イズンの恵み教団
星文 輝(夜螺)
「……」見上げている。
星文 輝(夜螺)
「……、」
星文 輝(夜螺)
「せっかくこんなところまで招いていただいたのに、それについて僕らが何も知らないというのは、」
星文 輝(夜螺)
「……ちょっと、失礼かと思いまして」
星文 輝(夜螺)
「いま、えらいひとたち? を呼んできていただいてるんですけど、」
星文 輝(夜螺)
「……その前にちょっと予習をしたいかな、と思いました」
雀部 優鳥(モニカ)
「正直わたくしたち色々ありすぎて困惑してますの」
星文 輝(夜螺)
「おねがいします」ぺこ とした。
雀部 優鳥(モニカ)
「どんなことでもいいから、知っておきたいのですわ」
星文 輝(夜螺)
この流れで、言いくるめを振りたいです。
雀部 優鳥(モニカ)
「もしかしたら、この教団に共感できる、かも、しれませんし」にこり
雀部 優鳥(モニカ)
言いくるめたいです……
KP(ミナカミ)
分かりました。では《言いくるめ》どうぞー!
雀部 優鳥(モニカ)
CCB<=60 【 言いくるめ 】
Cthulhu : (1D100<=60) → 76 → 失敗
星文 輝(夜螺)
ccb<=67 言いくるめ
Cthulhu : (1D100<=67) → 48 → 成功
KP(ミナカミ)
おお。
KP(ミナカミ)
では受付さんは少しためらいながらも、話し始めます。
NPC(ミナカミ)
「イズンの恵み教団は『いつまでも若々しい姿で充実した人生を送ること』を教義としています」
NPC(ミナカミ)
「なので、信者の方もだいたいは中高年の方で、たまに若い方がいるくらいですね」
NPC(ミナカミ)
「……それで、定期的に教団幹部の方が教義について語るのですが……それほど強い熱意を持っているように感じられないのです」 ぐっと声を潜めて話します。
NPC(ミナカミ)
「パンフレットを作る予定もありませんし……私見ですが、この程度の規模が丁度いい、ということなのかなと……」
星文 輝(夜螺)
「……」目を瞬かせて、聞いていた。
雀部 優鳥(モニカ)
「……あらあらあら……」
雀部 優鳥(モニカ)
「……それはそれは……」
星文 輝(夜螺)
「詳しいお話、ありがとうございます」
雀部 優鳥(モニカ)
「助かりましたわ。ありがとうございます」
星文 輝(夜螺)
「……でも、じゃあ、なんで……?」いすかちゃんを見て、首を傾げた。
雀部 優鳥(モニカ)
「……あの人の目的も、この教団のことも、まださっぱりですわね」てるくんを見て
雀部 優鳥(モニカ)
「それに、小畑さんとの関係も」
星文 輝(夜螺)
うーん、とした。
KP(ミナカミ)
2人がそうして首を傾げていると、「ここにいたのか」とおじさんがひょっこり姿を現します。
星文 輝(夜螺)
「あ、すみません。ちょっと色々見て回ってたので」振り向いた
雀部 優鳥(モニカ)
「あら、すみません、色々見て回っていたところでしたわ」
KP(ミナカミ)
シンクロかわいい
星文 輝(夜螺)
重なってから わ となる。
雀部 優鳥(モニカ)
わ としてから くすくすした
雀部 優鳥(モニカ)
袖掴んだまま 一緒におじさんの方に行こうかな
星文 輝(夜螺)
細く 息を吐いた。
茂部(ミナカミ)
「幹部が君達と話をしたいそうだ。こちらへ」 と、手招きしますね。
星文 輝(夜螺)
つかまれたまま ついていこうか。
星文 輝(夜螺)
「ありがとうございます」と どこかへ向けて。
雀部 優鳥(モニカ)
手招きされたほうへ向かいます
KP(ミナカミ)
では、2人は階段を上って2階へ案内されていきます。
KP(ミナカミ)
2人はベッドや本棚、そしてテーブルのほかに様々な玩具が部屋の中に並べられた部屋まで連れてこられました。
茂部(ミナカミ)
「……まだ会議をしてるのか。呼んでくるからもう少しだけ待っていてくれないか」
KP(ミナカミ)
おじさんは部屋を見渡してから、2人に向けて軽く頭を下げます。
雀部 優鳥(モニカ)
「構いませんわよ。お手数かけますわ」
星文 輝(夜螺)
「あ、いえ。何だかすみません」
星文 輝(夜螺)
ぺことした。
KP(ミナカミ)
2人の答えを聞いて、おじさんは部屋を後にします。
雀部 優鳥(モニカ)
「……さて!」見送ってから
星文 輝(夜螺)
「……ふつうにふつうの部屋みたいだ」
雀部 優鳥(モニカ)
「なんだか調べがいのありそうな部屋ですわね!」わきわき
星文 輝(夜螺)
「楽しそうですね……」
KP(ミナカミ)
速攻で探索者モードになる姿勢嫌いじゃないよ
雀部 優鳥(モニカ)
「よくわからない教団のよくわからないお部屋ですもの、楽しくないわけがありませんわ!」
雀部 優鳥(モニカ)
えへ~~~
星文 輝(夜螺)
「まあ、そう捉える考え方もありますね」頷いた。 やったー!
