母なる海の鯨の部屋 (2020/05/23)

SCENARIO INFO

Writer/ハッカあめ(配布元 ※有料配布)

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION

PLAYER

KP/梟
PC1/白瀬 亜紀(梟)
PC2/南條 優斗(ミナカミ)

INDEX

1日目1日目-21日目-3アフタープレイ

海中の小部屋

KP(梟)
机の引き出しを確かめると、どうやら鍵がかかっていて開かないとわかる。
南條 優斗(ミナカミ)
ハッ……(錆びた鍵)
KP(梟)
鍵使ってみますか( 'ω' و)و "
南條 優斗(ミナカミ)
使ってみます!
KP(梟)
では、鍵は上手く鍵穴に入った。が、鍵はかなり錆びてもろくなっている。上手く回さないと折れてしまいそうだ。
KP(梟)
で綺麗に回すことができます。
南條 優斗(ミナカミ)
ではDEX*5で!
KP(梟)
どうぞ!
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=(11*5) DEX*5
Cthulhu : (1D100<=55) → 75 → 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
フンッ!!
KP(梟)
おしい!!(バキンッ)
南條 優斗(ミナカミ)
鍵ーーーーーーーーーーッ!!
KP(梟)
ではよほど傷んでいたのか、鍵が折れてしまいました。
南條 優斗(ミナカミ)
「あ」 バキンッ
白瀬 亜紀(梟)
「やっぱり脆くなってたんだね。金属に潮はダメだな…」 しみじみ
KP(梟)
では、こうなったら鍵を壊すことになるなと思う。何か石などの堅いもので叩けば、簡単に壊せそうだ。
KP(梟)
<目星/アイデア>どうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=81 目星
Cthulhu : (1D100<=81) → 85 → 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
うーんおしい
KP(梟)
おしい!アイデアもどうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=50 アイデア
Cthulhu : (1D100<=50) → 23 → 成功
KP(梟)
下げてきた!
南條 優斗(ミナカミ)
ティン!
KP(梟)
では堅いもの…と思うと、部屋の外、海底には幾つも手頃そうな石が落ちてるなと思いつく。
KP(梟)
鯨に拾って貰えれば、簡単に入手できそうです。
南條 優斗(ミナカミ)
なるほど 少し気が引けますが鯨を呼んでパシリしていいですか?
KP(梟)
呼んでみればすいすいと泳いで戻ってきてくれます。パシれます
南條 優斗(ミナカミ)
「悪い。机の引き出しを開けるのに石がいる。オレが持てそうなサイズのを持ってきてくれ」
KP(梟)
「わかりました。ちょうど良さそうなのを見繕いましょう」
KP(梟)
そう返事をすると、鯨は身を翻す。海の底で石を拾い上げると、部屋の天井近くへ浮上した。
KP(梟)
その時、二人は奇妙なものを目にするでしょう。なんと鯨の腹の脇あたりから、長い触腕が生えている。
KP(梟)
イカの触腕のように吸盤がついたそれで、器用に石を掴んでいた。
KP(梟)
鯨は触腕を動かし、ぶつからないように部屋の中へと石をポトリと投げ入れてくれた。
KP(梟)
鯨から触腕?変なものを見てしまった気がする。<SANチェック 0/1d2>
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=60 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=60) → 24 → 成功
白瀬 亜紀(梟)
CCB<=40 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=40) → 66 → 失敗
白瀬 亜紀(梟)
1d2
Cthulhu : (1D2) → 1
南條 優斗(ミナカミ)
亜紀ちゃん!!
