不思議な空間
KP(ササニシキ)
前回の自殺回路!
KP(ササニシキ)
今子の突然の自殺により、なんやかんやしてスッゲー怪しい男・ロクロの誘いに乗って宝石探しをすることになった慎之介さん!
KP(ササニシキ)
入った扉の先では今子と結婚してたりするわ自分が既に死んでたりするわでなんだこれは!? 果たして、宝石を全て集めて今子を取り戻すことはできるのか!
KP(ササニシキ)
自殺回路二日目、始まります!
KP(ササニシキ)
ということで、二つ目の扉の世界から帰ってきたところですね。ロクロは消え、代わりにロシロがぴょんぴょんお出迎えです。
ロシロ(ササニシキ)
「おかえりなさぁーい、魂さん!」 ぴょんぴょこ
巻 慎之介(ミナカミ)
「はいはいどうも。今回もこれを渡したらいいんですか」 ロシロちゃんに宝石を渡しましょう。
ロシロ(ササニシキ)
「うんうん、そうだよ! お預かりしまーす!」 ぱっと受け取ります
巻 慎之介(ミナカミ)
「この宝石を手に入れた時、脇腹に痛みを感じたんですが……何故なのか、理由は分かりますか」 ついでに聞いとこう。飴玉を添えて。
ロシロ(ササニシキ)
「ハッ……飴さん!」 ハッて顔しながらハッって言う。受け取って口に入れます。ころころ。
ロシロ(ササニシキ)
「お腹が痛くなってきたの? それじゃあ、魂さんのキオクがもどってきたんだねえ」
巻 慎之介(ミナカミ)
「記憶が……?」
ロシロ(ササニシキ)
「うん!」 こっくり頷いてますね
巻 慎之介(ミナカミ)
「お腹が痛い、ということを忘れていたと。ただの腹痛どころではない感じだったんですが」
ロシロ(ササニシキ)
「んんー……? そうなの? 更にちょっとずつ思い出してくるかもね?」 こてん、って首傾げてます。
巻 慎之介(ミナカミ)
「不穏さしかない……」
ロシロ(ササニシキ)
「他になにか気になることはありますかっ、魂さん! それとも、次の扉に行く?」
巻 慎之介(ミナカミ)
「次の扉に行きます。案内してください」
ロシロ(ササニシキ)
「はぁーい! まかせて!」 指をススイッと掲げます。
KP(ササニシキ)
さっきまでの二つとはまた違う扉に光が伸びていきますね。 向かいますか?
巻 慎之介(ミナカミ)
ちょっとため息をつきつつ、向かいましょう。
ロシロ(ササニシキ)
「いってらっしゃい、魂さん! がんばってねぇー!」 ぴょんぴょこしながら見送ります
KP(ササニシキ)
では慎之介さんが扉を開くと、再び光に包まれて意識を失いました。
3つ目の世界/自宅
KP(ササニシキ)
慎之介さんが目を覚ますと、
KP(ササニシキ)
自分の部屋の、自分のベッドの上でした。
KP(ササニシキ)
カレンダーなりデジタル時計なりで日付を確認してみると、今日は「【今子】が自殺した日」だと分かるでしょう。
巻 慎之介(ミナカミ)
なん……だと……
KP(ササニシキ)
今起きた時点では、何もかもいつも通り。そんな感じでした。
KP(ササニシキ)
起きたらまず何かしますか?('ω')
巻 慎之介(ミナカミ)
とりあえずは辺りをごそごそ探ってみます。今までの感じからしてこの部屋にある気がする……
KP(ササニシキ)
ふふっ、そうですね。 では<目星>どうぞ!
巻 慎之介(ミナカミ)
ccb<=81 目星
Cthulhu : (1D100<=81) → 2 → 決定的成功/スペシャル
巻 慎之介(ミナカミ)
もう完全に気付いてるな?
KP(ササニシキ)
すごいな もしかして経験チェックできる初の技能では?
巻 慎之介(ミナカミ)
経験チェックですね わあい
KP(ササニシキ)
おめでとうございます。目星マンになる日も近い!
KP(ササニシキ)
お布団の横あたりにコロコローンと転がっている【宝石】を、割と迷いなく見つけることができましたね。
巻 慎之介(ミナカミ)
(やっぱこの辺にあったか……) 迷いなく見つけて迷いなく手に取りましょう。
KP(ササニシキ)
迷いなく!パシィッ!
KP(ササニシキ)
宝石を手に取ると、思わずよろめくほどの衝撃が慎之介さんを襲います。熱と、鋭い痛みですね。
KP(ササニシキ)
相変わらず、ほどなくして納まります。
巻 慎之介(ミナカミ)
「…………ッ!」 これには思わず眉間のしわも深くなる。
KP(ササニシキ)
ウ~ン可愛い
KP(ササニシキ)
思わず天の声モードが解けそうになりました。他に何かしますか?
