光と闇と無

世界を構成する要素の一つ。
基本的に実体はなく、全ての空間に分布。幻界にもある。
時と場所によって光と闇の比率は違うが、100%光・100%闇・光と闇が50%ずつの場所は存在しない。

全ての生物は、生まれた星がその時持っている比率と全く同じ率で光と闇を取り入れ・定着させる。
その率は他の星に移っても変わることは無い。
光の率が高い者が闇の率が高い星に行くと、闇に対する拒絶反応のようなものを起こすことがある。逆もまた然り。

無は光や闇よりも高度な属性。「無」自体は世界には存在しない。
無に属する存在はゼロとゼロツー、そして星の戦士のみ。
高度な属性であるからか、光と闇からの攻撃は緩和され、光と闇への攻撃は威力が増幅される。
無の方があらゆる面で有利なのだが、それでも負けるときは負ける。
無属性同士の争いだと相性の良し悪しはなく、本人の力量オンリーガチンコバトル。

魔法

光or闇の力を利用することで使えるなんか不思議な力。
努力すれば誰でも使えるが、ある程度以上のレベルになると才能も必要。
光か闇か、どちらの力を使えるかは行使者が持つ光と闇のうち、率が高いほうに決まる。

具体的なイメージを頭の中に描くことができれば、基本的になんでもできる。
が、あまりに無理があったりイメージが乏しければ不発に終わる。
魔法を使いすぎると脳が疲れてきてイメージ力が低下、不発が多くなる。
また、今いる場所の光・闇の率も魔法の成功率に影響する。
例えば、光の人が闇の多い場所で魔法を使うと不発が増える。

光・闇どちらの属性でも同じイメージを持って魔法を唱えれば、発現する魔法に差異はない。
違いは光・闇のどちらを源とするかだけ。
ただし「光そのもの」や「闇そのもの」を扱う魔法は行使者が属する方しか使えない。

無属性に属する場合は、今いる場所の光・闇の率の影響を受けない。
ただし無の力は世界に無いので、自分の力で全てを補わなければならない。
そのため、無属性の人があまりに魔法を使いすぎると死んでしまうこともある。
ちなみに無属性魔法は光・闇よりも高威力。

幻界

ポップスターやその他の星々のような「現実」とは違う異世界。
鏡の国やドロシアが描いた絵画の世界、夢の世界などが幻界に存在する。
幻界は人の想いや夢、時には怨念などの「あやふやなもの」で更生されているため、幻界全体あやふや。
そこに住む人々も、現実世界側から見るととてもおぼろげなもの。
幻界の存在としては、ナイトメア、ダークマインド、ドロシア等がいる。

基本的に幻界と現実は行き来が不可能だが、
特殊な道具(夢の泉やディメンションミラー)を使うことで行き来が可能になることもある。
幻界の存在が現実に来た場合、まずその存在は実体を持たず、現実側の存在からは不可視。
その状態の幻界の住人は一般に「幽霊」と呼ばれ、それが見える者も稀にいる。
幻界の住人がある程度魔法に精通していれば、現実に存在しているものを媒体にして実体を持つことができる。
ちなみに現実の存在が幻界に行っても「幽霊」化する等の同様の現象が起こる。

ポップスター

宇宙の端っこにある惑星。
光と闇の比率は、光がかなり高め。闇に属する存在は拒絶反応を起こすためあまり長居出来ない。
自然が豊かで食料自給率は100%超。
文明は場所によって大きく異なり、原始生活を送る場所もあればメカメカしいハイテク生活を送る場所もある。
住民は基本的に大らかで細かいことは気にしない気質。
しかし未開の地域への探求心はやや低く、遠方との交流は疎遠。その為上記のような文明格差が生まれている。

国という国は無く、小規模な自治体がそこここにあるだけ。
一応プププランドという国が最近建国されたが、
住人達の意思で建てられたわけではないのでスルーされている。

元々は荒れ果てた大地で天候も悪く、とても生活できそうにない惑星環境だった。
しかし長い年月をかけて人為的に自然をコントロールすることで、現在のような住みよい環境に変えていった。
現在もその習慣は続き、雲を管理して悪天候を抑制する事や、
太陽と月の運行を管理する事が受け継がれている。
しかしその習慣の影響で周辺の星の環境が変わっていることは、ポップスターの住民は知らない。