KP(梟)
では南條さんはウワ…と思ったくらいで済んだが、亜紀がちょっとぎょっとしていた。40→39
KP(梟)
「これでいかがでしょうか。持てそうだと思いますが」
KP(梟)
特に気にすることもなく、鯨が話しかけてくる。
南條 優斗(ミナカミ)
「あ……ああ、持てる」 試しに持ってみたりする
白瀬 亜紀(梟)
今…今なにか…!!!って顔してる
KP(梟)
では普通に持てるサイズの石でした。鯨は「よかった」と安心したように答えると、またスイーと離れていく。
南條 優斗(ミナカミ)
「……ただの鯨じゃねえとは知ってたけど、ああいうことも出来んのか」
白瀬 亜紀(梟)
「使いこなしてるのがまたすごいよね…どういう生き物なんだろう…」 
KP(梟)
話しつつ、貰った石を使って鍵の破壊を試みる。
KP(梟)
石で何度か叩けば、鍵はカシャンと音を立てて壊れ落ちた。これ以降、引き出しが自由に開け閉めできるようになります
南條 優斗(ミナカミ)
やはり暴力は全てを解決する……!!
KP(梟)
STRで解決だ!!
KP(梟)
では力で解決しましたので、引き出しの開閉が可能になりました。
KP(梟)
早速開けてみますか( 'ω' و)و "
南條 優斗(ミナカミ)
力イズパワー 開けましょう
KP(梟)
では引き出しを開けてみると、中からは2冊の文庫本が出てきました。タイトルは『白鯨』『海底二万里』です。
KP(梟)
どちらも背表紙を割って、ページをバラバラに切り離している。
KP(梟)
こうして読み終わった本を筆記用紙にしているらしいとわかる。また、ページには幾らかの書き込みがあります。
KP(梟)
<アイデア><目星>それぞれどうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=50 アイデア
Cthulhu : (1D100<=50) → 97 → 致命的失敗
南條 優斗(ミナカミ)
ん?
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=81 目星
Cthulhu : (1D100<=81) → 2 → 決定的成功/スペシャル
南條 優斗(ミナカミ)
何してんの?
KP(梟)
なに?
KP(梟)
何が起こって…?
KP(梟)
えっじゃあ自力で相殺しました。突然転んでHPが減るようなことは怒りません。
南條 優斗(ミナカミ)
なんだこのセルフ救済
KP(梟)
目星は伸びるので成長チェックもどうぞ!
南條 優斗(ミナカミ)
はーい!
KP(梟)
それでは、本の書き込みの中から以下の3つを読み取ることができました。
「2900 取り込んだ生き物の癖や生態に些細な影響を受けることは以前にもあったが、これほどのものは初めてである。」
「子孫を作るための母体の本能というべきか。あの時、胎の中の子鯨を取り込まず死なせたことを、今更に残念に思う。」
「2902 自分の身体中が、新しい個体の誕生に歓喜している。新しい個体は私の記憶や経験を全て継承している筈だ。」
「2982 肉体を分割し、自分の身体が小さくなったことで、自分の方が嵐に耐えられない可能性がある。」
「子供、新しい個体を残し、ここを去らなくてはならないかもしれない。」
KP(梟)
読み取れたのは以上です。
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」 「……死んでたか」
白瀬 亜紀(梟)
「…………」 一緒に見ていた わかりやすく悲しげな顔になる
南條 優斗(ミナカミ)
「……どう説明したもんかな……」 亜紀ちゃんの頭をぽふぽふした
白瀬 亜紀(梟)
「………」 ぽふぽふされたら、ちょっと近寄って胸のあたりに収まる。
白瀬 亜紀(梟)
「………いないんだね。探しても見つからないんだ。」 俯いたまま呟いた。
南條 優斗(ミナカミ)
「いないのを探し続けるより、はっきり言っちまったほうがいいんだろうな」
白瀬 亜紀(梟)
「……そうだね。浅いところを探して、彼女も打ち上がっちゃったら大変だし」
南條 優斗(ミナカミ)
引き出しはこんなところかな だったら机を梯子の下まで運んでいって足場にしたさ
KP(梟)
引き出しは以上です。机を持っていくなら、そう重くないのでサッと運べるでしょう
南條 優斗(ミナカミ)
「意外と軽いな」 サッサッ
KP(梟)
机を梯子の下に持っていくと、ちょうど高さを補って梯子に捕まることができそうなくらいになります。
KP(梟)
梯子を登ってみますか?
南條 優斗(ミナカミ)
登ってみます!