巻 慎之介(ミナカミ)
(これを『忘れてた』ってことは……絶ッッッ対ロクなことになってへんやろ……)
巻 慎之介(ミナカミ)
可愛い……?(首傾げ)
巻 慎之介(ミナカミ)
ある程度仮説固まってそうだから、少し考えを整理したらさっくり帰りそうな感じではある
KP(ササニシキ)
ふふっ。 では帰る前に<アイデア>……いや、さっきのクリティカル分で自動成功にしましょう。
巻 慎之介(ミナカミ)
やったあKPやさしい。
KP(ササニシキ)
そういえばさっき、ロクロが何か引っかかることを言っていたような? インターネットの怪談がどうとか?
KP(ササニシキ)
調べられないだろうか とぼんやり思いましたね。
巻 慎之介(ミナカミ)
エンジニアだし部屋にパソコンはあるだろう。てことでインターネットで調べたいですね……!
KP(ササニシキ)
では膨大なインターネットの海を探すので、一応<図書館>どうぞ!
巻 慎之介(ミナカミ)
ccb<=75 図書館
Cthulhu : (1D100<=75) → 82 → 失敗
巻 慎之介(ミナカミ)
やっぱオカルトネタは嫌い?
KP(ササニシキ)
7ばかり惜しい。
巻 慎之介(ミナカミ)
(……なんでこんなアホらしいネタ調べてんやろ……) 少し我に返ってしまった。
KP(ササニシキ)
では、どうにかこうにか2chのオカ版まとめっぽいサイトは見つけられましたね。
KP(ササニシキ)
慎之介さんが思わず真顔になりそうなオカルティックなタイトルがずらり。そんな中、【異世界から来たんだが質問ある?】というスレが目に入りました。
巻 慎之介(ミナカミ)
ラノベかよと心の中で突っ込みつつ、今の自分も同じようなもんだなと自省します。スレ見よう見よう。
KP(ササニシキ)
カチコチ。開かれた文章はこんな感じでした。
==========================
それは、支離滅裂な描写が怖くもあり面白くもあるようで、中々に有名なページのようだ。
【いや、実は昨日の日付でオレの携帯にこんな文章が保存されてたんだけど…夢遊病かな…こわい…】
という>>1から続き、スクショ画像と文章が貼り付けられていく。
・【平行世界はオレの世界とよく似ているが全くの別物だ。】
・【自分という存在はこの世界でも確かに存在していた。
だがこの世界のオレは職業も、嫁も、子供も、なにもかも違う。】
・【オレは何故選ばれたのだろう。嫁が死んで哀れだったからか?
だがそんなヤツ、五万といる筈だ。…もしかしたら、そもそも…】
・【この指輪は世界に存在するはずのない異物だ。だからこそ周囲に違和感を覚えさせてしまうのだろう。】
・【俺が一番はじめに、現実だと思っていた日常……あれは……本当に現実なのか?】
・【参考になりそうな書物を『図書館』で見つけた。また目を通す予定。】
自分でも分からないと言っていた>>1だが、進むにつれ
【思い出した】
【あxわかった、だから指輪を捨てたんだ、戻ったってオレhz、】
【分かったからもういいです】と、混乱したような文章が続く。
また、最後には、【え…?オレこんなこと打った…?】という戸惑いの言葉と、
周囲の「病院行け」「わかりやすい釣りだった」「こわ…」などの言葉で終わっている。
==========================
巻 慎之介(ミナカミ)
(平行世界、何もかもが違う、誰かが死んだ、指輪……) 数々のワードから自分と似たようなものだろうかと感じますね。
巻 慎之介(ミナカミ)
そんな中で輝く『図書館』というワード……これは……
KP(ササニシキ)
ティンッ……
KP(ササニシキ)
図書館、行ってみますか?
巻 慎之介(ミナカミ)
行ってみましょう。
KP(ササニシキ)
ほいさっさ!
3つ目の世界/図書館
KP(ササニシキ)
ということで図書館ですね。どんな感じで調べてみましょうか。
巻 慎之介(ミナカミ)
ンン……多分オカルト関連だろうし、なんかそれらしい棚を……重点的に……?(ふわふわ)
KP(ササニシキ)
じゃあ、さっき見たスレから考えて、【平行世界】【異世界】あたりに焦点を当てて本を探してみました!