雀部 優鳥(モニカ)
並べられた玩具をとりあえず見てみます
雀部 優鳥(モニカ)
「誰用の玩具なのかしら」
星文 輝(夜螺)
本棚いこうかと思ったけれど、つかまれたままなら いっしょに玩具をみようかな。
雀部 優鳥(モニカ)
あっっっ 手は放します
雀部 優鳥(モニカ)
部屋から出るときは一緒にいこう
KP(ミナカミ)
玩具はぬいぐるみやブロック、プラレールなどが雑然と置かれていますね。対象年齢も性別もばらばらのように感じられます。
星文 輝(夜螺)
でも何だかんだで近くにいるよ。玩具と近ければ 本棚見ます。
雀部 優鳥(モニカ)
「?????」玩具を見ていた
KP(ミナカミ)
玩具に対しては《目星》でもう少し詳しく調べることが出来ますね。
KP(ミナカミ)
本棚の方は……玩具を調べて情報が出なかったら、になるかな。
雀部 優鳥(モニカ)
では目星を振ります なんと89もある
KP(ミナカミ)
技能伸びた時の回復を抜け目なく狙う値だ。どうぞどうぞ。
星文 輝(夜螺)
りょうかいです。ぼんやりと全体を見ている。
雀部 優鳥(モニカ)
CCB<=89 【 目星 】
Cthulhu : (1D100<=89) → 43 → 成功
KP(ミナカミ)
ではイスカさんはぬいぐるみをもふもふと触って調べてみると不自然な硬さを感じます。
KP(ミナカミ)
背中側にファスナーがついていて小物入れにもなるようで、中を確認してみると……1枚のメモが入っていました。
雀部 優鳥(モニカ)
「?????」もふもふメモ
星文 輝(夜螺)
「(おもちゃ……こども部屋……)」ぼんやり
雀部 優鳥(モニカ)
「星文さん、星文さん、」袖ぐいぐい
星文 輝(夜螺)
「うあ、はいっ?」
星文 輝(夜螺)
「なんですか?」
雀部 優鳥(モニカ)
「まあ、なんて声を出すんですの?」きょとん
雀部 優鳥(モニカ)
「ほら、メモですわ、これ」
雀部 優鳥(モニカ)
一緒にみます
星文 輝(夜螺)
「えっ いや いきなりだったからびっくりしただけですけど……」見ます。
KP(ミナカミ)
メモを開いてみると、以下の内容が書かれています。
<「若返りの奇跡」は「逆行時計」がもたらすものであり、それは未知の金属、未知の加工法で出来ている。
逆行時計の製作者は教団外部の者で、教団の幹部は逆行時計ではなくその者が持つ未知の技術を狙っている。
教団幹部は未知の技術を利用して全人類を「神」の元へ連れて行くことを計画しているようだ。>
KP(ミナカミ)
以上です。
星文 輝(夜螺)
「……」見ていた。
星文 輝(夜螺)
「……は!? えっ??」
雀部 優鳥(モニカ)
「あらまあ……」
雀部 優鳥(モニカ)
「きなくせえにもほどがある、って感じですわね。というか……」
星文 輝(夜螺)
「やっぱりなんかとんでもない人のところじゃないですか!」うお
雀部 優鳥(モニカ)
てるくんが持っている時計を見た
雀部 優鳥(モニカ)
「ええ、ええ。その通りですわね」
星文 輝(夜螺)
時計を握りしめた。
KP(ミナカミ)
そろそろだし、時計を握りしめたところで……
KP(ミナカミ)
またもや秒針がかちかちと音を立てて回りだし、立ち眩みが2人を襲います。
KP(ミナカミ)
1d3の年齢減少です。やったね!