南條 優斗(ミナカミ)
「ちょっと待ってろ」 と亜紀ちゃんに声掛けしつつ
白瀬 亜紀(梟)
「わかった。気を付けてね」 ちょっと下がって見送る
KP(梟)
では登ってみると、梯子と壁の一番上は、天井代わりにたゆたう水面についているとわかる。
KP(梟)
部屋の上には薄い海面の層があり、そこを突き抜けて顔を出すと海面になっているようだった。
南條 優斗(ミナカミ)
手を入れてみておお……ってなったりできる……
KP(梟)
手を入れてみると、水に触れた感触の後に空気に触れる。今多分手が海面から突き出してるんだろうなあってなる
KP(梟)
また、部屋のすぐ傍には乗ってきたボートがぷかぷかと浮いている。
KP(梟)
碇も下ろしていないのに何故か流されてしまうことはなく、ゆらゆらと頭上で揺れていた。
KP(梟)
ボートに向けて<目星>どうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=81 目星
Cthulhu : (1D100<=81) → 83 → 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
おしい
KP(梟)
惜しかった!
KP(梟)
では天気が良いので、光の反射がきらきらしてて眩しかった。
南條 優斗(ミナカミ)
「憎らしいくらい晴れてんな……」
KP(梟)
特に気づくことはなかったが、まあここから顔を出してよじ登ればボートにも戻れるだろうな、というのはわかった。
南條 優斗(ミナカミ)
しばらくボートを睨んで、それから梯子を下りていきましょう
KP(梟)
では降りていく。
KP(梟)
降りながら、透明な部屋の壁が目に入るでしょう。不思議なくらい透き通った壁は、海の中を見通せるようになっている。
KP(梟)
まるで薄いガラスのように見えるが、叩いてみると頑丈で、金属のような音がする。
KP(梟)
<アイデア>どうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=50 アイデア
Cthulhu : (1D100<=50) → 88 → 失敗
KP(梟)
おしい
南條 優斗(ミナカミ)
おしいな~~~
南條 優斗(ミナカミ)
特に意味もなくコンコンした
KP(梟)
硝子ではなさそうだった。どういう素材なんだろうってコンコンする
KP(梟)
コンコンしつつ眺める透明の壁の外には、海底の景色が広がっている。
KP(梟)
光の入り方を見るに、水深はそこまで深くないのだとわかる。円形の床の数メートル下に岩や海藻、砂の地面が見える。
KP(梟)
部屋の外に<目星>もどうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=81 目星
Cthulhu : (1D100<=81) → 51 → 成功
KP(梟)
さす探
KP(梟)
では、海底に小さな革の鞄が落ちていることに気がつく。
KP(梟)
恐らく部屋の主は、こうして流れついたり落ちていたものを回収してこの部屋を整えていったんだろうなあとも思う。
南條 優斗(ミナカミ)
「(……気が遠くなるほど地道な作業だな……)」
KP(梟)
鞄は鯨に頼めばとってきてもらえそうではあります。自力で泳いでもいい。
南條 優斗(ミナカミ)
水泳ロール挟まりそうじゃん……こわ……
KP(梟)
水泳ロール失敗するとCON*5ロールが入るぞ(100FBしながら)
+  一方雑談窓では
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=25 水泳
Cthulhu : (1D100<=25) → 15 → 成功
南條 優斗(ミナカミ)
なんで?
KP(梟)
wwwwwwww
KP(梟)
南條さん意外と水に親しんでいたことが…?
KP(梟)
ボートも漕げたし
南條 優斗(ミナカミ)
もしかして:ライフセーバーのボランティア
KP(梟)
ライフセーバーかっこいいじゃん……
南條 優斗(ミナカミ)
雑談の方で出目が輝いてしまったのでやめておきます(振り戻しにおびえる)
KP(梟)
ホホホ!無理はしない!
