アステル(無性/外見17歳/155cm/人称:私、あなた、呼び捨て)
ABOUT
ライヘンバッハの森の奥深くに住まうミミックスライム。
女性の姿を取り口調も女性らしさがあるが、ミミックスライムの生態上無性別。
非常に内気で臆病な性格。警戒心が強く、人間、特に成人男性に対してはあからさまに距離を取る。
しかし世間慣れはしておらず、容易く騙されたり心を開いてしまう。
争いや暴力を振るうことを好まず、自分から争いを仕掛けることはしない。
日頃の食事も狩りは行わず、死肉や木の実でまかなっている。
無害ではあるが雑食が高じて人間すら「危険性は高いが栄養価の高い食物」と見なしていたり、
感情の機微(特に恋愛関係)への理解が欠けていたり、その感性は人間と異なる部分が多い。
ABILITY
今まで捕食した生物・無機物に擬態できる能力を持つ。
普段は戦いを避けるために擬態能力を活用するが、いざとなれば腕や足など体の一部を武器に擬態させて戦う。
様々な武器に擬態することができるが、高い硬度を得るために自身の身体の多くを擬態に費やす必要があり、
アステルの場合は余分に貯め込んだ髪や胸部でそれを補っている。
そのため擬態させる武器によっては髪が短くなる、胸が小さくなるなどの変化が現れるほか、
消耗が激しければ身長も縮み外見すら幼くなってしまう。
アステル自身の武器を扱う技量は人並み程度。
ある程度の自衛はできるが、強者であったりミミックスライム用の対策をされるとほぼ無力。
BACKGROUND
かつては森の奥深くで仲間と共に平穏な生活を送っていたが、
魔物ハンターの手によりアステル以外のミミックスライムは捕縛、あるいは殺害されて天涯孤独の身となった。
アステルの人間不信はこの経験に寄るものであり、
他の人間を捕食した経験もあるのに女性の姿を取り続けるのは、
この女性の死肉は仲間から初めて貰ったものであることが大きい。
ターラー(男/23歳/175cm/人称:俺、あんた、呼び捨て)
ABOUT
スクロドフスカの大聖堂に住むアルマース教法王。
温和で心優しく誠実な法王として振る舞っているが、内面は自分本位の利己主義者。
信心はないが生まれ育ちの都合で神父となり、法王まで上り詰めた。
権力志向と承認欲求が強く、神を嫌悪しその存在を否定する無神論者。
目的の為ならば手段を選ばずあらゆるものを利用し、罪を犯すことも躊躇しない。
無神論者でありながら法王になったのは、権力志向と承認欲求を満たし、
なおかつ教義の改正などの活動を通して人々の神に対する信心を削ぐため。
最終的には人々の信仰心を失わせることが目的だった。
ABILITY
武道も魔道も高い実力を持ち、人間の中では最高レベル。
職業柄、前線に出ることは少ない。戦ったとしても回復や補助魔法などの後方支援に留まる。
そういった制限を取り払えば遠近攻守に優れたオールラウンダー。
勝つためならば卑怯な手も進んで取るが、挑発に乗りやすいところが欠点。
ギフト(男/外見25歳/185cm/人称:小生、貴殿or貴女、~殿or~嬢)
ABOUT
世界各地を放浪するハゲワシの悪魔。
非常に饒舌。誰に対してもへりくだった口調で話すが、
大仰な身振り手振りや口数の多さから慇懃無礼に受け取られることが多い。
人間と人間が作り上げた文芸をこよなく愛し、積極的に人間とコミュニケーションを取り献身的に尽くす。
しかし愛好するのは「悲劇」であり、献身的に尽くすのも、
献身の結果成功した人間が些細なことから転落人生を歩む様子を観賞するため。
成功した人間に対しては献身を続けつつ、その裏で転落のきっかけとなる事件の種をまき始める。
ABILITY
悪魔の特殊能力として
「相手の同意さえあれば、視覚や聴覚といった感覚機能と引き換えに、望む才能を開花させる」ことができる。
才能の分野や程度は問わないが、汎用性や程度に比例して失う感覚機能は増える。
また、ギフトが自ら説明することはないが、失う感覚機能は契約者本人でなくとも構わない。
