第二車両・談話車
KP(ゆっけ)
さて、再び一つだけ開いていた扉から列車に飛び込んだあなた達でしたが、
KP(ゆっけ)
そこは絵画が飾ってあった車両の、一つ前の車両のようです。
KP(ゆっけ)
しかしこの車両は、辺りを見回しても誰もいません。
KP(ゆっけ)
次の車両に続く扉には【一枚の紙】が貼ってあり、そして扉の前には二つの【そっくりな天使の像】が左右に置かれていました。
乙部 リネ(ミナカミ)
「セーフ! ……しかし、これだけ全力疾走しても息切れしないの、ここでダンレボしたら最強なのでは?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「これなら筋肉痛もないかもしれんな…」
乙部 リネ(ミナカミ)
「それはそれでちょっと残念」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…そうか?あれは辛いぞ…無い方がいいと思うがな。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「や、空護さんが筋肉痛で顔をしかめて男前度数が上がるのを見たいというか……」 ろくろを回すポーズ
竜胆 空護(ゆっけ)
「…苦しんでいるところをわざわざ見せると思うか?」
乙部 リネ(ミナカミ)
「じょ、冗談だってば~!」 ワハハ、とから笑いしながら肩をペチペチ叩いた
竜胆 空護(ゆっけ)
「まったく。」ペチペチされた
乙部 リネ(ミナカミ)
「ほら、意味ありげな紙と天使像があるよ!」 とりあえず紙を確認しましょうか……
竜胆 空護(ゆっけ)
「あぁ、いかにもだな…」
KP(ゆっけ)
紙から!OKです!
KP(ゆっけ)
では、そこにはこんな内容が書いてありました。
『旅人が分かれ道にやってきた。
片方は天国に、片方は地獄へと続いている。
そこに2人の天使がやってきた。
2人の天使のどちらかだけに一回だけ質問をして、
"天国に行く道を見つけるにはなんと聞けばいいか?"
ただし、2人の天使の一方は"嘘つき天使"である。
"天使"は必ず正直な答えをし、"嘘つき天使"は必ず嘘の答えをする。
両方とも天国に住んでいて、外見はそっくりである。』
竜胆 空護(ゆっけ)
「どうやら…天使像に正答を告げると扉が開く、というクイズのようだな。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「どっちに聞いても正しい答えが得られるように聞かないといけないんだっけ?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ、有名なやつだな。」
KP(ゆっけ)
ちなみに、このクイズに関しては根拠を述べる必要はないので
KP(ゆっけ)
答えを告げるだけでOKです✧٩( 'ω' )و✧
乙部 リネ(ミナカミ)
記憶を呼び戻してくるのでちょっと待ってね……
KP(ゆっけ)
全然大丈夫やで…
乙部 リネ(ミナカミ)
「単純に『この道は天国に続いているか?』とか『天国に続いていないか?』みたいなのはダメで、何かひとひねりしてたよね……」 ムム……と唸りながらこの時はこう、とメモするかのように空護さんの腕の辺りを指でなぞったりした
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ」その動きを目で追いつつ
竜胆 空護(ゆっけ)
「一つの尋ね方で、どちらの逃げ道も塞げるような聞き方をせねばならない…だったか。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「空護さんそう言うの得意そうだよね。理詰めの最短距離で締め上げて被告人を泣かせるの」
竜胆 空護(ゆっけ)
「まあ、時間をかけるのは非効率だからな。敢えてそういう方法をとる時もあるが。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「正直か嘘吐きかで反転するから、嘘吐きの答えをもう一度反転させる感じの……」 ろくろを回すポーズ
竜胆 空護(ゆっけ)
「『正直と嘘吐きのどちらに尋ねても、天国あるいは地獄が確定する』尋ね方だな」
乙部 リネ(ミナカミ)
「嘘吐きから本音を引きずり出すのはちょっと罪悪感ある」 これは脱線