KP(ササニシキ)
<図書館>でロールどうぞどうぞ
巻 慎之介(ミナカミ)
ccb<=75 図書館
Cthulhu : (1D100<=75) → 20 → 成功
KP(ササニシキ)
よしよしヾ('ω')ノ゛
巻 慎之介(ミナカミ)
(額の汗をぬぐうポーズ)
KP(ササニシキ)
では、英語で書いてあると思わしき、なんとも怪しい本を見つけられました。
KP(ササニシキ)
タイトルはこれ、【へスタン文書】って書いてある……のか……?と辛うじて分かる感じ
巻 慎之介(ミナカミ)
(……ヘス、タン……文書……?) うーむこれは怪しい。軽率に読んでみたいけど英語。
KP(ササニシキ)
どんな感じに読みましょうか。「○○しながら読む」みたいな感じで言って頂ければ、補正を差し上げたりロール抜きにしたりできます(ゲロ甘のKP)
巻 慎之介(ミナカミ)
やったね。じゃあ図書館にあるパソコンを借りてグー○グル翻訳の力を借りながら読んでみます。
KP(ササニシキ)
元々の英語力と●ーグル先生の力を合わせれば全然いけるな。(ゲロ甘の甘)
KP(ササニシキ)
それなりに読むのには時間がかかりましたが、内容はザックリと理解できました。
巻 慎之介(ミナカミ)
このおこめ……甘いぞ……!
KP(ササニシキ)
米……だからね……☆(ウインク)
KP(ササニシキ)
読んでいるうちに分かるのですが、この本はどうやら写しのようですね。ところどころ大事なところがスッポ抜けてる感があります。
KP(ササニシキ)
そんなスッポ抜けポイントをスルーしつつ要約すると、こんな感じになりました。
==========================
地球外にあるヘスタンという地は、遠い過去において4つの太陽を持つようになった。
この星において太陽は力の象徴である。神への儀式に用いられることが多い。
この世界の人々は……(読めない文字列)……を崇拝しそれを「瞬間と周期の神」「時間の支配者」と名付けた。
神に反旗したある男は何度転生したとしても永遠に幸福を見出すことが出来ぬよう定められたという
==========================
巻 慎之介(ミナカミ)
(四つの太陽……儀式……神……鞍馬さんが好きそうなやつやな……)
KP(ササニシキ)
大事なところが抜けて比較的マイルドな一品ですが、読んでいるとなんとなくグルグルしてきますね。
KP(ササニシキ)
【1/1d3】の正気度ポイントを失います。
巻 慎之介(ミナカミ)
ccb<=53 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=53) → 14 → 成功
KP(ササニシキ)
マイルドに切り抜けたな
巻 慎之介(ミナカミ)
マイルドにやりすごした。
KP(ササニシキ)
マイルドにSANチェックをやり過ごしたところで<アイデア>もどうぞ
巻 慎之介(ミナカミ)
ccb<=55 アイデア
Cthulhu : (1D100<=55) → 5 → 決定的成功/スペシャル
KP(ササニシキ)
キレッキレ。
巻 慎之介(ミナカミ)
もうだいたいわかってんじゃないかこいつ
KP(ササニシキ)
そう言えば集めている【宝石】の光は、少しだけ太陽を彷彿とさせるなあ……なんて思いました。
KP(ササニシキ)
クリティカルなので、【4つ】の太陽ってワードで少し引っかかりましょう。じゃあ、なんでアイツは必要な宝石の数を【3つ】と言ったのか……みたいに
巻 慎之介(ミナカミ)
(4つの太陽、指輪に彫られた4つの円。儀式をするって言うんやったら宝石の数も4つの方がしっくりくる)
巻 慎之介(ミナカミ)
(加えて忘れてた横っ腹の痛み、ロシロの言葉の数々) メモ帳起動してちょいちょい整理していきます。
巻 慎之介(ミナカミ)
"①鞍馬さんと結婚していた世界 ②俺が死んだ世界 ③今ここにいる世界"
巻 慎之介(ミナカミ)
(……横っ腹の痛みが実際に体験したことだとしたら……そもそも、俺はなんで普通に部屋で起きた?)