鏡の国

幻界の中の一つの地域。「現実の鏡」の向こう側が全て鏡の国。
常に現実からの影響を受けているため、幻界の中では最も現実と似ている。
現実→鏡の国と移動しても幽霊にはならないが、鏡の国から出て他の幻界の地域に行くと幽霊化してしまう。
鏡の国→現実の場合、鏡の国の純粋な住民のみが現実に行っても幽霊にならない。
幻界の他の地域から鏡の国に来た者だと、例え鏡の国で何年暮らしても現実に行けば幽霊になる。

鏡の国の入り口はディメンションミラーと呼ばれる巨大な鏡。
ポップスターの上空を一定周期で移動しているため見つけることは困難。
ディメンションミラーを通してのみ現実から鏡の国、鏡の国から現実に行くことができる。
尚、幻界の他の地域から鏡の国に行く場合は特にそういった制約じみたものはない。

ディメンションミラーには「心」を写す能力があり、写した心は「影」と呼ばれる存在に宿される。
写す「心」の性質はディメンションミラーの周囲の光と闇の量によって差が出る。
周囲に光が多いときに写された心は元の心とそっくりであることが多く、
闇が多いときに写された心は元の心の反対であることが多い。
「影」はディメンションミラーが心を写した際、心の持ち主と全く同じ姿で作られる。
髪色が持ち主と違うのは、写された心の性質の影響。

「鏡の国」という名はあるものの、王という王はいない。
国の中で区分けされた各地域にそれぞれリーダーを務める人はいる。
しかし、レインボールートなどリーダーがいない地域もある。

星の戦士

太古から世界の光と闇の均衡を保つために存在している巨大組織。
その保ち方は、バランスを崩す恐れのある「力」を光も闇も問答無用で実力行使で潰すワイルド手法。
星の戦士は無に属しており、それのお陰もあってか大体の光や闇は楽勝で潰せる。

星の戦士の外見は人間に似ているが、中身は全くの別物。
不老であり、体は基本的に健康。そして自己治癒力がえげつない。
また、それぞれ通常よりも遥かに優れた固有能力を持っている。
カービィの「コピー」やメタナイトの「ソード」が固有能力にあたる。
精神的な疲労により引退する星の戦士もたまにいる。

星の戦士本部は宇宙の目立たないところにあるかなり小さな星。
星の半分を大樹が覆う。その樹は星の戦士発足当初からあり続け、莫大なエネルギーを秘めている。
樹は定期的に実を二つつけ、その実から星の戦士が生まれる。
生まれた星の戦士は既に成長した姿で、一流の戦闘技術と星の戦士としての意識も備わっており、
生まれたその日から戦いの日々に身を投じる。
確実に対象を抹殺するために二人一組で行動するが、稀に単独行動をする者もいる。

星の戦士が持つ武器はかなり特殊なもので、星の戦士以外は使うことが出来ない。
殉職した戦士の武器なんかがあちこちに散らばっており、どこかに埋もれたり祭られていたりする。
そういった、持ち主のいない星の戦士の武器を「神器」と呼ぶ。
スターロッドや虹の剣、ラブラブステッキなどが神器にあたる。

広い宇宙を移動する手段として、星の戦士に最初に与えられる乗り物がワープスター。
普段はポケットに入るほど小さいサイズだが、星の戦士の意思で乾燥わかめばりに劇的な変化を遂げ、
人一人は余裕で乗れるサイズまででかくなる。
基本的に星型をしており、この星型状態の名称が「ワープスター」。
主がある程度の技量を持ち、主が望みさえすればエアライドマシンっぽい変形もできる。
変形すれば向上する能力もあるが下がる能力もある。一長一短。
星の戦士の記憶を失ったカービィでもワープスターの使い方は体が覚えているらしく、自由に扱える。
ワープスターの変形の種類は数多くあるが、中でも伝説的なのは「ドラグーン」と「ハイドラ」。
どちらも恐ろしいほどの能力を持ち、使いこなせる戦士は少ない。

ダークマター一族

世界有数の闇の一族。
一族の大半は闇に属するが、ゼロとゼロツーのみ無に属する。
圧倒的な戦闘力を持ちながら、進んで破壊や侵略を行おうとしない良心的な一族。
資源に乏しく、食糧及びその他必要物資の自給率は0%。
その為他星との貿易を行ったり、こっそり盗みを働いたり、無人の土地を利用して作物を作ったりしている。
文化・技術ともにかなりの高水準で、特に輸送技術は秀でている。

