ハムデミック (2022/01/08)

SCENARIO INFO

Writer/蟹(配布元 ※有料配布)

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION

PLAYER

KP/ミナカミ
PC1/白瀬 亜紀(梟)
PC2/南條 優斗(ミナカミ)

INDEX

1日目1日目-2アフタープレイ

ハムスターカフェ

KP(ミナカミ)
通気口の中は閉塞的で、埃と獣の臭いに満ちている。
KP(ミナカミ)
奥へ進むと、幾つかの光がぼやけて見えてきた。
KP(ミナカミ)
詳しく様子を見るためには近くまで行くしかなさそうだ。
白瀬 亜紀(梟)
近くまでてちてち行きます!見えなくとも聞こえたり嗅げればいいな…
KP(ミナカミ)
てちてちと進むと、幾つかの光の内の1つから強い薬品臭がする。
KP(ミナカミ)
そちらに向かってみると、「ジジッ」「ギュッ」と同類の鳴き声も複数聞こえてくる。
KP(ミナカミ)
それらは亜紀には「お腹が空いた」「眠たい」といった他愛ない言葉に聞こえるだろう。
白瀬 亜紀(梟)
その薬品臭がするところの光に近づいて、もっとよく見たりすることはできますか?
KP(ミナカミ)
光に近づき、さらに様子を伺ってみると、薬品臭の他に木の臭いも混じり合っているようだ。
KP(ミナカミ)
刺激臭などはなく、どちらかと言えば病院の消毒液の臭いが強い。
KP(ミナカミ)
物音はほとんどが木をこするように移動する、おそらくハムスターたちの動く音だ。
KP(ミナカミ)
鳴き声は少なく、ほとんどが眠っているようだ。
KP(ミナカミ)
また、その中に人間の臭いも微かにしている。
KP(ミナカミ)
ガラスと金属の擦れ合う音から、人間が実験器具の類を動かす様子が目に浮かぶだろう。
KP(ミナカミ)
通気口に嵌められた格子はハムスターが通り抜けるには十分な広さだ。その気になれば部屋に侵入できるだろう。
白瀬 亜紀(梟)
とりあえず入ってみるしかないかな…通気口からそのままボテッとぼたもちみたいに行きそうだけど
白瀬 亜紀(梟)
上手いこと田中なんかの上に落ちるといいが
白瀬 亜紀(梟)
棚ッッッッ
KP(ミナカミ)
何の罪もない田中に突然のハムスターが
白瀬 亜紀(梟)
ごめんな田中!
白瀬 亜紀(梟)
とりあえず入れるかな…って通気口にニュ…って頭突っ込んでみます もうちょっと中よく見えないかな
KP(ミナカミ)
通気口にニュッと頭を突っ込んでもハムスター視力では今以上の情報はつかめない。
KP(ミナカミ)
そうこうしていると、
NPC(ミナカミ)
「よそハムスターが紛れ込んだようだ」
KP(ミナカミ)
と、男性の声がするだろう。
KP(ミナカミ)
「敵対の意思はない、安心して出てきなさい」
KP(ミナカミ)
椅子を動かし、立ち上がるような音がする。それ以上に音はせず、声だけが掛けられている状態だ。
白瀬 亜紀(梟)
「(ど…どうしよう…)」
白瀬 亜紀(梟)
どうしようと思いつつ、動かないとどうにもならないな…と思うのでキュワ…って出て行きます こんにちは…どなた…
KP(ミナカミ)
では、亜紀から十分な距離を取りつつ、人間の影は優しく声をかける。
NPC(ミナカミ)
「こんにちは、神の使徒よ。私はハムテト神を信奉する者……ミック。あなたの来訪を歓迎しよう」
ミック(ミナカミ)
「どのような事情でここに来たのかは分からないが……人間ならばまだしも、神の使徒であるハムスターを傷つけるなどしない。安心しなさい」
白瀬 亜紀(梟)
「キュワ…(ハムスター好きなのかな…?)」
白瀬 亜紀(梟)
顔出しに行ったらなんかすごいのがいたな…面食らって目をぱちぱちやってるけど、特に何をしてくるでもない…
ミック(ミナカミ)
「好きなどと言うものではない。ハムテトは我らが神であり、ハムテトが守護する気高き生命であるハムスターは信奉の対象だ」
KP(ミナカミ)
ミックは亜紀の言葉に応答している。どうやら彼は、ハムスター語が分かるようだ。
白瀬 亜紀(梟)
「言葉が通じる人に初めて会った…!」ふつうはそう
白瀬 亜紀(梟)
「あなたはここで何を…?」 カフェの人?って訊いてみます
ミック(ミナカミ)
「私はこの神聖なカフェを経営している」
ミック(ミナカミ)
「ここは、何者かにハムスターにされた者共の居場所として提供しているのだよ」
ミック(ミナカミ)
「元は人間であったとはいえ今はハムスターだ。迷えるハムスターを、ハムテト信者として放ってはおけないのは詮無きこと」
白瀬 亜紀(梟)
「…人間だったことを知ってるのか…」
白瀬 亜紀(梟)
「元に戻れる方法は知りませんか?」 とも聞いてみます
ミック(ミナカミ)
「ハムテト神の加護を込めた霊薬を使えば、人間に戻るのも造作のないことだ」
ミック(ミナカミ)
「神の使徒を混沌の膿にするなど、ハムテト信者としては許しがたい。本来であれば、最低限の働きをこなした者にだけ、対価として霊薬を使えるようにしているが……」
ミック(ミナカミ)
「……君は、ハムスターになって日が浅いようだ。どうして、ここに来たんだ?」
白瀬 亜紀(梟)
どうしよう…ウグ…………という顔をしつつ
白瀬 亜紀(梟)
「昨日姿を変えられてしまって。その時に…たまたま居合わせた人が、ここに来れば何かわかるかもしれないって教えてくれたんです」 ぼかすことにはぼかした 嘘が下手
ミック(ミナカミ)
「ふむ……」
ミック(ミナカミ)
「実は、先日信徒の中から裏切りを行った不届きな輩が出たと連絡があった」
ミック(ミナカミ)
「裏切り者は、この場所について情報漏えいを行っている。そのような輩が居たとあっては、我がハムテト神の使者たちを害する恐れがある」
ミック(ミナカミ)
「君がここへ来たのは、裏切りの信徒から情報を受け取ったからではないか?」
白瀬 亜紀(梟)
「そう…なのかな。どういうひとなのか、はわからなかったから…」
白瀬 亜紀(梟)
確信がないから曖昧な返事になるな…
白瀬 亜紀(梟)
「同じひとだとして、裏切りっていったいなにをしたの?」 とは訊いてみようかな
ミック(ミナカミ)