身体は猛毒のガスで構成されており、主食も毒性の強い空気。
肉眼で捉えられない程度に薄く拡散することや、吸入させて毒を与えることもできる。
攻撃に転用すれば広範囲に甚大な被害を及ぼすが、ギフト自身の趣味もあり自ら手を下すことはない。
ガスの身体は身を隠して逃走することでしか活用しない。
悪魔の特殊能力でも魔法でもない例外的な能力として、「影」から一対の黒い盾を出す能力を有する。
これについてはカイゼルの項を参照。
このように非常に多彩な能力を持つが、自らそれらを行使することはなく、
自衛、あるいは相手の望みに応じて使われる。
BACKGROUND
元々はハゲワシの魔族であり、自ら手を下すことはなく人々を扇動して悪を成す犯罪者。
ある時起こした大規模災害をきっかけにアインに捕えられ、隔絶された大陸に追放された。
大半の犯罪者は大陸の毒で死亡するが、ギフトはその体を変えることで適応し、悪魔として生き延びる。
その際に「影」の能力も含めて多彩な能力を得、
アルマンディン大陸に帰還して悪魔としての生活を楽しむようになった。
リシェル(女/外見18歳/175cm/人称:私、貴方 or 貴女 or 貴様、呼び捨て)
ABOUT
「唯一神アルマ」の手で生み出された天使。神の教えを広め、世界を平和に導くために舞い降りた。
フルネームはリシェルスドルフ=アルマンディン。
法と信義を重んじ、正義感が強い性格。頭が固く神の教えを絶対とし、人の意見は聞かない。
策を巡らせることも苦手で、何事も力押しで解決するきらいがある。
基本的に人間に対して好意的。
しかしあくまで人々を導く側であるからか、悪気はなくとも上から目線になりがち。
ABILITY
槍の扱いと魔法に長け、その実力はカルネリアンに匹敵する。
空中戦を得意とし、機動力を生かした急襲や広範囲の攻撃魔法で畳み掛ける。
体は石で構成されており、心臓部とも言える「核」は空気中の魔素を瞬間的に魔力に変換する機能を持つ。
その結果魔力が尽きることはなく、魔力消費が激しい大技を連発できるようになっている。
また身体の表層は人間らしい温かさや柔らかさが感じられるよう偽装されているが、
根本は石であるためか痛覚が非常に鈍い。
ルチル(女/18歳/165cm/人称:アタシ、あんた、呼び捨て)
ABOUT
タンタルを拠点に世界各地を巡る行商人。フルネームはルチル・シトリン。
召喚士としての実力もあり、それを活かして採取・加工した魔石が主な商品。
金稼ぎが第一で口が悪く、所作に女性らしさはまるでない。
儲かるかどうかが基本的な判断基準で、金の為なら喜んでプライドを投げ出してしまう。
とはいえ根は善人で金の為に非人道的な手段を取ることはなく、
なんだかんだと情にほだされたり流されたりすることが多い。
面倒見も良く、知らず知らずのうちにいろいろと抱え込みただ働きになってしまうこともある。
ABILITY
召喚術を習得したのは、召喚士の数の少なさを利用して商売が出来ないかと考えたのがきっかけ。
動機はどうあれ性格の相性が良く、召喚士としての実力は高い。
様々な土地の精霊と面識があり、地域や目的に合わせて呼び出す精霊を使い分けて活用する。
精霊を呼び出す呪文を魔石に施した「召喚石」が主力商品。
使用者や場所を選ばず精霊を呼び出し、その力をフルに使えることが強みだが、
精霊がその住処から使用者の元にやって来るまでタイムラグが発生してしまう。
召喚石の中には魔石の中に精霊を封じているものもあり、
その場合はタイムラグが発生しないが、精霊の力が減衰してしまう。
なおルチルが前者の方式を採用しているのは、単に精霊を石の中に閉じ込めるのは忍びないから。
ラピス(女/12歳/140cm/人称:わたし、あなた、呼び捨て)
ABOUT
世界各地を巡る吟遊詩人。
元々は一人で旅をしていたが、現在はルチルの行商の旅に加わっている。
非常にのんびりおっとりとした性格。
危機感というものをまるで持ち合わせておらず、マイペースに振る舞っている。