竜胆 空護(ゆっけ)
「そいつのつく嘘が方便だったらな…だがこの場合は違う。」ぴしゃん
乙部 リネ(ミナカミ)
「『この道が天国に続いているか?』の答えを正直者はそのままに、嘘吐きだけ答えを反転させるんだから……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…」答えが出そうなので黙して待つ。
乙部 リネ(ミナカミ)
「この道が天国に続いているか? と聞かれたら、あなたは『はい』と答えるか?」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……とか? どうでしょう、先生」
竜胆 空護(ゆっけ)
「うむ。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「それも正解の一つだろう。」頷いた
竜胆 空護(ゆっけ)
「ではつきつけてやりたまえ。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「やった! 撫でていいよ!」
竜胆 空護(ゆっけ)
「子どもじゃあるまいし…まぁよくやったな。」頭に手をポンとだけした
乙部 リネ(ミナカミ)
「!」 「…………」 少しの間顔を赤くして押し黙ってしまった
竜胆 空護(ゆっけ)
「…」少し待って「ほら、連中も待ってるぞ。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「や、やー……これはダメですね……ハイ、つきつけてきます……」
乙部 リネ(ミナカミ)
逃げるように天使像のところまで行きましょうね
KP(ゆっけ)
空護はあなたの心中を知ってか知らないでか腕組したまま後ろでステイしてました。
KP(ゆっけ)
では、天使像の前です。
KP(ゆっけ)
答えをどうぞ。
乙部 リネ(ミナカミ)
「えーと……」 さっき自分が言った答えを思い返して
乙部 リネ(ミナカミ)
「この道が天国に続いているか? と聞かれたら、あなたは『はい』と答えるか?」
KP(ゆっけ)
あなたがそのように告げると、
KP(ゆっけ)
二つの天使像は静かに動き…あなたに手を差し伸べます。
KP(ゆっけ)
手の上には、見ているだけで吸い込まれそうな深い青色をした宝石が一つずつ乗っていました。
乙部 リネ(ミナカミ)
おお……と宝石を回収して1つを空護さんに手渡しましょう
乙部 リネ(ミナカミ)
「親分! ブルーオーブ回収してきやした!」
竜胆 空護(ゆっけ)
「今度は青か。」受け取りますね!
KP(ゆっけ)
さて、ではあなた達が宝石を手にすると…
KP(ゆっけ)
『 もうじき鷲の停車場。アルビレオの観測所です。二十分停車いたします。』
KP(ゆっけ)
再びあの声が響きました。
竜胆 空護(ゆっけ)
「順調に回収できているな…」
乙部 リネ(ミナカミ)
「お、また停車だ。この調子でオーブを集めて神龍を呼び出して願いをかなえてもらわないとね」
竜胆 空護(ゆっけ)
「オーブ……ならば、呼び出せるのは鳥ではなかったか…?」
KP(ゆっけ)
列車は、またゆっくりと速度を落としていきます。
KP(ゆっけ)
窓の外には、黒い大きな測候所の建物が静かに横たわっていました。
鷲の停車場
KP(ゆっけ)
列車が停止し、目的地についたようです。
KP(ゆっけ)
今までの場所と違い、静かだけれど、どことなく仄暗いような…そんな場所です。
KP(ゆっけ)
降りてみますか?
乙部 リネ(ミナカミ)
降りてみましょう ソイヤッ
KP(ゆっけ)
エイヤ!では降りましょう。
KP(ゆっけ)
観測所の中に入ると、広い貯水槽を上から見下ろす場所に出ます。
KP(ゆっけ)
水は流れてごうごうと渦を巻き、どぼんと真っ黒な穴の中に絶えず流れ落ちていく…
KP(ゆっけ)
そしてその周囲を、【輪郭がぼやけた多くの人影】が取り囲んでいました。
竜胆 空護(ゆっけ)
「…」
KP(ゆっけ)
空護はここに入ったきり、押し黙っていますが…
乙部 リネ(ミナカミ)
「……ここ、あんまり好きじゃない感じ?」 空護さんを見上げた
竜胆 空護(ゆっけ)
「そうだな…」「いや、気にしないでくれ」
KP(ゆっけ)
貯水槽の周りにいる影…彼たち、ないし彼女たちは、ざわつきながら水面を見つめているようです。
KP(ゆっけ)
近付きますか?