KP(梟)
では梯子登って得られる情報は以上になります。
南條 優斗(ミナカミ)
オッケー。では梯子を下りて亜紀ちゃんと合流しよう
KP(梟)
ではゆっくりと梯子を下りて行った。
白瀬 亜紀(梟)
「何かわかったかい?」 床にちゃんと降りるのを待って話しかける
南條 優斗(ミナカミ)
「ここから登っていったらボートまで戻れそうだったな」
南條 優斗(ミナカミ)
「あとは海底に鞄が落ちてるのを見かけたくらいか」
白瀬 亜紀(梟)
「この天井、やっぱりそのまま海面なんだ…。さっき落ちた時は何事かと思ったけど、不思議なつくりだね」
白瀬 亜紀(梟)
「ふふ、それも嵐で流れ着いたのかな。海流ってすごいね」 
白瀬 亜紀(梟)
「その鞄はここの調べものとは関係ないのかな。彼女にとってもらう?」 彼女(鯨)
南條 優斗(ミナカミ)
「どんだけ激しい嵐だったんだって話だよな」 とりあえず鯨チャンを呼んで鞄を取ってきてもらおうかな……
南條 優斗(ミナカミ)
「大体の事情は分かったけど、見れそうなやつは見とくか」
KP(梟)
はーい、ではまた呼ぶと、深い青の向こうからヌッ…と鯨が姿を現す。
KP(梟)
「お呼びでしょうか?こちらはまだ見つからなくて…。」
南條 優斗(ミナカミ)
「ちょくちょく読んで悪ぃな。あそこに鞄が落ちてるから、拾えそうなら拾ってほしい」
KP(梟)
「鞄?鞄…ああ、こちらでしょうか。」 言われると、ああと気づいたように声を上げる。
KP(梟)
またにゅるんと触腕を出して、ひょいと鞄を拾い上げた。そのまま部屋の天井まで持ち上げて、中へぽとりと落とす。
KP(梟)
「どうぞ。これも何か関係がありそうですか?」 
南條 優斗(ミナカミ)
「さあな。見てみないとなんとも」
KP(梟)
「そうですか…。ではまた、そのあたりに居ますので。よろしくお願いします。」 
KP(梟)
そう言うと鯨は離れる。鞄を見てみると、湿ってはいますがそこまで劣化はしてないようで、開けることができそうです。
南條 優斗(ミナカミ)
オッでは遠慮なく開けてみましょう パカーッ
KP(梟)
ではパカーッすると、中にはふやけきった地図と、それに挟まったメモが入っていました。
KP(梟)
地図に挟まれていたおかげか、メモにはまだ判読可能な箇所が残っていました。内容は下記の通り。
「2984 我々は取り込■■■物の姿や記憶や経■■吸収すること■■きる。」
「体を分■して作り■■た新たな個体にも、そ■■継承するこ■ができる。だ■■れらは、我々の記憶であるとは言い難い。」
「新た■■まれ■この子を見てい■■■う思う。この■が多くの記■■得、経験を積み、豊か■■識を得ることを願う。」
KP(梟)
■部分は滲んでしまっていて、うまく読めない。
南條 優斗(ミナカミ)
地図の方は何かわかりそうなことはありますか?
KP(梟)
地図には<ナビゲート/知識-20>を振ることができます。
南條 優斗(ミナカミ)
ナビゲート初期値! 知識チャレンジ!
KP(梟)
どうぞ!