巻 慎之介(ミナカミ)
(鞍馬さんが自殺した世界も並行世界の1つで、俺が元々いた世界とちゃうかった?) ①の上に鞍馬さんが自殺した世界、さらにその上に俺が元いた世界、とかメモをして、
巻 慎之介(ミナカミ)
(……まさか、とは思うけど……)
巻 慎之介(ミナカミ)
「あのクソ野郎、ひっかけ問題出してんちゃうか」 仮定の末の結論に思わず声が出ました。
KP(ササニシキ)
図書館内なら不思議な顔してる司書さんとかがいるのかもしれない。
巻 慎之介(ミナカミ)
ちょっと恥ずかしいやつじゃん。パソコンの電源落として図書館出るぞ。
KP(ササニシキ)
はい、では図書館を出ます。 ちょっと長いスレを追っていたり図書館で調べ物をしたりしていたので、時間としてはすっかり日も傾いてきた頃ですね。
巻 慎之介(ミナカミ)
あとは帰るだけなんだけど、せっかくだし今子ちゃんに電話かけてみます。
KP(ササニシキ)
了解です。電話をかけると、そのコールに応える者はいなかった……なんてことはなく。普通に今子が出ます。
鞍馬 今子(ササニシキ)
『もしもし? 巻さん、どうかなさいましたか?』 顔合わせたらきょとんって顔してそうな声ですね
巻 慎之介(ミナカミ)
「ああ、いえ。体調など崩されていないかと少し心配になりまして。今どのあたりにいるんですか?」
鞍馬 今子(ササニシキ)
『ええと、今はですね……』 割とすぐ会えそうな場所にいるのが分かりますね。
巻 慎之介(ミナカミ)
ンン……強いて会いに行くこともしないかな……。 「お元気そうなら良かったです。急に変な電話かけてすみません」
鞍馬 今子(ササニシキ)
慎之介さんらしいや。 『? いえいえ。でも、確かにちょっと不思議な気分です』 ふふって笑ってるのが聞こえてきます
巻 慎之介(ミナカミ)
「少し嫌な夢を見たものですから、つい。ではまた」 と言って、あっさり電話を切りますね。
鞍馬 今子(ササニシキ)
こちらも『はい、また』って返して、通話終了ですね。
巻 慎之介(ミナカミ)
(とりあえずはよかった) 元気そうだし巻さん呼びの安心感すごかった。
KP(ササニシキ)
「慎くん」呼びの幻聴が……?
巻 慎之介(ミナカミ)
名前呼びは心臓に悪いんだ……
巻 慎之介(ミナカミ)
電話も終わりましたしロクロさんを呼びましょう。
ロクロ(ササニシキ)
図書館を出たあたりで電話していただろうから……どこからか、すとんっとロクロが降りてきますね。
ロクロ(ササニシキ)
「どうも、お疲れさまです。 宝石は見つかりましたか?」
巻 慎之介(ミナカミ)
「はい。あとは貴方がとてもいい性格をしていることがうっすら察せられました」
ロクロ(ササニシキ)
「おや、そうですか? どうしてなのかワタシにはさっぱりですね」 ニコニコ。
巻 慎之介(ミナカミ)
「そういうところです」
ロクロ(ササニシキ)
一通りクスクス笑ってから、スッと落ち着き払った調子になります。 「まあ、数は揃いました。向こうで答えを聞きましょうか」 手を差し出してます
巻 慎之介(ミナカミ)
はあ、とため息をついてから差し出された手を取りましょう。
KP(ササニシキ)
慎之介さんがロクロの手を握ると、ロクロは再び指をパチンと鳴らしました。
不思議な空間
KP(ササニシキ)
一瞬視界が歪み、扉が浮いている部屋に戻ってきます。
ロシロ(ササニシキ)
「おかえりなさいっ、魂さん……に、ロクロだー!ロクロ!ロクロ!」 きゃっきゃ
KP(ササニシキ)
キャッキャしてるロシロの後ろを見てみると、今回はロクロも一緒に戻ってきてますね。
巻 慎之介(ミナカミ)
なんか嫌そうな顔をしていますね。
ロクロ(ササニシキ)
そんな慎之介さんの様子を知ってるのか知らないのかで「ロシロ。良い子にしていましたか?」ってロシロを撫でるなどしている
ロシロ(ササニシキ)
「すっご~~~く良い子にしてた~」
ロシロ(ササニシキ)
「魂さん! みっつめの宝石はちゃんと見つかったかな?」 ロクロに甘えながら慎之介さんに聞いてきますね
巻 慎之介(ミナカミ)
「はい、どうぞ」 こんなクソ野郎のどこが良いのやら、と思いつつも宝石を渡しますよ。
ロシロ(ササニシキ)
「見つかったんだねぇ!よかった!」 って受け取ってから、今まで集めた宝石3つを近づけます。
KP(ササニシキ)