乙部 リネ(ミナカミ)
「いや、気にするでしょ。なんなら空護さんだけ先に列車に帰って休んでても良いよ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「平気だ。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…厳しい時は正直に言う。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「…………」 空護さんの目をじっと見た 「……じゃあ、そういうことにしとくけど。無理な時は無理ってちゃんと言ってね」
乙部 リネ(ミナカミ)
貯水槽の周りにいる人たちに近づきましょうか
竜胆 空護(ゆっけ)
「…すまない」それだけ言った。
KP(ゆっけ)
OKです!では近づきましょう
KP(ゆっけ)
あなたは貯水槽へと一歩、一歩…近づいていく。
KP(ゆっけ)
すると、そのざわめきの内容がはっきり聞き取れるようになります。
???(ゆっけ)
「子どもが川に落ちたぞ」
???(ゆっけ)
「違う、女の人が落ちた。子どもを引き上げた時に、足をすべらせて落ちたんだ」
???(ゆっけ)
「飛び込んだって聞いたよ?」
???(ゆっけ)
「それは別の人だ。」
???(ゆっけ)
「落ちた人を助けに飛び込んで、岸へ押して寄越した」
KP(ゆっけ)
あなたは、そうした言葉の数々を聞くうちに、ある感覚を頭で感じてゆきます。
KP(ゆっけ)
そう、今まで忘れていたこと…"この列車に乗るまでのこと"。
KP(ゆっけ)
最初に少し気にかかり、その時から今まで、思い出せなかった記憶が呼び起されていく感覚です。
???(ゆっけ)
「先に落ちた方は気を失ったまま陸に上げられて、子どもはうちへ連れられてったよ」
???(ゆっけ)
「けれども」
???(ゆっけ)
「後から飛び込んだ方が、見えないんだ」
KP(ゆっけ)
—やがて、あなたは全てを思い出しました。
ある夜に、空護と共に夏祭りを楽しんでいたあなたは、子どもが川に落ちたのを目撃しました。
あなたはとっさに子どもの手を掴んで引き上げたものの、
今度はバランスを崩して自分が川に落ちてしまったのです。
溺れて、意識が遠のいていくなか、どこか遠くで水しぶきの上がる音が聞こえたかと思うと
あなたの体は強く岸へと押されました。
その一瞬 あなたは川底へ沈んでいく、空護の姿を、…見た。
それが夢か幻かを考える間もなく、気付いた時には、あなたはあの列車に乗って座っていたのです。
自分が子どもを助けたこと。
空護が自分を助けたこと。
そして、空護が川底へ沈んでいったことを、あなたははっきりと思い出すことができました。
…思い出してしまった。
KP(ゆっけ)
SANチェックです。(2/2D2)
乙部 リネ(ミナカミ)
ccb<=83 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=83) → 17 → 成功
KP(ゆっけ)
すばらしい。
乙部 リネ(ミナカミ)
83→81
KP(ゆっけ)
周囲の声を、あなたと同じように聞いていた空護があなたの事を見つめている。/
乙部 リネ(ミナカミ)
「…………」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……なんで」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……なんて、私なんかを、助けちゃうかなあ……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…思い出したか…」
竜胆 空護(ゆっけ)
「俺は君より早く、車内で目が覚めてな」
竜胆 空護(ゆっけ)
「あの列車が、"死者が天国や地獄へ行く為に乗るもの"だということを知ったんだ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…仕方なかろう 身体が勝手に動いた。」呟きにはそう答え
竜胆 空護(ゆっけ)
「…まるでいつか読んだ童話のようだと。莫迦げた話だし、何より受け入れ難いと思ったのだが」続ける
竜胆 空護(ゆっけ)
「…生憎、底に沈んだ事をハッキリと覚えていたのでな。納得は、せざるを得なかった。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「……」「しかし、俺は命を落とす前、確かに君を助けたのだ。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「その君までもが列車に乗っていたときたものだから…」「………」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……そんな風に助けられても、嬉しくない」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…言っただろ…俺は優しくないと」「君の気持ちは関係ない 俺が、そうしたかった」
乙部 リネ(ミナカミ)
「やっと私も楽しいことが何か分かり始めてきたのに、そんな風に助けられたら、もう二度と私でいられなくなっちゃうよ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…それでも俺は君に生きてほしかった。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「だから君の切符について車掌が語った時に考えついた…」
竜胆 空護(ゆっけ)