雀部 優鳥(モニカ)
やったね!!!!!
星文 輝(夜螺)
わーーーい!
雀部 優鳥(モニカ)
1d3
Cthulhu : (1D3) → 2
星文 輝(夜螺)
1d3
Cthulhu : (1D3) → 1
KP(ミナカミ)
輝君9歳、イスカさん7歳と。あとは諸々のステータスも1減少です。
雀部 優鳥(モニカ)
ななさいだ~~~~~!!!
星文 輝(夜螺)
「……うわ、まただ」目をぱちり。
雀部 優鳥(モニカ)
「……」ぱちくり
雀部 優鳥(モニカ)
「すごいですわ」部屋を見渡した
雀部 優鳥(モニカ)
「本棚もみんな、大きく見えますわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「このまま赤ん坊になったら、どうなってしまうのかしら……」ふと
星文 輝(夜螺)
「……」部屋を見上げつつ
雀部 優鳥(モニカ)
「なんだか、小学校の頃、思い出してしまいますわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「ひよこ、可愛かったんですのよ」
星文 輝(夜螺)
ちら 隣を見た。 「小学生」
雀部 優鳥(モニカ)
「……、」 自分の姿を見下ろしてから また周囲を見渡した
雀部 優鳥(モニカ)
「ええ、小学生」
雀部 優鳥(モニカ)
「動物を飼っている学校でしたの」
雀部 優鳥(モニカ)
テーブルの方を見に行きつつ
星文 輝(夜螺)
「そんなに昔のことじゃないはずなのに」 「随分と遠いものに思えますね」
雀部 優鳥(モニカ)
「ふふ。そうですわね、不思議」
雀部 優鳥(モニカ)
「こんなに目線が低かったなんて、わたくし、久々に思い出しましたわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「……」ふと小学校高学年の頃の夏の記憶を思い出した
星文 輝(夜螺)
「……(きっと、家に居た時間の方が、多く感じられるから)」ついていく。
雀部 優鳥(モニカ)
「忘れられない記憶も、ありますけれどね」一緒にテーブルみよう
星文 輝(夜螺)
「それは、とても……羨ましいこと、です」ふんわり
KP(ミナカミ)
テーブルの上には特に何もなく、綺麗なものです。
KP(ミナカミ)
ならばと引き出しの方を調べようとすると……
NPC(ミナカミ)
「失礼する」
KP(ミナカミ)
という声とともに、カソック姿の壮年の男が部屋に入ってきます。
KP(ミナカミ)
男はプロジェクターのような奇妙な装置を両手に抱えており、それを床に丁寧に降ろしました。
NPC(ミナカミ)
「我々は『イズンの恵み教団』。この度は我々の『奇跡』に巻き込んでしまって申し訳ないことをした」
KP(ミナカミ)
男は2人に対して深々と頭を下げます。
星文 輝(夜螺)
「あ、どうも」目線をそちらに向けて、ぺこりとした。
雀部 優鳥(モニカ)
「あらあら。本当、まったく、その通りですわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「……なんて。きちんと説明して頂けるのであれば、文句は言いませんわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「貴方が幹部の方ですのね。お名前をお伺いしても?」
NPC(ミナカミ)
「……名前か。増田 久雄だ」
星文 輝(夜螺)
見ている。
雀部 優鳥(モニカ)
「そう、増田さん。どうも」ぺこりしました
増田 久雄(ミナカミ)
「……それで、だ。君達が今受けている『奇跡』、本来は信者を対象に行っているものだが、部外者である君達を巻き込んでしまったことを受け、今回の『奇跡』は中止することとなった」
増田 久雄(ミナカミ)
「逆行時計の製作者が君達と話をしたいと言っているから、この装置で今から通信を開始したいのだが……」 いいか、と目で尋ねかけてきます。
雀部 優鳥(モニカ)