「……裏切りの信徒は、黒く長い髪の女性だ。最近は甘い香りのする香水を身に着けていた。君が出会った人物と一致するかね?」
白瀬 亜紀(梟)
「…………」 ギュ………と目を瞑ってから
白瀬 亜紀(梟)
「たぶん」 と答えました
ミック(ミナカミ)
「やはりそうか。では、その上で君に頼みたいことがある」
白瀬 亜紀(梟)
「…出来るかはわからないけど」 頼みとは、と促します
ミック(ミナカミ)
「私は、ここの情報が漏れることを避けたいだけなのだ。神の使徒を守るのが役割だからね」
ミック(ミナカミ)
「君にはこのカフェの真実を広めず、裏切りの信徒を始末……最低ラインとして、今後はここへ関わらないよう言い伏せて貰いたい」
ミック(ミナカミ)
「君や裏切り者が我々に害を及ぼさないようにしてくれるのなら、霊薬を渡し、君は見逃そう」
白瀬 亜紀(梟)
「殺してきて、みたいなのを言われたらどうしようと思った」
白瀬 亜紀(梟)
「……お願いするくらいならわたしにもできるかな…やってみるよ」
白瀬 亜紀(梟)
「……薬は、わたしのぶんだけ?」 君は、と言われたので訊ねる
ミック(ミナカミ)
「あまり余分に渡したくないのだが……必要なのかね?」
白瀬 亜紀(梟)
「薬を持ってきてほしいって言われてるんだ。一人で一粒必要なら、わたしの分と、もう一粒ないと話を聞いてくれないと思う」
白瀬 亜紀(梟)
「……お店で働いてるひとたちの分は…わたしが頼んだだけではダメかな」 ダメそうと思いつつね…
ミック(ミナカミ)
「なるほど。交渉に必要だというのなら、一粒だけ余分に渡そう」
ミック(ミナカミ)
「従業ハムに渡すなど以ての外だ。神の使徒を混沌の膿にするなど、ハムテト信者としては許しがたい」
ミック(ミナカミ)
「君も従業ハムも、いっそハムスターとしての一生を選んでくれたほうが良いものを……。混沌の膿に戻す選択肢を与えているだけ、ハムテト神の慈悲に感謝してもらいたいものだ」
白瀬 亜紀(梟)
「…そう。じゃあ、仕方ないね」
白瀬 亜紀(梟)
「なら二粒。一粒は持って行って、話をするのに使わせてもらうよ」
ミック(ミナカミ)
「分かった。では、それで交渉成立だ」
KP(ミナカミ)
ミックは仕舞われていたガラス瓶を取り出し、そこから一粒の錠剤を亜紀の目の前にまで持ってくる。
ミック(ミナカミ)
「これが神の使徒を混沌の膿に戻す霊薬……月のしずくだ」
KP(ミナカミ)
うす黄色のカシューナッツのような形の錠剤だ。女性から聞いていた特徴とだいたい一致する。
白瀬 亜紀(梟)
「これが…」 近くまで持ってきてくれたしいくらか見えるだろう
ミック(ミナカミ)
「霊薬を使ってもすぐに戻るわけではない。多少時間がかかるため、今のうちに飲んでおいてもいいだろう」
ミック(ミナカミ)
「ハムスターのままで居たいというのであれば構わないのだが……。なんなら従業員になってもいいのだよ?」
白瀬 亜紀(梟)
「…一人だけ戻るのは…なんだか気が引けるんだけど」
白瀬 亜紀(梟)
「外で待ってくれてるひとがいるから。飲んでいくよ」
白瀬 亜紀(梟)
それだけ答えて 一粒飲んでみます
KP(ミナカミ)
【月のしずく】を服用すると、ひまわりの種のような味がする。
KP(ミナカミ)
すると、摩訶不思議な光景が目に見える。
KP(ミナカミ)
目の前に火で象られた文字のようなものが浮かんで見える。
KP(ミナカミ)
頭へ焼き付くような爛々とした火の文字は、直ぐに霧散してしまった。
KP(ミナカミ)
思わず目をギュッと瞑ったりしてしまうかもしれない。その後、目を開くと……人間らしい、ハッキリとした視界を取り戻していた。
KP(ミナカミ)
以降、探索ハムは元の人間らしい視界を取り戻す。話せなかった人語も、舌っ足らずながら話せるようになっているだろう。
KP(ミナカミ)
ミックの姿もはっきりと見える。少し浮世離れした感じのするおじさんだ。
白瀬 亜紀(梟)
「……みえかたがもどったみたいだ。あ、喋れる」 キュじゃなくなった
ミック(ミナカミ)
「人間へ戻り始めた兆しだろう。服用さえしてしまえば、明日の朝には元に戻ってしまう」
白瀬 亜紀(梟)
「じゃあもうちょっとこのままかな。わかったよ」
白瀬 亜紀(梟)
「くすりのことは、ありがとう。あとははなしをしてくるよ」
ミック(ミナカミ)
「約束通り、あとは任せたぞ。裏切った女の名は、岡鹿鈴都(おかろくれいと)だ」
KP(ミナカミ)
人間に戻れる。そう確信できて安心してしまったのか、亜紀は抗いがたい眠気に誘われる。
KP(ミナカミ)
そのまま安らかな眠りへ落ちて行くだろう。少し耳障りな虫の羽音のようなものが聞こえながら……。
NPC(ミナカミ)
「……、…………」
NPC(ミナカミ)
「お客様の中に、お連れハムスターを探しておられる方は居ますか?」
KP(ミナカミ)
ハムスターカフェのスタッフの呼びかけで、亜紀は目を覚ます。
KP(ミナカミ)
どうやら自分はケージの中に入れられているようで、南條がのしのしとこちらにやってくるのが見える。
南條 優斗(ミナカミ)
「……オレんとこのです」 亜紀の姿を見て眉間にしわを寄せた
NPC(ミナカミ)
「店長が見つけてくださったんです。次はお気をつけくださいね」
南條 優斗(ミナカミ)
「……ッス」
KP(ミナカミ)
そんなやりとりを経て、亜紀は南條の元に戻ってくる。ケージの中には一粒の錠剤が入った小瓶もあり、一緒に持っていくことができるだろう。
白瀬 亜紀(梟)
「(南條くん、お待たせ…ごめんね)」
白瀬 亜紀(梟)
「(これも一緒に持っていってほしいな)」 小瓶をギュッと抱き締めつつ、小声で話しかけます
南條 優斗(ミナカミ)
「(…………!?!?!???)」 お前話せんのかよ!? と言いたげなまなざしをして、小瓶をポケットに入れた
白瀬 亜紀(梟)
「(あとで話すよ…!)」 びっくりさせてごめん…!しつつ
白瀬 亜紀(梟)
「(とりあえずおみせからはでよう。持っていかなきゃ)」
KP(ミナカミ)
では、ノルマを嘆く声や人間に媚び媚びする従業ハム達の声に後ろ髪を引かれながら、ハムスターカフェを後にする。
KP(ミナカミ)
立ち話も怪しいからとそのまま自宅までGOしますね。
白瀬 亜紀(梟)
はい!