「"どこへでも行けるというのなら、現世へ戻ることもできるはずだ"と」
竜胆 空護(ゆっけ)
「なら、せめて導こうと思った。君だけは、必ず現世へ戻る駅で降りられるように…」
乙部 リネ(ミナカミ)
「私の気持ちは無視するの? 私の、空護さんに生きてほしいって気持ちも」
乙部 リネ(ミナカミ)
「空護さんだって、同じ切符を持ってるよね。なら、空護さんも」
竜胆 空護(ゆっけ)
「……」「…俺はもう死んでいる」
竜胆 空護(ゆっけ)
「だが君はまだ、生きている」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……死んでるなんて、決めつけないで」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…!」
乙部 リネ(ミナカミ)
「意識を失って、そのあと、誰かが空護さんを助け上げたかもしれないでしょ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「……前向きだな」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……そうでも考えないと、もう、ここでダメになっちゃいそうだから」
竜胆 空護(ゆっけ)
「君ならそういうと思った」「…だから黙っているつもりだったのだが」
乙部 リネ(ミナカミ)
「空護さんは、私を現世に戻したいんだよね」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ、勿論」
乙部 リネ(ミナカミ)
「じゃあ、"そこ"までついてきてほしいな。駅で見送るんじゃなくて、ちゃんと"そこ"に降り立って、いつもの生活に戻るまで、隣で」
竜胆 空護(ゆっけ)
「……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…そう来たか。……やれやれ 口の達者な子だな、君は」
乙部 リネ(ミナカミ)
「ひどいわがままで、迷惑かもしれないけど……でも、空護さんのいないところに帰ってもしょうがないし……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「……そうか。君は…」そこまで、とまでは口にせず
乙部 リネ(ミナカミ)
「……駄目かな?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…いや」「その案内、引き受けよう」
乙部 リネ(ミナカミ)
「ほんと?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ」「約束はできないが…努力する」
竜胆 空護(ゆっけ)
「言い負かされてしまったことだしな…」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……うん」 小さく頷いて手を差し出した 「一緒に、帰ろうね」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…ああ」
KP(ゆっけ)
空護が、あなたの手を取る。
KP(ゆっけ)
そうしていると、不意にたくさんの人影の中から、ひとまわり小さな影が抜け出し、あなた達に近寄りました。
KP(ゆっけ)
ちいさな影はあなたと空護の手を取ると、明るい朱色に光る宝石を一つずつ握らせます。
KP(ゆっけ)
受け取った宝石は、不思議なことに触るとほのかに温かく、
KP(ゆっけ)
心の部分がぽかぽかと温もっていくように感じるかもしれません。
竜胆 空護(ゆっけ)
「…暖かいな。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「朱色のオーブだ」
KP(ゆっけ)
観測所の外。
KP(ゆっけ)
すぐ近くで、汽笛の鳴る音が、聞こえる。
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…」「急ごう。きっともうすぐ降りられる。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「うん」 列車に戻りましょうか……
KP(ゆっけ)
また、小走りで駆け込んだあなた達を乗せた列車は、ゆっくりと出発する。
KP(ゆっけ)
息が切れないわけ。身体が痛まない理由…
KP(ゆっけ)
それは、真実を知った今なら、謂わずとも知れたことでしょうか。
KP(ゆっけ)
ごとごと、ごとごと。
KP(ゆっけ)
列車は、再び走り出しました。
第一車両
KP(ゆっけ)
さて、あなた達が乗り込んだのは、たった一つの電燈を除いて、明かりのない真っ暗な先頭車両でした。
KP(ゆっけ)
電燈のそばには、
KP(ゆっけ)
『大切な人の手を決して離さないように。大切な人と共に歩んでください。』
KP(ゆっけ)
と書かれた紙が置いてあるだけです。
KP(ゆっけ)
車内はしんと静まり返っており、人影はありません。
KP(ゆっけ)
どうやらこの部屋で、あなたは空護と一緒に、手を繋いで奥へ進まなければならないようです。
乙部 リネ(ミナカミ)
「……そ、そっか……」 じわじわ恥ずかしさがこみあげてきたところでこれだよ
竜胆 空護(ゆっけ)
「…クイズ一辺倒というわけでもないか。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「リネくん」
乙部 リネ(ミナカミ)
「ひゃ、ひゃい」
KP(ゆっけ)
今度は、空護があなたに手を差し出します。
KP(ゆっけ)
その手を取りますか?