好奇心は強く、気になった物事には後先考えず首を突っ込みたがる。
その結果、何かとトラブルメーカーになりがち。
しかしあらゆるトラブルが偶然の連続で良い方向に収束する、人並み外れた運の良さも併せ持つ。
悪意のない性格が幸運を呼ぶのか、生来の幸運がこの性格に育てたのか、その因果関係は定かではない。
ABILITY
歌の知識は豊富にあり、吟遊詩人としては十分稼げる部類。
田舎の素朴な歌を好んで歌うが、都会で流行っている歌も習得済。
理論立てて物事を考えることはせず、歌唱技術は感覚で培ったもの。
歌を媒介にした魔法を意識して使ったことがなく、
知らず知らずのうちに魔法を使い人々を癒し、鼓舞している。
BACKGROUND
人里離れた魔族の集落の生まれで魔族と人間のハーフ。
母親が兎に似た魔族で父親が吟遊詩人の人間。
ラピスの外見はかなり人間に近いが、耳が兎のものであり、体の一部にうっすらと兎の体毛が生えている。
大家族の末っ子として生まれ、平和な生活を送る中で父親から教えてもらった歌をきっかけに
吟遊詩人になるという夢を持ち、やがてその夢を叶えるために旅に出た。
なお、ルチルと行動を共にするのは旅に出て間もなくのこと。
ラピスのあまりの危なっかしさにルチルが即座に同行を求めたことがきっかけ。
タガリ(男/外見20歳/170cm/人称:ワタシ、アナタ、(名前呼びはしない))
ABOUT
世界各地をあてもなく彷徨う錬金術師。
根暗でコミュニケーション能力に欠ける。基本的にネガティブ思考。
自己完結した世界に生き、他人に対して興味がない。
興が乗ると相手の反応も気にせず早口でまくしたてるように話す。
死んだその瞬間に健康体で蘇る不老不死者。
タガリ自身は死ねないという事実に絶望しており、死ぬ術を探し続けている。
死ねそうかどうかが唯一興味を持つ事柄だが、求めているのは「二度と蘇ることのない死に方」。
ただ普通に死ぬのは苦しいだけで何も得られるものはないため、興味を示すことはない。
ABILITY
あらゆる分野に深い造詣を持ち、人体に関する知識は突出している。
錬金術師としてずば抜けた実力を持つが、魔法の才能はない。
不老不死がもたらした膨大な時間を試行錯誤に費やして得た実力。
持てる技術は全て「死」に費やしており、錬金術で作る物品は様々な方法で人を死に追いやる。
殺人兵器として非常に優れているが、タガリにとっては苦しいだけで結局蘇ってしまう出来そこない。
故に日銭稼ぎのために投げ売りされ、各地で少なからず死を巻き起こしているが、それに対する罪悪感はない。
死に関係しない道具も作ることはできるが、
よほど興味があるものでない限り、露骨に手を抜いた粗悪品を作る。
アメティスト(男/外見20歳/180cm/人称:私、お前、呼び捨て)
ABOUT
ライヘンバッハの領主を務める吸血鬼。針葉樹林の奥地に建つ洋館に住んでいる。
気が弱く臆病なヘタレ。しかしそんな自分を一切恥じておらず、堂々とした態度で情けないことを口走る。
領主としての責任感も持ち合わせておらず、
税を徴収しない代わりに自治を行わないという施策も彼の方針によるもの。
魔王に対する忠誠心は高く、ライヘンバッハに住む人々に対する好意もそれなりにある。
善良で長としての能力も高いが、それを活用するだけの度量が致命的に欠けている。
他者の為に何かしらの行動を取っても大抵はささやかで短期的なものに収まってしまう。
目立つことを嫌い、用事がない日は棺桶の中で一日を過ごす。
そのため棺桶周りの環境を整えることに腐心しており、
最近は車輪を付けることで棺桶に入りながらの移動を実現した。
ABILITY
吸血鬼としての力は上位。
日光を浴びても能力が減衰する程度で、その他弱点に対する耐性も高い。
吸血鬼固有の能力は一通り使いこなし、黒い霧や血液で生成した鎌が主武装となる。
魔法もそれなりに使うが、攻撃ではなく補助を目的として使用する。
総合的な戦闘力は高い方だが、やはりそれを活用するだけの度量がなく、実力を発揮することは稀。