ロシロがそうすると、3つの宝石は合体して【歪な形をした宝石】になりました。
巻 慎之介(ミナカミ)
「……これ、本当に必要なのは4つじゃないんですか?」
ロシロ(ササニシキ)
「んんっ……!ええっと、ええっと」 慎之介さんとロクロを見比べてアワアワしてます
ロクロ(ササニシキ)
慎之介さんの質問に対してアワアワしてるロシロの横で、ニッコニコしながら黙ってます。
巻 慎之介(ミナカミ)
じゃあアワアワしてるロシロちゃんに飴を握らせてみよう
ロシロ(ササニシキ)
「!」 一瞬でアワアワ顔が満面の笑みになるのであった。
巻 慎之介(ミナカミ)
チョロい
ロシロ(ササニシキ)
「今みたいに、宝石はくっつけて完成させるんだけどね」
ロシロ(ササニシキ)
「完成して、これで良いって思うなら、それでいいと思う。ダメって思うなら、増やさないとダメだと思うよ」
巻 慎之介(ミナカミ)
「なるほど。では、最後にもう1つだけ」
ロシロ(ササニシキ)
「うんうん、何かな!」 飴さんがほしいです。
巻 慎之介(ミナカミ)
「宝石を集めて、大切な相手が自殺した理由を推理するのが今回の目的と聞いています。大切な相手とは、他の並行世界の誰でもない『私』が知り合い、交流を深めてきた鞍馬さん、でよろしいですか」
巻 慎之介(ミナカミ)
飴さんも手渡しますよ。
ロシロ(ササニシキ)
ニコニコしながら受け取って、お口の中でコロコロ。
ロシロ(ササニシキ)
「うん、そうだよ!それで合ってるよ!」 にこっ。
巻 慎之介(ミナカミ)
「分かりました。ありがとうございます」
ロシロ(ササニシキ)
「どういたしまして飴さんおいしい!」 ころころ
巻 慎之介(ミナカミ)
「……大体わかりましたけど、ほんっとーにイイ性格してますね」 ロクロさんの方をじろっと見ます。
ロクロ(ササニシキ)
「なんのことでしょうね?」 クス、と笑って、手で口を隠してます
ロクロ(ササニシキ)
「……さて、そろそろよろしいですか?」
巻 慎之介(ミナカミ)
「いいですよ。結論だけ言えばいいですか」
ロクロ(ササニシキ)
「ええ、どうぞ答えたいようにお答えください」
ロクロ(ササニシキ)
「改めて問いましょう、お答え願いましょう、アナタが推理し、出した答えを」
ロクロ(ササニシキ)
「彼女……【鞍馬今子が自殺した理由】は?」
巻 慎之介(ミナカミ)
ふう、と軽く息を吐いて、自分の推理とロシロちゃんの言葉を頭の中でざっと振り返り、答えます。
巻 慎之介(ミナカミ)
「設問自体が誤りであり、私が良く知る鞍馬今子は自殺などしていない。よって解はない」
巻 慎之介(ミナカミ)
「とんだ悪問ですね。推理の解説は必要ですか?」
ロクロ(ササニシキ)
「ほう、ほうほう。 では、せっかくなので解説もお聞かせ願いましょうか?」
ロシロ(ササニシキ)
ロクロの横でドキドキしながら「どきどき……」って口から出てる。
巻 慎之介(ミナカミ)
「口から出てますよ」
ロシロ(ササニシキ)
「はっ!! ><」
巻 慎之介(ミナカミ)
「まず、私は何かしらの重大な怪我を負いました。おそらくは脇腹付近に。宝石を取る度に記憶が戻り、脇腹の痛みが増すというのはそういうことです」
巻 慎之介(ミナカミ)
「ならば、このおかしな事態に巻き込まれた最初……鞍馬さんの自殺の報を聞いた時、何の痛みもなく健康であったのは明らかにおかしい」
巻 慎之介(ミナカミ)
「考えられるのは、【鞍馬今子が自殺した世界】も私にとっては並行世界の一つ。この身体に【鞍馬今子が自殺した世界】の私が混ざり込んでいるのか、あの世界に宝石が残されているのか、それは定かではありません」
巻 慎之介(ミナカミ)
「あの世界の出来事は並行世界で起きたこと。なら、『私が知る鞍馬さんが自殺した』と断言できる確たる証拠は何もない」
巻 慎之介(ミナカミ)
「そして、鞍馬さんが自殺をするような理由は何もない。自殺をしたかどうかで賭けをするならば、自殺していない方に賭けるのが真っ当でしょう」
巻 慎之介(ミナカミ)
「よって、鞍馬今子は自殺していない。問いは成立しない」 以上、と言わんばかりにロクロさんをじろりと睨みます。
ロシロ(ササニシキ)
「……!!」 ドキドキしながら聞いていたロシロが、パッと花が咲いたような笑顔になります。
ロシロ(ササニシキ)