乙部 リネ(ミナカミ)
少し目を伏せてためらって、それから手を取ります。その手は少しだけ震えていました。
KP(ゆっけ)
では、あなたが空護の手を握ると、微かに力を籠めて、向こうも手を握り返してきます。
KP(ゆっけ)
その手は、ひやりと冷たかった。
竜胆 空護(ゆっけ)
「大丈夫だ」
乙部 リネ(ミナカミ)
(私は"そう"なんだけど、空護さんも、私のことを大切に想ってくれているのなら……それは、それは……)(……本当に私なんかの身に起きていいことなのだろうか?)
乙部 リネ(ミナカミ)
(分からないけど)(今、それが許されているのなら……手を、離したくない)(少しのあいだだけ、見逃してください)
乙部 リネ(ミナカミ)
小さく手を握り返します。
KP(ゆっけ)
承知しました。
KP(ゆっけ)
さて、見渡す限り真っ暗な車内は、列車は走り続けているというのに、何の音も鳴らさず。
KP(ゆっけ)
あなた達は、少しずつ胸が冷えていくような不安感に襲われていくでしょう。
KP(ゆっけ)
<POW*4>を振ってください。
乙部 リネ(ミナカミ)
ccb<=(13*4) POW*4
Cthulhu : (1D100<=52) → 68 → 失敗
KP(ゆっけ)
なるほど
乙部 リネ(ミナカミ)
(沙汰を待つ)
KP(ゆっけ)
では、あなたは暗闇を歩くうちに…先ほどの停留所で知った事実…それが頭を駆け巡っていたのかもしれません。
KP(ゆっけ)
握った手の冷たい感触に、不安な気持ちが呼び起こされたのかも。
KP(ゆっけ)
意識を集中させよう、とするが…足が止まってしまいます。
KP(ゆっけ)
その拍子に二人の手が離れてしまうのですが…
竜胆 空護(ゆっけ)
CCB<=(16*4)POW
Cthulhu : (1D100<=64) → 39 → 成功
竜胆 空護(ゆっけ)
「リネくん」
KP(ゆっけ)
空護の手があなたを掴みました。
乙部 リネ(ミナカミ)
ありがとう………………
竜胆 空護(ゆっけ)
「落ち着いて、少しずつ歩こう」「確実に前に進んでいる。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「!」「……うん」 空護さんの手を両手で覆い、温めるようにさすります
KP(ゆっけ)
暗闇の中では、互いの顔は見えません。
KP(ゆっけ)
ただ、繋いだ手だけが、あなた達の存在を証明している。
KP(ゆっけ)
しかし、あなたにはなぜか…空護が穏やかに笑っている ように感じたかもしれませんね。
KP(ゆっけ)
さて、ではそうして二人で手を繋いで進んでいくと、やがて扉が見えてきました。
KP(ゆっけ)
扉は左右に一つずつあり、どちらも外に出るためのもののようです。
KP(ゆっけ)
それらが目に入ると同時に、あなた達の足にはこつんと何かが当たりました。
乙部 リネ(ミナカミ)
何だろう。確認したいですね。
KP(ゆっけ)
では、確認するために足元に転がっているそれを拾い上げてみると、
KP(ゆっけ)
それはどうやら、二つの紫色の宝石のようです。
竜胆 空護(ゆっけ)
「最後の一つか」
乙部 リネ(ミナカミ)
「パープルオーブだ」 空護さんに1つ渡しますね