自宅

KP(ミナカミ)
というわけで自宅。ハクさんが亜紀をジッ……と見つめているが、南條がガードしているので身の危険はない。
南條 優斗(ミナカミ)
「……で、なんで話せるようになってんだよ」
白瀬 亜紀(梟)
「ええとね…」 
白瀬 亜紀(梟)
「あやしいおじさんと会って…」 もうこの時点で眉を顰められる気がしつつ
KP(ミナカミ)
眉間のしわは深い。でもとりあえず話は聞く。
白瀬 亜紀(梟)
「そのひとはわたしがにんげんだったってすぐわかったみたい。ハムスターになったにんげんをほごしてるんだって」
白瀬 亜紀(梟)
「もとにもどりたいってはなしたら、交換条件つきでくすりをくれたんだ」
白瀬 亜紀(梟)
私は呑んじゃったから、明日には戻れると思うと言いつつ 交換条件について
白瀬 亜紀(梟)
「さっきのおんなのひとに、もうにどとあのハムスターカフェ…とか、周りのじゅじゅつし?のひとにかかわらないように、他言しないように言い含めてきてっていわれた。だから、会ってはなさないといけないんだ」
白瀬 亜紀(梟)
「わたしがはなしたくらいで、ききいれてくれるのかわからないけど…でもそのためにくすりももうひとつもらった」 それが小瓶、と示しつつ
白瀬 亜紀(梟)
「だからあのひとに連絡をとらないといけない。また呼び出されたらいかないといけないし…」
白瀬 亜紀(梟)
「…わたしはこれで戻れるみたいだけど、もう少し一緒についてきてくれる?」
南條 優斗(ミナカミ)
「放って置いたらあの女やそのオッサンに何されるか分かんねえからな。そういう約束なら最後までやるしかねえだろ」
南條 優斗(ミナカミ)
「……オレもついて行くとはいえ、交渉は情にほだされずにしっかりやれよ」
白瀬 亜紀(梟)
「……………うん」
白瀬 亜紀(梟)
「わかってるよ」 もうすでにしんどいんだ、とは言わなかった
白瀬 亜紀(梟)
「ちゃんとしてくるよ。まともに取り合ってもらえなかったら、あのひと今度こそあのおじさんに……始末、されちゃうかもしれないから…」
白瀬 亜紀(梟)
言いながらシュン……ってしていったけど、それどころではないので話が済んだら女の人に連絡を取ります 秒で出てくれ
KP(ミナカミ)
では、ハムスターの手でぺちぺちとスマホを操作して電話番号を叩く。
KP(ミナカミ)
1コールもしないうちに電話は繋がるだろう。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「手に入ったの?」
白瀬 亜紀(梟)
「うん。きいろのくすりはもらった。私は呑んだ。あとはあなたのぶん」
白瀬 亜紀(梟)
「どこへもっていけばいい?」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「そう。じゃあ今から言う場所にすぐに来て」
KP(ミナカミ)
そう言って岡鹿が指定してきた待ち合わせ場所は街中の工事現場だ。行けない距離ではない。
白瀬 亜紀(梟)
「じゃあそこにいくよ。はなしがあるから、そのつもりでいて」
白瀬 亜紀(梟)
すぐ切られそうだけどな!一応言いました
KP(ミナカミ)
お察しの通り、そのつもりでいてと言い切る前に通話は切られますね。
白瀬 亜紀(梟)
「きられちゃった。いそいでるみたいだ」
白瀬 亜紀(梟)
「わたしたちもいこう」 小瓶忘れず!いきましょう
南條 優斗(ミナカミ)
「焦ってんならこっちが付け込む余地はあるな」
白瀬 亜紀(梟)
「…きみみたいにはいかないかもしれないけどね」 交渉ごとが得意なタイプではない
白瀬 亜紀(梟)
「がんばるよ」
KP(ミナカミ)
などと言いつつ、亜紀と小瓶を一緒にハンカチでくるんで出発しましょう。
南條 優斗(ミナカミ)
「変にカッコつけたりすんなよ。口が上手いやつより馬鹿正直なやつの方が交渉が上手くいくこともあるからな」
白瀬 亜紀(梟)
「うん」 ハンカチの中で 小瓶にぎゅ…って抱き着いた 
KP(ミナカミ)
カフェでの探索や家までの移動で意外と時間を使ったのか、目的地に着く頃にはすっかり日は暮れてしまっていた。