「……そうだよ、そうだよ!その通りー!」
ロシロ(ササニシキ)
「ロクロはロシロとは違う、正反対の……嘘吐きなの。だから意地悪なことをたくさん言ったのに、魂さんはすごいねぇ!」
巻 慎之介(ミナカミ)
「絶ッッッ対に顧客になってほしくないタイプです」
ロクロ(ササニシキ)
「ふふ、バレてしまいましたか」
ロクロ(ササニシキ)
「まあ、いいでしょう。 ……宝石は集まったのですからね? アナタを元の世界に返してあげますよ」 ニコニコしながら言います。
巻 慎之介(ミナカミ)
「4つ目の宝石はどうなります。ここにあるのか、あの世界にあるのか」 自分と扉を交互に指差します。
巻 慎之介(ミナカミ)
「あの世界にあるのなら、もう一度案内をお願いしたいところです。あのクソ不親切な状況ならそれくらいは求めても許されるかと思いますが」
ロクロ(ササニシキ)
「ふむ、ふむ。 そこまで勘付いているならば、ほぼ解に辿り着いていると言っても良いでしょう」
ロシロ(ササニシキ)
「そうだよっ、そうだよーっ!魂さんがんばったよー!」 ぴょんぴょん
ロクロ(ササニシキ)
「ロシロが言うなら……」 うむ、と頷いて慎之介さんに向き直ります。
ロクロ(ササニシキ)
「アナタの身体」 すいっと慎之介さんを指差します。 「現在、二人分の魂が入っているのです。ですので、そのうち一人分を宝石に変える……というのが、100点満点の解答ですね」
巻 慎之介(ミナカミ)
「あの情報群からそんな回答出せるはずがないでしょう。あなたアホですか」
ロクロ(ササニシキ)
「さすがに意地悪が過ぎましたかねぇ? まあでも、100点の解答でなくとも正解判定出したじゃないですか。いいではないですか」 フッフ
巻 慎之介(ミナカミ)
「100点満点を出せるとしたら勘に生きるオカルトマニアくらいじゃないですか」
ロクロ(ササニシキ)
「イイ線いってましたよ? アナタも才能あるんじゃないですか、オカルトマニアとやらの」
巻 慎之介(ミナカミ)
「脳みそ腐ってるんじゃないですか? 正解判定出たならさっさとしてください」
ロシロ(ササニシキ)
「はわわ……!! ケンカだめーっよくないーっ」 ぴょんぴょん
ロシロ(ササニシキ)
アワアワしたあと、慎之介さんの方にトコトコやってきて見上げます。 「……じゃあ、魂さん。痛いけど、ちょっとだけガマンできるかな?」
巻 慎之介(ミナカミ)
「我慢しますよ。どうぞ」
ロシロ(ササニシキ)
こっくり、と頷いたロシロが慎之介さんの体に触れると、
KP(ササニシキ)
慎之介さんは、何かが引き抜かれるような感覚を覚えます。
KP(ササニシキ)
気が付くとロシロの手には【宝石】があり、慎之介さんは脇腹から出血した状態になっています。
KP(ササニシキ)
正直、耐えがたい痛みです。思わず膝をついてしまうほどに。
ロシロ(ササニシキ)
「……それが、今の本当のキミなの。傷ついた魂さん」
巻 慎之介(ミナカミ)
「…………ッ!」 歯を食いしばって脂汗が出てくるとかそういうやつだ。
巻 慎之介(ミナカミ)
「……傷ついた、にもほどが、ある、でしょう……ッ」
KP(ササニシキ)
う~んブルーレイで100回くらい再生したいシーンですね。
巻 慎之介(ミナカミ)
やだ~KPのサド~~~
KP(ササニシキ)
だって慎之介さんの苦悶シーンぞ
KP(ササニシキ)
落ち着いて天の声モードに戻ります。
KP(ササニシキ)
3つの宝石と、最後の1つを組み合わせると……いびつな形の宝石は、【綺麗な球体の宝石】となります。
KP(ササニシキ)
その中で4つの光……4つの太陽が輝いているのが、慎之介さんには分かりました。
ロシロ(ササニシキ)
「はい、魂さん。しっかり、大事に持っていてね!」 慎之介さんに微笑みかけて、宝石を手渡します。
巻 慎之介(ミナカミ)
宝石を受け取ります。その手もじんわり冷たいんだろう。
KP(ササニシキ)
出血過多だもんな……きっと宝石の方が人肌並にあったかいんだ……
KP(ササニシキ)
宝石を受け取ると、体の痛みは嘘のように消え、慎之介さんの身体は導かれるように、ふわりと宙に浮きます。
ロクロ(ササニシキ)
「そのまま身を任せれば、アナタの望む場所に帰ることが可能でしょう」 落ち着き払った口調のロクロが言ってますね。
巻 慎之介(ミナカミ)