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ…揃ったな。」
KP(ゆっけ)
そうして、あなた達がそれぞれ宝石を手に取ると、また、あの声が聞こえてきました。
KP(ゆっけ)
『 もうじきサウザンクロス、ここは天上へ行くところ。選択の支度をしてください。 』
KP(ゆっけ)
『左手に見えますは"そらの孔、石炭袋"。』
KP(ゆっけ)
『右手に見えますは、"夜の闇を照らす命の灯、蠍の火"。』
KP(ゆっけ)
『ご自分の行き先は、ご自分でお決めください。』
乙部 リネ(ミナカミ)
「空の孔と命の灯……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「前にも聞いたな」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…俺は、君を送り届ける。」「だから、行先は君が自分で決めてくれ。」
KP(ゆっけ)
また、二つの扉は調べることが可能です。
KP(ゆっけ)
どうぞ悔いのない選択を。
乙部 リネ(ミナカミ)
「逝きたいのなら、空の孔。往きたいのなら、命の灯」 復唱するように言った
乙部 リネ(ミナカミ)
おっ……では調べてみたいですね
KP(ゆっけ)
承知です!右と左、どちらからいきますか?
乙部 リネ(ミナカミ)
では右からで。
KP(ゆっけ)
では、右の扉を見る。
KP(ゆっけ)
燃え盛る真っ赤な火が何かを照らし出して燃えているのが、扉についている窓越しに見えます。
KP(ゆっけ)
その火の煌めきは周囲をちらちらと照らし、
KP(ゆっけ)
冷たそうな天をも焦がすかのように、力強く燃えています。
乙部 リネ(ミナカミ)
「何か、すごく燃えてるね」 しげしげと窓の方を眺めた
竜胆 空護(ゆっけ)
「そうだな…」「見ていると暖かくなってくるようだ」
乙部 リネ(ミナカミ)
「温まるならバスタブでお湯につかるのが一番だけど、ここにはないか」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ…贅沢というやつだな」
乙部 リネ(ミナカミ)
言いつつ左の扉も一応確認しましょうか……
KP(ゆっけ)
OK!
KP(ゆっけ)
大きな真っ暗な孔がどほんとあいているのが、扉についている窓越しに見えます。
KP(ゆっけ)
その孔の底がどれほど深いのか、その奥に何があるのか。
KP(ゆっけ)
いくら目を凝らしても計り知れず、あなたはその光景に、思わずぞくりと寒気を感じるでしょう。
乙部 リネ(ミナカミ)
「こっちはちょっとヤな感じ……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…そうだな」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…」「どちらにするか、決めたか?」
乙部 リネ(ミナカミ)
「うん」
竜胆 空護(ゆっけ)
「よし」
乙部 リネ(ミナカミ)
「こっちの、蠍の火の方にする」 右の扉を指さします
KP(ゆっけ)
あなたが扉を指させば、空護も分かった、と頷くでしょう。
KP(ゆっけ)
では、往きましょう。
KP(ゆっけ)
よろしいですね?
乙部 リネ(ミナカミ)
……はい……!