ビル建築現場

KP(ミナカミ)
呼び出された工事現場は、シートで覆われてはいるがほぼ完成済のビルだ。
KP(ミナカミ)
南條と亜紀がビルの前に着くと同時に、岡鹿から着信がある。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「非常用の出入り口の鍵を開けてある。3階へ来なさい」
KP(ミナカミ)
とだけ言うと通話は切られる。何とも一方的なものだ。
白瀬 亜紀(梟)
「ひじょうぐちから、さんかいへおいでって」 正面じゃなさそうだな 横か裏か 非常口探して上がっていきましょう
南條 優斗(ミナカミ)
「言いなりみたいでなんかムカつくな」 と言いつつ非常口を探す
KP(ミナカミ)
周囲をウロウロしてみると、裏手へ非常口の扉があった。二重ロックの施錠も解錠されており、難なく入ることができる。
KP(ミナカミ)
屋内は階段の非常灯だけ灯っている。まだ資材などが残っており、足元には気をつけたほうが良いだろう。
KP(ミナカミ)
エレベーターは動いていないため、非常階段を使って3階まで上がってゆく。
KP(ミナカミ)
防火扉を押し開けて通路へ入れば、一室だけ扉が開いており、薄明かりが漏れている。
南條 優斗(ミナカミ)
「すげえあからさまだな……」
白瀬 亜紀(梟)
「こっちへおいでっていう感じがするね…なんでこんなところへよびだしたんだろう…」 云いつつ行こうか…
KP(ミナカミ)
部屋へ入ると、アウトドア用のLEDランタンだけがぽつんと置かれている。人影はない。
KP(ミナカミ)
すると背後で扉を閉める音がし、
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「ちゃんと来たわね、さて薬を渡してもらいましょうか」
KP(ミナカミ)
と、扉の影から岡鹿が姿を見せる。
KP(ミナカミ)
再び顔を合わせた岡鹿は、一日しか経過していないというのに酷く憔悴している。
KP(ミナカミ)
コートのポケットへ片手をつっこみ、顔を覆うようにスカーフを巻いている。
KP(ミナカミ)
頬をしきりに痒そうにしながら耐えており、始終イライラとした様子だ。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「どうしたの? 実は薬はないって言うなら、ブッ殺すわよ」
白瀬 亜紀(梟)
「元に戻りたいっていったら、くすりをくれたよ」 云いつつ南條さんに小瓶を出してもらって
白瀬 亜紀(梟)
「ただ、これを渡すのにはじょうけんがあるっていわれた。それを約束できないなら、こんどはみのがさないって」 渡す前にくぎを刺します
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「ハァ? 何よ、条件って」
白瀬 亜紀(梟)
「にどと、あのカフェを運営してるところにはかかわらないこと。しったことを外へはなさないこと。それをまもれれば、追わないっていってたよ」
白瀬 亜紀(梟)
「おどしてるわけじゃない。あなただっていつまでもにげるようなことはしたくないでしょ」
白瀬 亜紀(梟)
「やくそくしてくれれば、くすりをわたすよ」
KP(ミナカミ)
では、ここで〈交渉技能〉どうぞ。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=70 説得 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 41 > 41 > レギュラー成功
白瀬 亜紀(梟)
よーーーし!!
KP(ミナカミ)
成功。では岡鹿はあなたの言葉を静かに聞いている。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「…………」 「黙って離れて二度と関わるなって?」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「……分かったわよ。背に腹は代えられないわ」 渋々と言った様子で頷いた。
白瀬 亜紀(梟)
「そのほうがいいよ」 伝わったようなのでほっとしつつ 小瓶を渡しましょうね
白瀬 亜紀(梟)
「わたしはさっき飲んで、目が戻ってきたのと、言葉がこのくらいならしゃべれるようになった。完全に効くまでには、時間がかかるみたい」
白瀬 亜紀(梟)
明日になったら戻るって言われたよ、とラグがある話はしますね
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「そう」 小瓶を受け取った
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「全く……あまり深く関わらず、美味しいところだけ貰って行こうと思っていたのに。とんだ大損よ」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「これでようやく楽になれる……そこに関しては、あなた達に感謝しなくちゃね」 受け取った薬をまじまじと眺め、ひょいと飲み込む。
KP(ミナカミ)
…………。
KP(ミナカミ)
…………。
KP(ミナカミ)
少し経って、岡鹿が訝し気に口を開く。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「……ねえ」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「……これ、本当に効果あるの? 偽物でも掴まされてない?」
白瀬 亜紀(梟)
「…まだ効果が出ないのかな…?わたしも同じのをのんだんだよ」
白瀬 亜紀(梟)