「そうですか。あまり……というか、ものすごく言いたくないんですけれど……お世話になりました」
ロクロ(ササニシキ)
「言いたくないのに言うんですか。アナタ面白いですね」 クス、と笑ってます。
巻 慎之介(ミナカミ)
「礼儀を欠くのは失礼でしょう」
ロシロ(ササニシキ)
「ばいばい、魂さん! もう迷い込んだりしちゃダメだよーっ」
KP(ササニシキ)
パタパタと手を振るロシロを見たりしているうち、クン、と一瞬何かに引っ張られるような感覚を覚えます。
KP(ササニシキ)
その後、どこかへ向かって身体が流され始めますね。
ロクロ(ササニシキ)
そうやって遠ざかっていく慎之介さんを眺めて、一度優雅に礼をしました。
ロシロ(ササニシキ)
その横で見えなくなるまで満面の笑みでメッチャ手振ってる。
KP(ササニシキ)
流れは次第に早くなり、二人の姿があっという間に見えなくなっていきました。
あなたは、見た。
【あなたが幸せに生きている未来。あなたは怪奇に巻き込まれたことなど一度も無い。家族と、幸せに暮らしているのが見えた】
【あなたは、あなたの知らない相手と結婚していた。子供がいる。たくさんの友人もいる】
【あなたはあの日、鞍馬今子とすれ違った。しかし、その後二度と会うことは無かった】
【あなたは、鞍馬今子と出会った】
いつも通りの日常。歩く、いつもの町中。携帯の着信が聞こえる。賑やかな喧騒が聞こえる。何気ない会話の、談笑が聞こえる。
受け答えした選択、心に抱いた感情、石ころひとつで枝分かれする未来が、その数だけの、扉があった。
……あなたは、幸せだった。
あなたは、不幸だった。
あなたは、笑った。
あなたは、泣いた。
あなたは、死んだ。
あなたは、生きた。
あなたは あなたは あなたは────。
千にも万にも上る、世界の端が見える。
今子が自殺した世界も、今子と幸せに暮らす世界も、
あなたがすでに死んだ世界も、全てここから目にすることが出来た。
KP(ササニシキ)
……慎之介さんが望むのであれば、好きな扉に飛び込むことも可能かもしれません。
KP(ササニシキ)
このまま流れに身を任せますか?
巻 慎之介(ミナカミ)
よ~しこのまま結婚時空に行って手っ取り早く幸せに ってしねえよ!!
巻 慎之介(ミナカミ)
流れに身を任せて元の世界に戻ります!!
KP(ササニシキ)
根っこの関西人っぷり好き。 はい、わかりました。
KP(ササニシキ)
たくさんの扉が浮かんでいる中を流され、慎之介さんは、ひとつの真っ黒な扉の前に辿り着きます。
KP(ササニシキ)
そのまま中へ、中へと沈んでいくと、不意にロクロの声が聞こえてきます。
ロクロ(ササニシキ)
『……今まで歩んだ人生を、後悔していますか?』
ロクロ(ササニシキ)
『あのときこうすれば良かったと、ああだったら幸せだったと……』
ロクロ(ササニシキ)
『ワタシが最初に言ったこと。あれはウソです。人生にやり直しなど無い。……過去を変えることはできない』
ロクロ(ササニシキ)
『けれど、今アナタが生きている。アナタが選択した世界で……』
ロクロ(ササニシキ)
『たったひとつでも失いたくない、かけがえの無いものがあるのなら。それは、幸福と言えるでしょう』
ロクロ(ササニシキ)
『それがアナタの、数ある選択の末に得た結果だからです』
ロクロ(ササニシキ)
『迷える魂よ。君を正しい世界へ戻そう』
ロクロ(ササニシキ)
『……遊んでくれてありがとう』
病院
KP(ササニシキ)
慎之介さんが目を覚ますと、病院のベッドに横になっていました。
KP(ササニシキ)
あの異空間での出来事は、全てはっきりと覚えていますね。
KP(ササニシキ)
ふと目に入る時計を確認してみたところ、今子が死んだという連絡が入ったあの日の、朝であることが分かります。
巻 慎之介(ミナカミ)
(……夢……ちゃうよなあ、これ……) 病院であることに気付き、身を起こしてみます。
KP(ササニシキ)
身を起こそうとすると、脇腹に鈍い痛みが走りますね。うーんこりゃベッドの上で身を起こせはするけど立てそうにないやつだな!という感じですね。
KP(ササニシキ)
そんでもってベッド横で、こう……居眠りしてる人影が いるんですよね……
巻 慎之介(ミナカミ)
あらあ……眼鏡かけちゃったまま居眠りとか……してない……?