蠍の火
KP(ゆっけ)
扉を開け、列車を降りる。
KP(ゆっけ)
燃え盛る真っ赤な火が照らし出していたのは、厳かな建物でした。
KP(ゆっけ)
あなたと空護は、歩いた覚えはないのに…いつの間にかその中に立っています。
竜胆 空護(ゆっけ)
「…?」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……あれっ?」
KP(ゆっけ)
そうして驚くあなた達に、どこからか語りかける声がありました。
声(ゆっけ)
「 —ようこそ、旅人よ 」
声(ゆっけ)
「誰かの幸いのために命を使うことが出来る、優しく勇敢な人 」
声(ゆっけ)
「大切な人の幸いを願い、寄り添うことが出来る、愛情深い人 」
声(ゆっけ)
「私は確かに、あなたたちの心を見ました 」
声(ゆっけ)
「愛しい子達 どうかその心を忘れないで」
声(ゆっけ)
「そしてこの次には、まことのみんなの幸いのために命を使うだけでなく、」
声(ゆっけ)
「あなたを想い、そばにいてくれる人のことを__」
声(ゆっけ)
「あなたも同じように、想ってあげてください」
声(ゆっけ)
「どうか、あなたの未来に、ほんとうの幸いがあらんことを」
KP(ゆっけ)
あなた達は、『なにか』が手を差し伸べながら此方へやって来るのを見とめます。
KP(ゆっけ)
それは白く輝いていて、神々しさのなかに穏やかな優しさを感じさせる存在でした。
KP(ゆっけ)
それがいったい何者であるかが分かるよりも先に、
KP(ゆっけ)
まるで億万の金剛石がいきなり一面にばら撒まかれたという風に、
KP(ゆっけ)
あなた達の眼の前は、さあっと明るくなっていったのです。
KP(ゆっけ)
…遠くで、声が聞こえる。
???
???(ゆっけ)
『 —………このぼんやりと白い銀河を、大きな望遠鏡で見ますと、たくさんの小さな星が見えるのです。』
???(ゆっけ)
『これを川に見立てたことから、天の川という名がつきました。 』
KP(ゆっけ)
—ぼんやりと、あなたの耳に届く声がある。
KP(ゆっけ)
どうやら、また、眠ってしまっていたらしい。
???(ゆっけ)
『 天の川沿いにある有名な星座には、こちらに見えるさそり座や、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、』
???(ゆっけ)
『こと座のベガを結んで出来る夏の大三角形などがあります。……』
KP(ゆっけ)
あなたが目を覚ますと、そこはプラネタリウムでした。
KP(ゆっけ)
もう上映は終わろうとしており、ナレーションが最後の挨拶を告げます。
アナウンス
『 本日はプラネタリウム『銀河ステーション』にご来館いただき、まことにありがとうございました。』
アナウンス
『本日の上映は只今の『銀河鉄道の旅・宮沢賢治の世界』夜の部をもちまして、終了いたしました。』
アナウンス
『またのご来館を、心よりお待ちしております。 』
乙部 リネ(ミナカミ)
これは……なんだ……空護さんは近くにいますか?
KP(ゆっけ)
では、明るくなった会場をあなたが見回すと、隣の席には…
竜胆 空護(ゆっけ)
ちょうど、今目覚めたという風に目を擦る、空護が座っていました。
乙部 リネ(ミナカミ)
「……空護さん!」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ん…」「…」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ん…!!?」
竜胆 空護(ゆっけ)
オバケでも見たような反応で椅子から転げ落ちた
乙部 リネ(ミナカミ)
「大丈夫?」 転げ落ちたなら手を差し伸べて起こしましょうね
竜胆 空護(ゆっけ)
「あ、ああ……平気だ すまない…」起こされます。
乙部 リネ(ミナカミ)
「目が覚めたらプラネタリウムなんて、なんか、変な感じ」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…本当に、リネくんか…?」恐る恐る顔を覗き込む
乙部 リネ(ミナカミ)
「そっちこそ、本当に空護さんだよね?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…こんな仏頂面が二つもあってたまるか」と言いつつ
竜胆 空護(ゆっけ)
「そう…だな。あんな場所にいたのに…変な感じだ」
KP(ゆっけ)
あなた達は、互いの言葉で気付くでしょう。
KP(ゆっけ)
二人は、つい先ほどまでの出来事を"全て覚えている"のです。事実として。
KP(ゆっけ)
二人で飲んだワインの味。
KP(ゆっけ)
少し回りくどい話し方をする髭の紳士と話したこと。
KP(ゆっけ)