「…たしかに、わたしも完全にはもとにはもどれてないけど…」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「……痛みが、痛みが酷くなっていくわ、ねえ」
NPC(ミナカミ)
「う、うう゛う゛、ああ」
NPC(ミナカミ)
「い、たい……痛い、痛い痛い!! あああああああああ!!!」
KP(ミナカミ)
岡鹿は痛み耐えきれずに顔をこすると、手の爪がボロボロと剥がれだした。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「ああ……あああああ!? 騙したな!?」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「これのどこが治りだしたって言うんだ!! 悪化しかしてないじゃない!!」
白瀬 亜紀(梟)
「そんな…!だっておなじくすりをのんでるのに…?!」
白瀬 亜紀(梟)
「の、のろいがちがうから…?!」
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「嘘よ!!  少しは信じられる人間だと思っていたのに、こんな……!!」
南條 優斗(ミナカミ)
「…………!!」 とっさに亜紀の目を覆う。しかし、未だに聴覚と嗅覚が鋭敏なあなたは、それでも今起きていることを感知するだろう。
岡鹿 鈴都(ミナカミ)
「ひ、ィ……いだ、アああ、アアアアアアア」
白瀬 亜紀(梟)
「あ、」 そんな、と言いかけたところで視界が覆われた。でも聞こえてしまう
KP(ミナカミ)
狂乱した女の手が、掴みかかろうとしたまま崩れ落ちた。
KP(ミナカミ)
腕がベシャリと地面へ落ち潰れ、液状化して広がりながら煙を立てている。
KP(ミナカミ)
絶句した女の顔は、ムンクの叫びのごとく縦長に溶けのびていた。
KP(ミナカミ)
鼻を突く酸の臭いを煙とともに広げながら、人としての形をすっかり失っていく。
KP(ミナカミ)
それでもなお、まだ女は生きていた。探索者たちへの恨みを晴らそうと蠢いている。
KP(ミナカミ)
★正気度喪失【1/1D8】
白瀬 亜紀(梟)
cc<=53 正気度 (1D100<=53) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 88 > 88 > 失敗
白瀬 亜紀(梟)
1d8 (1D8) > 7
南條 優斗(ミナカミ)
cc<=86 正気度 (1D100<=86) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 65 > 65 > レギュラー成功
KP(ミナカミ)
亜紀ちゃん!!!!!!!!
白瀬 亜紀(梟)
南條さんえらい!!!
system
[ 南條 優斗(ミナカミ) ] 正気度:86 → 85
system
[ 白瀬 亜紀(梟) ] 正気度:53 → 46
KP(ミナカミ)
そういや日付変更の不定ラインリセットをしてなかったので、ちょっとだけステータスいじりますね
白瀬 亜紀(梟)
ホイ!
KP(ミナカミ)
ヨシ。不定ラインは突破していないので〈アイデア〉どうぞ。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=50 INT/アイデア (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 31 > 31 > レギュラー成功
白瀬 亜紀(梟)
逆にしな!!!
KP(ミナカミ)
通るかあ~~~
KP(ミナカミ)
では、亜紀は一時的狂気に陥る。
KP(ミナカミ)
まず一時的狂気の持続時間を決めましょう。1D10どうぞ。
白瀬 亜紀(梟)
1d10 (1D10) > 9
白瀬 亜紀(梟)
なっが
KP(ミナカミ)
では、9時間の間一時的狂気として扱います。その間、狂気の発作と潜在狂気を行き来することになりますね。
白瀬 亜紀(梟)
はい!
KP(ミナカミ)
狂気の発作の内容は、ここでは【パニックになって逃亡する】で固定されます。持続時間は1D10ラウンド。
白瀬 亜紀(梟)
1d10 (1D10) > 10
白瀬 亜紀(梟)
オホホ
KP(ミナカミ)
10ラウンドの間逃げたくてたまらなくなる。
KP(ミナカミ)
腐臭が辺りに満ちる。南條も多少は動揺したのか、亜紀を覆っていた手を離して視界が戻るだろう。
KP(ミナカミ)
目の前で蠢く岡鹿だった者。彼女から逃げることは叶うだろうか……というところで、時間ですし休憩にしましょう。
KP(ミナカミ)
人間の女だった異形が暴れだす。
南條 優斗(ミナカミ)
「…………ッ!!」
KP(ミナカミ)
南條は亜紀を手に載せたまま踵を返し、部屋を出ようとする。
KP(ミナカミ)
しかし、ドアノブを回して押しても反応はない。
南條 優斗(ミナカミ)
「あぁ!? おい、ふざけんなよ!!」
KP(ミナカミ)
ガン!! と扉を蹴っても開く気配はない。
白瀬 亜紀(梟)
「は ど どうしよう 閉まってるんだね」 オロ……
KP(ミナカミ)
ここで〈目星〉或いは〈嗅覚〉どうぞ。値は同じなのでお好みで。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=75 嗅覚 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 34 > 34 > ハード成功
白瀬 亜紀(梟)
ヒッヒ…
KP(ミナカミ)
良い出目だ。
KP(ミナカミ)
では、亜紀は上の方から冷えた空気が入り込んでいることに気付く。
KP(ミナカミ)
見上げれば、少し高い位置に小窓があった。小動物なら通れそうだ。
白瀬 亜紀(梟)
ついに投擲されるターンが?!
白瀬 亜紀(梟)
ではペチチチチと南條さんの手を叩いて、「なんじょうくん!あそこがあいてる!」