鞍馬 今子(ササニシキ)
どう見ても今子なんですけど……パイプ椅子に腰掛けてスヨォ……って……( ˘ω˘ )
KP(ササニシキ)
めっっっっ……ちゃ眼鏡かけたまま寝てますね……
巻 慎之介(ミナカミ)
「…………」 軽く肩を揺すって起こそう……
鞍馬 今子(ササニシキ)
「んん……もうちょっと……あと5分くらい……ごふん……ん?」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「……あ、」
巻 慎之介(ミナカミ)
「おはようございます。眼鏡を掛けたままだと跡が残りますよ」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「あああーっ!! ま、巻さん!お、お、お、起きたんですね!!」 パイプ椅子ガッターンって後ろに倒れましたね
鞍馬 今子(ササニシキ)
「もーっ、なんで寝ちゃってたんだろう私、ば、馬鹿馬鹿……」 ほっぺペッシンしながら言ってる
巻 慎之介(ミナカミ)
「……お陰様で? というかこれ、何があったんですか」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「あ、そ、そうだ、ダメです起き上がっちゃ!怪我してるんですから!」 あわあわしながら寝かせますね
巻 慎之介(ミナカミ)
「はいはい、鞍馬さん落ち着いてください」 寝かされますね
鞍馬 今子(ササニシキ)
「おおお、お、おちついてます」 落ち着いてない。お布団ファッサァーってかけてからパイプ椅子起こして事情を話し始めます
鞍馬 今子(ササニシキ)
「慎之介さん、昨日通り魔に刺されて病院まで運ばれたんです。私、それ聞いてビックリしちゃって……」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「私が来てからもずっと起きないままで……よ、よかった……起きて……ほんとに……!!会社の方やご家族ももうすぐいらっしゃると思うので……!」
巻 慎之介(ミナカミ)
「あー……仕事にインフルどころやない穴開けますからね、これ……」 会社の方、という言葉になんか納得する
巻 慎之介(ミナカミ)
「というか、鞍馬さんの方こそ仕事大丈夫なんですか。北の方に仕入れに行くとかどうとか」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「仕入れだのなんだの言ってる場合じゃないだろって店長が代わりに行ってくれたんです」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「しばらく意識不明になるくらいの怪我だったんですから、ゆっくり休んでくださいね……!」 お仕事は……うん……
巻 慎之介(ミナカミ)
(やっぱりというかなんというか、店長いい人やな……)
KP(ササニシキ)
そりゃ……可愛い店員だからな(ウインク)(byイマジナリ店長)
巻 慎之介(ミナカミ)
「……そうします。ちょっと色々あって疲れましたし」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「……はい。慌てて来ちゃったので今は何もないんですけど、今度はお菓子とか持ってきますね」 よかったよかった、と気の抜けた笑顔です
巻 慎之介(ミナカミ)
「お菓子とかはいいんですけど、うさんくさい置物とかそういうのはやめてくださいね」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「さっ、さすがに病院には持ってきませんよぉ……!!」
KP(ササニシキ)
そんな風に今子と会話しているうちに、
KP(ササニシキ)
<自分が怪我をして一連の経験をしたことで何らかの因果が変わり、結果的に【この世界の鞍馬今子】は死の運命から免れたのかもしれない>と、感じるかもしれませんね。
巻 慎之介(ミナカミ)
「冗談ですよ」
巻 慎之介(ミナカミ)
そして感じたことについては、 (……アホらし) と即座にダストシュートしました。そう思ってしまったこと自体なんか腹が立ってそう。
鞍馬 今子(ササニシキ)
「もう……ふふふ」 真顔で出る冗談の言葉がなんだか面白くて、和やかに笑ってます。
KP(ササニシキ)
慎之介さんらしいや。ダストシュートの後に思い出されることもないんだ。
巻 慎之介(ミナカミ)
「いつ頃退院になるのか分かりませんが、その時は一緒にご飯を食べに行きましょうか」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「はい、ぜひ。 早く良くなってくださいね……あ、でも、急かしてるんじゃなくて、怪我はゆっくり治してください!」
鞍馬 今子(ササニシキ)
「楽しみにしてます」 うふふ
KP(ササニシキ)
その後、慎之介さんが目覚めたと分かると、病室は看護師さんやらお医者さんやらで騒がしくなり、今子は一旦病室を出ますね。
鞍馬 今子(ササニシキ)
「じゃあ、また」 と、ほっとした笑顔で出て行きました。うんうん。
KP(ササニシキ)
慎之介さんの傷は医者が驚くほどに順調な回復ぶりで、数日で退院できるそうです。
KP(ササニシキ)
まだ怪我の鈍い痛みを感じながらも、今度こそ本当に安堵するでしょう。
KP(ササニシキ)
現実に、帰ってくることができたのだと。
◆◆◆CoCシナリオ『自殺回路』 ED1「現実世界への帰還」◆◆◆
KP(ササニシキ)
茶番回路楽しい!!!!(おつかれさまでした!!)
巻 慎之介(ミナカミ)
生還やったぜ!!!! お疲れ様でした!!!!!!!!
KP(ササニシキ)
いやあ慎之介さんの名推理っぷり思わず持ってるサイリウムがどっかに飛んで行くくらいかっこよかったですね
巻 慎之介(ミナカミ)
サイリウムかわいそう
KP(ササニシキ)
サイリウムは天に光るカラフルな星になったよ。彼もきっと幸せなはず。ということで報酬レッツゴー