穏やかな夫婦の再会を見届けたこと。
KP(ゆっけ)
奇妙な鳥を捕まえたことや、少し意地悪な天使たちを問い詰めたこと…
KP(ゆっけ)
………
KP(ゆっけ)
それら全てをあなた達は、事実としてハッキリと覚えています。
KP(ゆっけ)
つないだ手の感触も、しっかりと残っているでしょう。
竜胆 空護(ゆっけ)
「…しかし、奇妙だ。何故プラネタリウム…。確か、俺達は夏祭りに。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「不思議だけど、まあ、帰ってこれたならそれでいいんじゃないかな」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…それもそうだな。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……ひとつだけ、わがまましていい?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「なんだろうか?」
乙部 リネ(ミナカミ)
空護さんの穏やかな微笑を見て、同じように穏やかな微笑を返して、それからするりと腕を絡ませて身を寄せます。
乙部 リネ(ミナカミ)
「……あったかい」
乙部 リネ(ミナカミ)
ささやかに空護さんの腕を抱きしめるようにして、それから身を離しました。
乙部 リネ(ミナカミ)
「いきなりごめんね。ありがとう」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…いや。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「少し、寒いと思っていたところだった。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…ありがとう。」
乙部 リネ(ミナカミ)
「……いや、お礼を言われるようなことじゃ……むしろ私がわがまま聞いてくれたお礼を言うべきっていうか……」
竜胆 空護(ゆっけ)
「そうか」
竜胆 空護(ゆっけ)
「だが、礼は言わねば。俺を連れ戻してくれたのだから これで…」
竜胆 空護(ゆっけ)
そこまで言ってから、ン と何かに気付いたように懐を弄る
乙部 リネ(ミナカミ)
「?」
竜胆 空護(ゆっけ)
「ああ」「また、夏祭りに行けるな。」
竜胆 空護(ゆっけ)
ビー玉の入った、ラムネ瓶をリネちゃんに手渡します。
乙部 リネ(ミナカミ)
「…………」
乙部 リネ(ミナカミ)
「また夏祭りに行って、海にも行って、レベルアップした料理を食べてもらって……」
乙部 リネ(ミナカミ)
「そういうのを、期待していいのなら……」 ラムネ瓶を受け取ります 「……すごく、うれしい」
竜胆 空護(ゆっけ)
「…ああ。」
竜胆 空護(ゆっけ)
「俺でよければ。また、いつでも。」
KP(ゆっけ)
そうして話す二人の手首には、見覚えのあるものが巻かれていました。
KP(ゆっけ)
_七粒の小さな宝石で作られた、アミュレットです。
KP(ゆっけ)
星の飾りがついていて、触れてみれば、さらさらと綺麗な音がしそうな。
KP(ゆっけ)
それはまるで。
KP(ゆっけ)
あの旅はきっと夢ではなかったのだ、とあなた達に教えてくれるように。
KP(ゆっけ)
光を反射して、優しくきらきらと輝いていました。
これは、いつかの昔に読んだ、不思議なおとぎばなしのような。
銀河鉄道の夜
……のような夜の、物語。
制作:狐塚堂本舗(仮)様
PC:乙部 リネ
PL:ミナカミ
KPC:竜胆 空護
KP:ゆっけ
◆True End『銀河鉄道の夜のような夜』
…fin?
KP(ゆっけ)
というわけでシナリオクリアです!お疲れ様でした~!!
乙部 リネ(ミナカミ)
ワーーーーーーーーーーッ!! お疲れ様でしたーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
乙部 リネ(ミナカミ)
竜胆空護なに???????????????????????????????
KP(ゆっけ)
いや~駆け抜けていただいて へへっ
KP(ゆっけ)
なんだろうなぁ………なぁ、乙部リネ…
乙部 リネ(ミナカミ)
PLがその場にいたらお前そういうとこやぞと空護さんを無限につつくところだった
KP(ゆっけ)
へへへへへ(?)
KP(ゆっけ)
今回も頑張りました(なにを?)
KP(ゆっけ)
忘れないうちに報酬を出しておこう!
乙部 リネ(ミナカミ)
竜胆空護概念を受けてPLは安らかな顔で墓の中にいます
乙部 リネ(ミナカミ)
報酬ハイ!
KP(ゆっけ)
隣の墓から音がする…入ったわね?あの地球儀サン…(謎キャラ)