南條 優斗(ミナカミ)
「チッ……物理が通る相手か……?」 物騒なことを考え始めていた
白瀬 亜紀(梟)
「あしいためちゃうよう」 物騒にオロ…しつつ
白瀬 亜紀(梟)
「あそこ、わたしならとおれるかもしれない…小窓のところまでつれてってくれないかい」
白瀬 亜紀(梟)
「ほかのでぐちとか、なにか、さがしてくるから…!」
南條 優斗(ミナカミ)
「あ?」 ペチチチチされて小窓の存在に気付く
南條 優斗(ミナカミ)
「……分かった。どうしようもなかったらそのまま帰っとけ」
白瀬 亜紀(梟)
「それはやだよう」
白瀬 亜紀(梟)
「なんとかするようにがんばるから…だからすこしまってて」
白瀬 亜紀(梟)
発狂もしてるので前歯カカカカカみたいになってるかもしれんがどうにかしてくるので(白目)
南條 優斗(ミナカミ)
「……好きにしろ」 グッと背伸びして手を伸ばし、亜紀を小窓の向こうへ追いやります。
白瀬 亜紀(梟)
小窓から出たら途端にダッシュで逃げたくなるとかないといいなあ…
KP(ミナカミ)
小窓の向こう、廊下に出る。
KP(ミナカミ)
扉を確認すると、扉前の通路に置かれていた板が倒れていた。どうやらこれが引っかかって扉が開かなくなっているようだ。
KP(ミナカミ)
部屋の内から開けようとしたら扉そのものを壊すしかないが、いくら南條でもそこまでの腕力はない。
KP(ミナカミ)
扉を開けるには、亜紀が障害物となっている板をずらさなければならない。
KP(ミナカミ)
板は人間であれば容易に取り除けるが、残念ながら今はハムスターだ。
KP(ミナカミ)
板をずらすには、〈STR+CON=45〉で判定を行う。
KP(ミナカミ)
しかし、亜紀は現在発狂している。逃げたいという本能の警告を無視しながらこれを行うのは困難が伴うだろう。
KP(ミナカミ)
よって、〈STR+CON=45〉の判定にはペナルティ・ダイスが1個発生する。
KP(ミナカミ)
もし判定に失敗しても少しずつ板はズレていく。つまり、判定毎にボーナス・ダイスが1個ずつ増加する(最大2個)。
白瀬 亜紀(梟)
お、じゃあ-1→0→1ってボーナスダイス増えていくのか!たすかった…
KP(ミナカミ)
そんな感じですね! 理解の速いPLだ、100点あげちゃう
白瀬 亜紀(梟)
頑張りてえよ…とりあえずやること了解しました!
KP(ミナカミ)
はーい。ではさっそく判定を始めていきましょう。どうぞ!
白瀬 亜紀(梟)
cc(-1)<=45 板どかし (1D100<=45) ボーナス・ペナルティダイス[-1] > 54, 14 > 54 > 失敗
白瀬 亜紀(梟)
ギーーーー
KP(ミナカミ)
Pダイスが仕事をしている……
KP(ミナカミ)
cc<=25 (1D100<=25) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 70 > 70 > 失敗
白瀬 亜紀(梟)
なにかわからないけどしっぱいした…
KP(ミナカミ)
では、扉の向こうからビシャッ!! と何かが飛び散るような音と、南條がオラついている声が聞こえる。
白瀬 亜紀(梟)
あっこれやばいやつ 
KP(ミナカミ)
2回目どうぞ。Bダイス1個追加なので、打ち消し合って補正なし。
白瀬 亜紀(梟)
cc(0)<=45 板どかし (1D100<=45) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 80 > 80 > 失敗
白瀬 亜紀(梟)
ンンンンン
KP(ミナカミ)
cc<=25 (1D100<=25) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 20 > 20 > レギュラー成功
NPC(ミナカミ)
「ギ……ッア、アアアアアアアアッ!!!!!」
KP(ミナカミ)
1d6 (1D6) > 5
KP(ミナカミ)
再び液体が飛び散るような音がして、その後、血の匂いがじわりと漂ってくる。
system
[ 南條 優斗(ミナカミ) ] 耐久力:13 → 8
白瀬 亜紀(梟)
いだだだだ
南條 優斗(ミナカミ)
「ッてめえ……!! ざけんなよ!!」
KP(ミナカミ)
南條は変わらず吼えている。
KP(ミナカミ)
3回目どうぞ。Bダイス2個なので、差し引きしてBダイス1個の状態での判定になります。
白瀬 亜紀(梟)
cc(1)<=45 板どかし (1D100<=45) ボーナス・ペナルティダイス[1] > 34, 4 > 4 > イクストリーム成功
白瀬 亜紀(梟)
シャオラー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
KP(ミナカミ)
両成功だ。あなたのハムストリングスは今までにない輝きを放っている。
白瀬 亜紀(梟)
開け!ドア!!!!(板ふっとばしながら)
KP(ミナカミ)
ゴッ!! と重々しい音と共に板が動く。
KP(ミナカミ)
その音を聞いてか聞かずか、南條はタックルするかのように勢いよく扉を開ける。
白瀬 亜紀(梟)
「なんじょうくん!」 よかった!!
南條 優斗(ミナカミ)
「亜紀!」 スッとしゃがんで手を伸ばす
白瀬 亜紀(梟)
「うん!」 ピョッと飛び乗って逃げる!!
KP(ミナカミ)
左腕の方は服が溶け、血が滲み、見ているだけで痛々しい有様だが、南條は表情一つ変えずに廊下を駆ける。
KP(ミナカミ)
後ろからはびちゃびちゃと水気のある塊が甲高い鳴き声を上げながらこちらに迫ってくる。
KP(ミナカミ)
しかしどうやら足は遅いようで、追いつかれることなく非常階段までたどり着き、カンカンと音を立てて1階まで降りてゆく。
KP(ミナカミ)
そして外に繋がるドアノブを回す……が、こちらもまた、反応がない。