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=(65-20) 知識
Cthulhu : (1D100<=45) → 19 → 成功
KP(梟)
ヒュウ…
南條 優斗(ミナカミ)
成功するんだ……
KP(梟)
ではまじまじと眺めてみると、それはこの周辺の海域の海図であるとわかります。
KP(梟)
さらに沖に行くと深くなっていたり、浜の近くは案外浅かったり。そういうのがわかりました。
南條 優斗(ミナカミ)
「こっちはこの辺の海図みたいだな。漁師とかそういうやつが持ち主か?」
白瀬 亜紀(梟)
「そうかもしれないね。街の向こう側に回ると港もあるから、そのあたりの人のかも」
KP(梟)
では、鞄から得られる情報は以上です。
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」 メモを改めて読んだ 「……全部、話すか」
白瀬 亜紀(梟)
「…どこまで話してあげたらいいんだろう。難しいけど」
白瀬 亜紀(梟)
「きみがあの子に、なんて言ってあげたいのかでいいと思うな。」 と返事がある
南條 優斗(ミナカミ)
「鯨じゃないこと、子供はいないっつうかアンタが子供だっていうこと、アンタの親はこういうことを願っていたってこと」 さっき見つけたメモをひらひらと
南條 優斗(ミナカミ)
「そんなもんかな……」
白瀬 亜紀(梟)
「そうだね、それでいいと思うよ」 うんうんと頷きながら
南條 優斗(ミナカミ)
よし……呼ぶか……
白瀬 亜紀(梟)
「彼女の正体…についてはよくわからなかったけど。でも、子供のことは、親が思っていたことについて話してあげるのは大事だと思うな」 
KP(梟)
では鯨を呼ぶと、これまでと同じようにスイーッと泳いで戻ってくる。
KP(梟)
「どうでしたか。何かわかったでしょうか。」 水槽のような部屋に顔を寄せて、鯨が二人に問いかける。
南條 優斗(ミナカミ)
「まあ、だいたいは」
KP(梟)
ではこれから、鯨が貴方に質問をします。それぞれお答えください。
KP(梟)
回答で多少エンドに変化がありますが、話したいように話してもらって構いません。
南條 優斗(ミナカミ)
はい……!
KP(梟)
では、鯨が口を開きます。
KP(梟)
「そこは一体、どんな部屋だったんでしょうか。」「私は鯨ですけど、以前その部屋を使っていた気がするんです。」
KP(梟)
「今は入れないので、それも不思議なことなんですが…。」 と言って、返事を待つように口を閉じました。
南條 優斗(ミナカミ)
「ここは……アンタと、アンタの親が過ごしていた部屋だ」
KP(梟)
「私と…私の親ですか?まあ、私にもちゃんと親がいたんですね。覚えていませんでした…。」 驚いたように声を上げる。
KP(梟)
「どうして親のことを知らないんでしょう。そんな大切なことまで忘れてしまったんでしょうか、私は。」
南條 優斗(ミナカミ)
「鯨、鯨か……」「……今から言うこと、落ち着いて聞けよ」
KP(梟)
「はい。」 気持ち居住まいを正した
南條 優斗(ミナカミ)
「鯨は、腹から触手を伸ばしたりしない」
KP(梟)
「まあ。」 また驚いたような声がする。 「そうなのですか?最初からできたことなので、それは知りませんでした…。」
南條 優斗(ミナカミ)
「アンタは鯨じゃない、別の存在だ」
KP(梟)
「私は…鯨じゃないのですか。何か特別な生き物なんでしょうか。」
南條 優斗(ミナカミ)
「そうだな……少なくとも、この地球上に存在する生き物じゃない。平たく言えば、宇宙人みたいなもんだ」
KP(梟)
「宇宙人…そうだったのですね。普通の鯨だと思っていたので、これも普通のことと思っていました。何にも覚えてなくて…」
KP(梟)
「…私、いつかは記憶を取り戻すことができるんでしょうか。」
KP(梟)
「断片的な知識ばかりはあるのですが、ちゃんとした記憶らしいものを全然思い出せないんです。どうしてなんでしょう。」
南條 優斗(ミナカミ)
「……それは、大丈夫だ」
KP(梟)
「大丈夫、ですか?」 黒い小さな目をぱちぱちやっている