本拠地はファイナルスター。
光と闇の比率は、闇がかなり高め。光に属する存在は拒絶反応を起こすためあまり長居出来ない。
元々は生物がいない荒れ果てた星だったが、開拓の末に住めるようにまで改善された。
大地の毒性が強かったためコンクリート等で土を固め、その結果星全体が一つの建造物になっている。
内部は無機質で質素。星全体がほぼ平坦な建造物という構造上、窓が極端に少ない。
非常に入り組んだ構造をしており、ファイナルスターの全体構造を把握している者はごく少数。

敵襲などの非常事態になると、ファイナルスター上空、大気圏にほど近い場所に魔法で防護壁が張られる。
赤色の蜂の巣構造の防護壁には攻撃をはね返すような機能はないが、かなりの強度を誇る。
64においてカービィが訪れた「ファイナルスター」はこの防護壁上の空間。

一族の首領はゼロ。
星の戦士以外に唯一存在する無属性の存在で、多くの星の戦士は敵ではない程の実力を誇る。
不老。食事や睡眠を取らなくても生きられるうえ、病気にもならない健康優良児。
食事や睡眠ができないというわけではなく、趣味の一環として食べる・寝るという行為はある。
自分の外見年齢・性別を自由に変えることができるが、それらを変えることは滅多にない。
尚、ゼロツーもゼロと同様の体質を持つ。

一族の基本構成員はダークマターと呼ばれる存在。
ゼロが人間の死体をベースに一人一人ハンドメイドで作り出す。
ベースにされた死体は「生前」と呼ばれ、普通の人間における「前世」のように捉えられている。
顔の作りは全員同じで、黙って並べばクローン人間大集合! なノリ。
しかし元となっている人間はそれぞれ違うので、身長や体格、声には差が出る。
ダークマターになる前の記憶はなく(「生前」の思い出の類が消えるだけなので日常生活に支障はない)、
そのダークマターの性格は「生まれて」からの環境が強く影響する。
ちなみにファイナルスターという星の環境上、
生まれるダークマターは「生前」が光であろうと無であろうと問答無用で闇属性になる。

ダークマターは基本的に不老。
全てのダークマターには「核」があり、それが働いているおかげでダークマターは生きていられる。
核には膨大なエネルギーが詰まっており、それを利用すれば何でもできるといっても過言ではない。
戦闘においては高い身体能力と闇魔法(雷・闇を扱ったり憑依したり)を用いて戦う。
また、体に闇を纏うことで魔法能力を飛躍的に高める「リアル化」という技も持つ。
リアル化中は物理攻撃の威力が落ちるが、それを補って余りある機動性・魔法による攻撃力を得る。
この状態の方が普段より数倍強いものの、長時間リアル化していると纏った闇に体が溶けて消滅してしまう。
その為追い詰められた時の最終手段、火事場の馬鹿力として使われることが多い。

ダークマターの素体として使われる遺体は基本的に戦場などで見つける。
顔や装飾品などの特徴を失い、このまま誰にも弔われずただ風化していくだけ、のような遺体を使う。
稀にダークマターが利用価値のありそうな遺体を見つけてゼロの元に持ってきたりもする。
ちなみにグーイやミラのような外見が一般マターと違うダークマターは、
その生前ゼロと知り合いであり、何かの事情でゼロが彼らをダークマターとして蘇らせた結果。
ちなみに「生前」の記憶は厳重に封印されており、封印が解けることはない。

一族内には戦闘を好む過激派も存在し、たまに起きるトラブルは大体過激派が原因。
過激派は「ゼロをぶっ倒そうぜ!」といった思考ではなく、ただ戦うのが好きだから戦いたい、といった集団。
けっこう昔から存在し、当初から今まで過激派もゼロ様大好きで歯向かう気はさらさらない。
過激派内の地位は基本的に戦闘力のみで決まる。現在の過激派トップはミラ。

カラースプレー

世界中に点在する不思議アイテム。
外見はごく普通のカラースプレーだが、中には何らかの人物の魂が入っている。

スプレーを誰かに向かって噴射すると、魔女っ子変身シーンのごとくきらびやかな背景とリズミカルなBGM、
そして見えそうで見えないシルエットがくるくる回って、スプレーにいた人物に変身する。
変身できる時間は大体決まっている。
スプレーにいた人物は、自分が死んでいることはうすうす感づいているが、確信はしていない模様。
ちなみにスプレーをかけられた人は、変身中の記憶はない。