白瀬 亜紀(梟)
ど う し て 
白瀬 亜紀(梟)
「あかない?どうしよう…!」
KP(ミナカミ)
向こうに何かが引っかかっているのか、それとも岡鹿が事前に仕掛けていたのか。それは南條にも亜紀にも分からない。
南條 優斗(ミナカミ)
「……ウゼェ」 チッと舌打ちをして扉を蹴った
白瀬 亜紀(梟)
「ほかに出られるところ…別の部屋とか…窓とかないかな…!」
KP(ミナカミ)
そうしてもたついていると、真後ろに「べシャンッ」と何かが降ってきた。
白瀬 亜紀(梟)
ヒヒ
KP(ミナカミ)
完全に人の姿を失い、スライム状となって追いかけてきた岡鹿だ。
KP(ミナカミ)
跳ねた溶解液が2人を襲う。亜紀は体が小さいので【1D3】ダメージ、南條は【1D6】のダメージが発生する。
白瀬 亜紀(梟)
1d3 (1D3) > 2
KP(ミナカミ)
1d6 (1D6) > 3
system
[ 南條 優斗(ミナカミ) ] 耐久力:8 → 5
system
[ 白瀬 亜紀(梟) ] 耐久力:4 → 2
白瀬 亜紀(梟)
ハムでも自動気絶かな?!
KP(ミナカミ)
亜紀は最大耐久力の1/2以上を一度に失ったため、重傷状態に陥る。
KP(ミナカミ)
〈CON〉どうぞ。失敗で意識不明になります。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=35 CON (1D100<=35) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 25 > 25 > レギュラー成功
白瀬 亜紀(梟)
は…
KP(ミナカミ)
良い出目だ。あなたの意識はギリギリで保たれる。
白瀬 亜紀(梟)
「にげなきゃ…なんじょうくんもあぶないよ…」
KP(ミナカミ)
さて、跳ねた溶解液はあなた達だけではなくドアにもかかっている。
白瀬 亜紀(梟)
はっ
KP(ミナカミ)
南條が後ずさりしてドアに触れると、それはゆっくりと開くだろう。
南條 優斗(ミナカミ)
「…………! 怪我の功名ってやつか!」
白瀬 亜紀(梟)
「あいた!でよう!!」
KP(ミナカミ)
南條はグッと扉を押し開け、外に出る。
KP(ミナカミ)
化け物も外へ出ようとするも、
NPC(ミナカミ)
「ギ……ギ、ア、アアアアアア……」
KP(ミナカミ)
その速度は徐々に遅くなり、
NPC(ミナカミ)
「……ア……」
NPC(ミナカミ)
「…………」
KP(ミナカミ)
痙攣を繰り返しながら、その場で潰れるように止まる。
KP(ミナカミ)
1階の扉付近は溶かされきって、酷い有様だ。……即座に逃げる決断を下さなかったら、どうなっていたか分からない。
白瀬 亜紀(梟)
「あれ…あのひと…どうなるんだろう…」
南條 優斗(ミナカミ)
「……知るか。ほっとけ」
白瀬 亜紀(梟)
「…わたしがわたしたくすりのせいで…」
白瀬 亜紀(梟)
「うん……」
南條 優斗(ミナカミ)
「……亜紀のせいじゃねえよ。悪いのは薬を渡した奴だ」
白瀬 亜紀(梟)
「ん……」
KP(ミナカミ)
南條はそのまま、振り返らずに工事現場を出ようとする。
白瀬 亜紀(梟)
「それよりなんじょうくんもけががひどいよ。うで、てあてしないと…」
KP(ミナカミ)
しかし、南條の足が止まる。
KP(ミナカミ)
進行方向を見ると……工事現場の出口に、ミックと似たような服を着た男と、ただの一般人らしき人々がそこにいた。
KP(ミナカミ)
複数人の一般人は、無表情に立ち並び、ミックと似た服を着た男はそれに仕えるように腰を低くしている。
KP(ミナカミ)
亜紀は〈アイデア〉どうぞ。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=50 INT/アイデア (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 63 > 63 > 失敗
白瀬 亜紀(梟)
おしい!
KP(ミナカミ)
失敗。南條の怪我が見れば見るほど痛ましくてそれどころではない。
白瀬 亜紀(梟)
いたそうすぎてオロロしている…
南條 優斗(ミナカミ)
「……誰だ、てめえら。邪魔すんな」
KP(ミナカミ)
一般人らしき人間が口を開く。
NPC(ミナカミ)
『生き残ってしまったが、予定の範囲内だ』
KP(ミナカミ)
言葉に混じって、奇妙な音が聞こえてくる。
NPC(ミナカミ)
『最低限の契約を守れるものであれば、余計な事はしないだろう』
KP(ミナカミ)
奇妙に響き聞こえる虫の羽音が、言葉に混じって聞こえてくる。
NPC(ミナカミ)
『約束通り、今回は見逃そう。今後は我々の邪魔をしないことだ』
KP(ミナカミ)
羽音を聞いていると、南條も亜紀も、次第に強烈な眠気に襲われる。
KP(ミナカミ)
南條は何か言いたげにしていたが、その場にどさりと倒れこむ。
KP(ミナカミ)
亜紀も同じように意識を失うが……その前に〈聞き耳〉どうぞ。
白瀬 亜紀(梟)
cc<=95 聞き耳 (1D100<=95) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 62 > 62 > レギュラー成功
KP(ミナカミ)
成功。意識を失う間際、話し声と羽音の中から"彼ら"同士の会話を聞き取ることができる。
NPC(ミナカミ)
『あの人間は予定通りの行動だった』
NPC(ミナカミ)
『埋め込んだ記憶による誘導は成功したようだ』
NPC(ミナカミ)
『この人間はどうする』
NPC(ミナカミ)
『前提条件に合致しない、歯向かわなければ対処せずとも良いだろう』
NPC(ミナカミ)
『これらも、遠い未来で群れなすものたちの供物となることに変わりはない』
KP(ミナカミ)
彼らの会話の意図を聞く前に、亜紀の意識も暗転してゆく。