南條 優斗(ミナカミ)
「アンタは親の記憶や経験を全て継承してる。今は生まれたてでそれらを受け入れる土壌が整っていないから、思い出せていないだけだ」
南條 優斗(ミナカミ)
「暫くすれば本能に目覚める」「……って、メモに書いてた」
KP(梟)
「メモ…ですか。その部屋にあったんですね。」
KP(梟)
「では、きっと、いつか。私も親のことを思い出すことができるのかもしれませんね。」
KP(梟)
「それでは、最後にもうひとつ、教えてください。」
南條 優斗(ミナカミ)
「……なんだよ」
KP(梟)
「私の赤ちゃんは、どこに行ってしまったんでしょうか。これも私の記憶違いで、本当は赤ちゃんなんていなかったんでしょうか…。」
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」
南條 優斗(ミナカミ)
「……子供は、いた」「ただ、アンタの親が鯨を取り込む時に、腹の中にいた子供は死なせちまったらしい」
南條 優斗(ミナカミ)
「後になって残念なことをしたと思ってたらしいけどな」
KP(梟)
「まあ、それは…。子供が居たのだと、ずっと思っていましたが…そうじゃなかったんですね。」
KP(梟)
「では、私の赤ちゃんは…どこかで迷子になって、泣いていたりは、しない……そうなりますよね。」
南條 優斗(ミナカミ)
「……そうだな」
KP(梟)
「ああ、それなら…いいんです。迷子にしてしまっては、可哀想だと思ったんです。」
KP(梟)
「ひとりぼっちにさせてしまってるのでないなら、それでいいんです。」
南條 優斗(ミナカミ)
「そうだな。一人ぼっちの子供の鯨は、いない」
KP(梟)
ではその言葉に、少し目を細めたように見えました。
KP(梟)
それから少し黙って、今聞かせてもらった話をゆっくりと呑み込んでいるようだった。小さな部屋に、波の音が響く。
KP(梟)
ほかに、話しておいてあげたいことはありますか。
南條 優斗(ミナカミ)
お、じゃあ1つだけ
KP(梟)
どうぞどうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
「……これ、アンタがさっき拾ってくれた鞄に入ってたメモなんだけどよ」
KP(梟)
「また別のメモですか?なんと書かれているんでしょうか。」 
南條 優斗(ミナカミ)
「アンタの親のアンタに対する考えが書かれてる。ちょいちょい読めねえとこがあるから、そこは補完して読むぞ」
KP(梟)
「はい、お願いします。」 一言応えて傾聴します
南條 優斗(ミナカミ)
「我々は取り込んだ生物の姿や記憶や経験を吸収することができる。」
南條 優斗(ミナカミ)
「体を分割して作り出した新たな個体にも、それを継承することができる。だがこれらは、我々の記憶であるとは言い難い。」
南條 優斗(ミナカミ)
「新たに生まれたこの子を見ているとそう思う。この子が多くの記憶を得、経験を積み、豊かな知識を得ることを願う。」
南條 優斗(ミナカミ)
「……だそうだ」
KP(梟)
読み上げてもらった言葉を、じっと聞いていた。やがて溜息のように、ほう、とあぶくをひとつ吐き出す。
KP(梟)
「そうでしたか。私の…私の親は、私のことを考えていてくれたのですね。」
南條 優斗(ミナカミ)
「アンタの幸せについてちゃんと考えてる、いい親だと思う」
KP(梟)
「いい親…そうですね、いい親です。私もいつか、そんな親になれるでしょうか…。」
KP(梟)
「親といっても、顔もわからないのが歯がゆくはありますが…それでもいつか、どこかで再会できることを望みます。」
南條 優斗(ミナカミ)
「会いたいなら、この辺じゃなくてもっと深いところに行けよ。そっちの方に行くって書いてた」
KP(梟)
「それなら、私も深いところへ向かってみたいと思います。なんだか潜るのは得意な気がするんです。」
南條 優斗(ミナカミ)
「そうだな、鯨は潜るのが得意だ。いけるだろ」
KP(梟)
「はい。そうします。」
KP(梟)
貴方の言葉を咀嚼して、呑み込んで。満足したような鯨はふわりと部屋から離れた。