自宅

KP(ミナカミ)
……あたたかな空気に満ちている。
KP(ミナカミ)
もそもそと身を動かすと、どうやら自分は毛布にくるまっているようだった。
KP(ミナカミ)
布の質感をハッキリと感じることが、妙に懐かしく思える。
KP(ミナカミ)
まぶたを開けば窓から朝日が差し込んでいた。
KP(ミナカミ)
随分と重く思えてしまう体を起こせば、いつもの背の高い人間の視点の景色が見えた。
KP(ミナカミ)
辺りを見渡すと、そこはいつもの寝室だと分かるだろう。
KP(ミナカミ)
亜紀の姿はハムスターから人間の姿に戻っている。寝室までやって来ていたハクさんも、狩人の眼差しはしていない。
白瀬 亜紀(梟)
「………あれ…もどってる」 目をぱちぱち
白瀬 亜紀(梟)
「ハクさん…」 いつもの大きさだ…って見つめつつ
白瀬 亜紀(梟)
南條くんは…ってきょろきょろ探してみますが居るかな…起きてるかな…
KP(ミナカミ)
寝室に南條の姿はない。ベッドの片側はくしゃくしゃに乱れているので、既に起きているのかもしれない。
白瀬 亜紀(梟)
じゃあ上着引っ掛けて起き上がろう…怪我大丈夫なのか…
白瀬 亜紀(梟)
トットコ降りて階下にでもいってみます!
KP(ミナカミ)
トットコ階下に降りると、テーブルで南條が渋い顔で新聞を広げていた。
南條 優斗(ミナカミ)
「……起きたか」 片手を挙げる。左腕の痛ましい怪我は、どういうわけか影も形もない。
白瀬 亜紀(梟)
「南條くん!怪我は……」「あとがない……」 目をぱちぱち
南條 優斗(ミナカミ)
「起きたら治ってた。アフターサービスのつもりじゃねえの」
白瀬 亜紀(梟)
「そっか。怪我が残らなくて良かった」 ちょっとほっとした
白瀬 亜紀(梟)
「わたしもとりあえず大丈夫そう。怪我した時はハムスターだったけど…」
白瀬 亜紀(梟)
「そういえば、新聞、なにか変な記事でもあった?」 渋い顔してたので
南條 優斗(ミナカミ)
「何も。変な鳴き声がとか工事現場にイタズラとか、そういうのは一切載ってねえ」
南條 優斗(ミナカミ)
「ちょっと前に頭がアレするオカルトじみた殺人事件が起きまくってた割に、ノータッチってのも逆に変な気がしてな」 考えすぎならいいんだけど、と呟く。
白瀬 亜紀(梟)
「そうだね…なんにも載ってないのはなんだか変だな」
白瀬 亜紀(梟)
「……どこかに行ってくれたなら、それでいいんだけどな」 ちょっと疲れた
南條 優斗(ミナカミ)
「今回は見逃す、邪魔はするな、って言ってたからな。深追いする必要はねえだろ」
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」 ちょいちょいと手招きした
白瀬 亜紀(梟)
「? なんだい」 寄ってった
南條 優斗(ミナカミ)
「今回のことは、人を人と思わねえロクでもねえ連中のロクでもねえ何かに巻き込まれただけだ」
南條 優斗(ミナカミ)
「だから無駄に背負い込むのはやめろよ」 そう言って亜紀の頭をワシャワシャと撫でた。
白瀬 亜紀(梟)
「………うん」
白瀬 亜紀(梟)
「そうだね。……」
白瀬 亜紀(梟)
「でもまだちょっと堪えるなあ…」
白瀬 亜紀(梟)
言いつつ控えめに両腕伸ばして こっちがいいってアピールをした
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」 亜紀のアピールを見て盛大にため息をついた
南條 優斗(ミナカミ)
「ガキかよ」
KP(ミナカミ)
そう言いつつ、南條は亜紀を抱き寄せて頭を撫でる。
白瀬 亜紀(梟)
「…子供でもいいもん」
白瀬 亜紀(梟)
言いつつ腕をしっかり回してぎゅう…した 
白瀬 亜紀(梟)
「南條くんがしんじゃわなくてよかった」
白瀬 亜紀(梟)
「怪我、治っててよかったね」
白瀬 亜紀(梟)
そのまま泣きそうにくしゅ…ってなったので 顔うずめてしまった
南條 優斗(ミナカミ)
「は? あの程度で死ぬわけねえだろ」
南條 優斗(ミナカミ)
「……まあ、病院代が浮いたし、亜紀が背負う荷物が減ったのは良かった」
KP(ミナカミ)
南條はそのまま、あなたが落ち着くまで抱き寄せたままでいるだろう。
KP(ミナカミ)
……以降、あなたは日常へ戻り、困るようなことも起きない。
KP(ミナカミ)
ハムスターであった後遺症か、暫くは食べ物を頬袋へ詰める癖などが出るかもしれない程度だ。
KP(ミナカミ)
岡鹿もあれ以上の恐怖に晒されることが無かったと思えば幸せなことだったのかもしれない。
KP(ミナカミ)
あなたは彼女を恐怖から救ったとも言えるが、それを知ることはなく、あなたなりの着地点を見出していくことになるだろう。
KP(ミナカミ)
それから数日後。
KP(ミナカミ)
昼下がりになんとなく付けていたテレビは、ニュース番組が流れていた。
KP(ミナカミ)
ニュースキャスターの言葉が、随分とよく聞こえる。ハムスターになっていた時は、携帯の通知音もうるさかったものだ。
KP(ミナカミ)
そんな苦労を思い出しながらニュースを見ていると、局所的な流行病が発生したことを伝えていた。
KP(ミナカミ)
「未知の病原体のため対策が難航しており、政府は広範囲の病の流行(パンデミック)が起きないよう有識者による対策を検討中です」
KP(ミナカミ)
「現地ではストライキの影響によりゴミの収集などが追いついておらず、衛生面の低下による、ネズミなどの害獣被害が広がっていたことが指摘されており……」
KP(ミナカミ)
場所は日本ではないが、先進国の一つだ。
KP(ミナカミ)
すぐに集束することだろうと楽観的に情報を聞き流していると、話題は直ぐに切り替わった。
KP(ミナカミ)
「さあ、今日のコラムはこちら!」
KP(ミナカミ)
「近頃、海外ではハムスターの飼育が流行っており、SNSへも投稿が盛んに行われているんですよ」
KP(ミナカミ)
「日本でもこんなお店がありまして……」
KP(ミナカミ)
……まさか、あの店が紹介されるのだろうか?
KP(ミナカミ)
そう思って見守ると、別のハムスターカフェが紹介されていた。
KP(ミナカミ)
愛らしいハムスターたちが客と戯れる、微笑ましい映像が流れる。
KP(ミナカミ)
可愛い。行ってみたいなあ。コメンテーターたちも、顔を綻ばせながら映像を見守る。
KP(ミナカミ)
そんな中で、コメンテーターの冗談混じりの感想がぽつりと出た。
KP(ミナカミ)
「動物を愛でるのはいいですが、野良ハムスターなんてものが増えないといいですね」
KP(ミナカミ)
「さっきの流行病みたいに、ハムスターが感染媒体になんてなりでもしたら大変ですよ」
KP(ミナカミ)
まさかそんな、とスタジオ内では笑顔であしらわれる他愛もないコメントだ。
KP(ミナカミ)
だが、あなたにとっては……なんとなく、笑えなかったかもしれない。
◆───────────────────────────────────────────────────────◆
              Call of Cthulhu「ハムデミック」
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KP(ミナカミ)
これにてCoC「ハムデミック」終了となります。お疲れ様でした!
白瀬 亜紀(梟)
お疲れさまでしたー!!!!!
KP(ミナカミ)
かわいいハムちゃんをありがとう 南條があまりモフモフにときめかない体質だったのが惜しかった
白瀬 亜紀(梟)
最初ちょっとだけもちもちころころしてぺたんこ大福は楽しんでくれた気がする(?)
KP(ミナカミ)
ちょっとだけお花は出た
白瀬 亜紀(梟)
私の絵のせいなんだけどすごいまんまるもちっとしたハムになったからな…
KP(ミナカミ)
よき大福だった……(もちもち)
KP(ミナカミ)
とりあえず報酬とかやってきましょか
白瀬 亜紀(梟)
はーい!