KP(梟)
貴方と横に立つ亜紀を見て、そっと頭を上げるようなしぐさをして見せる。
KP(梟)
「本当にありがとうございました。赤ちゃんは見つかりませんでしたけど、胸が軽くなったような気持ちです。貴方たちのおかげですね。」
南條 優斗(ミナカミ)
「感謝されるようなことはしてねえぞ」
KP(梟)
「いいえ、とてもとても助けていただきました。なにしろ、一人ではずっと赤ちゃんを探していたでしょうから。」
KP(梟)
「私はここを離れて、もっと深い海へ行きます。ここにいると少し悲しくなってしまうので。どこか、もっと遠いところへ。」
KP(梟)
「きっと深い海に行けば、私の親や…鯨の仲間にも出会えることでしょう。」
KP(梟)
「いつか私に本当に赤ちゃんができたら、お二人にも見せに来ますからね。」
南條 優斗(ミナカミ)
「ああ、気を付けて行けよ」
KP(梟)
鯨はどこか晴れやかに見える顔で、貴方たちに何度も礼を言った。
KP(梟)
それから、この部屋とボートはもう必要な者がいなくなるので、良ければ自由に使ってほしいという。
KP(梟)
「私はもう必要でないので…よかったら、どうぞ。」 
南條 優斗(ミナカミ)
「ガキが出来たら見せに来るって話だけどよ、その時はもう少し小さい体になってからこいよ。姿を吸収できるならそれくらいできんだろ」
KP(梟)
「私にもそんなことができるんでしょうか…いえ、思い出したらきっと出来るんでしょう。やってみますね」
KP(梟)
「その時は、私と子供で海岸にお邪魔しますね。」
南條 優斗(ミナカミ)
「海岸に来るなら荒れた日の次の日の朝くらいにしとけよ。四六時中海岸にいるわけじゃねえから、多分その方が会いやすい」
白瀬 亜紀(梟)
「…私がまた外に出るのわかってるな、きみ」 隣でちょっと笑った
南條 優斗(ミナカミ)
「ぜってー出るし、オレも連れてくだろ」
白瀬 亜紀(梟)
「出るよ、もちろん。きみだってついてきてくれるんだろう?」
南條 優斗(ミナカミ)
「当たり前のことを聞くなよ。放っておけるわけねえだろ」
白瀬 亜紀(梟)
「じゃあ、また二人で歩こうね」 少し目をぱちぱちしてから、照れくさそうに笑った
KP(梟)
「なるほど、わかりました。ではそのようにしますね。またお会いできるのを楽しみにしています。」
南條 優斗(ミナカミ)
「ああ。じゃあな」
白瀬 亜紀(梟)
「それじゃあ、気を付けて。元気で」
KP(梟)
そうして言葉を交わした後、鯨は二人がボートに乗り込むのを見届けると、別れの言葉を告げた。
KP(梟)
「本当に、本当にありがとうございました。それじゃあ、どうかお元気で。」
KP(梟)
彼女は真っ黒い巨体を翻すと、大きなあぶくの弾けるような、ハクジラ独特の鳴き声を発した。
KP(梟)
やがて沖合の波の中へとまぎれ、見えなくなってしまうだろう。
彼女が鯨として生きていくのか、それ以外の何かとして生きていくのかは、まだ彼女自身にもわからないことだろう。
それでも遠くで聞こえた鳴き声は、もう寂しげには聞こえなかった。
これが、今日見つけた“大物”についてのすべてである。
海面に戻ってみれば、いつの間にか、夕暮れ時になっていたようだ。
波も、白いボートも、貴方たちも、一つの色に染まって揺れていた。

CoC《母なる海の鯨の部屋》
トゥルーエンド:生き方を探して
KP(梟)
トゥルーエンドで終了です!お疲れさまでした!
南條 優斗(ミナカミ)
トゥルーエンドだ!!!!! お疲れ様でした~~~~~~~!!!!
KP(梟)
曲を戻しつつ 
南條 優斗(ミナカミ)
いやあ……しんみりとしちゃうけどいいお話だったな……
KP(梟)
穏やかな話で好きなんですフフフ ありがとうございました…
KP(梟)
気が抜ける前に、報酬と成長サクサクやってしまいましょう
南條 優斗(ミナカミ)
最初の食事はお前だ!! と食われるエンドじゃなくて本当に良かった
南條 優斗(ミナカミ)
ハイ!
KP(梟)
その話をしちゃっても、「こんなに親切にしてくれた人を食べることはできません…。」って行ってくれる鯨でした
南條 優斗(ミナカミ)
やさし……