「奇跡の中止……」「……ええ、わたくしは構いませんが」
星文 輝(夜螺)
「通信……? あれ、作った人ってどこにいるんですか……?」こてん……
増田 久雄(ミナカミ)
「製作者はここから遠いところに住んでいてね。この装置で通信を行うことになっている」
星文 輝(夜螺)
「……」 「あの、……涼さんって、知ってますか」
星文 輝(夜螺)
「小畑 涼さん。僕の、友人なんですが」 「……何か、彼も巻き込まれているとか、ないですか」
増田 久雄(ミナカミ)
「涼? ああ、彼が今回の『奇跡』を受ける予定だったよ。何を思ったのか逆行時計を盗んで、君達に渡したみたいだが……」
星文 輝(夜螺)
「え」その言葉にきょとんとした。
星文 輝(夜螺)
「……この時計って、いったい何なんですか」じいと見た。
増田 久雄(ミナカミ)
「若返りの奇跡をもたらす時計だ。私もそのメカニズムは理解しきれていない」
KP(ミナカミ)
増田はそう言いながら奇妙な装置を操作します。
KP(ミナカミ)
奇妙な装置はぶうんと鈍い起動音を立て、放たれる光は壁を照らし、そして――
<円錐体が壁いっぱいに映る。
ピントが合わずにぼんやりとしていたその影は、次第に明確になって行く。
蛇を思わせる鱗は七色にてらてらと輝き、円錐体の頂部から延びる四本の触手もまた同様の鱗に覆われていた。
触手は先端部が腐った卵のような色と形状をしており、三つの黒い目が二人をじっとりと見据えている。この頭と思しき器官から垂れ下がる触角は、一定のリズムで収縮を繰り返す。
作り物とは到底思えなかった。
例え映像越しであっても、二人の目に映る「それ」は紛れもなく異形の怪物であった。>
KP(ミナカミ)
……異形の怪物を目撃した2人は【0/1d6】のSANチェックです。
星文 輝(夜螺)
ccb<=76 SAN
Cthulhu : (1D100<=76) → 11 → スペシャル
雀部 優鳥(モニカ)
CCB<=41 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=41) → 59 → 失敗
雀部 優鳥(モニカ)
1d6
Cthulhu : (1D6) → 3
KP(ミナカミ)
なぜなのか
星文 輝(夜螺)
(うでくみ)
星文 輝(夜螺)
「……、」目を細めた。
KP(ミナカミ)
……と、怪物が出てきたところでいったん休憩にしましょうか。
雀部 優鳥(モニカ)
了解しました
星文 輝(夜螺)
休憩了解ですー!
KP(ミナカミ)
それでは再開して。
KP(ミナカミ)
お2人は壁に映し出された異形の怪物と相対しています。
KP(ミナカミ)
怪物は2人の反応を見て、落ち着いた様子で言葉を発します。
怪物(ミナカミ)
「……ああ、私の姿はちゃんと見えているようですね」
星文 輝(夜螺)
「……どなたですか」じ……
雀部 優鳥(モニカ)
「見えていますわ!!!びっくりしましたわ!!!」ばたばた
怪物(ミナカミ)
「私が逆行時計の製作者です。この度は実験に巻き込んでしまって、あなたには申し訳ないことをしました」
怪物(ミナカミ)
「今回の実験は中止しますので、元に戻します。本来なら進んで協力してくれる教団の信者にしか実験を行わないはずが、何かの手違いであなたの元に逆行時計が渡ったようですね」
雀部 優鳥(モニカ)
「……、……」
星文 輝(夜螺)
「(そういう意味で言ったわけじゃ……いや、)」 「……そうですか」
雀部 優鳥(モニカ)
「もとに戻してくださるのは、ありがたいですわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「と言いますより、それは当然のことですわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「巻き込まれてしまったんですもの。元に戻すのは当たり前で、貴方が、貴方たちがすべきは、」
雀部 優鳥(モニカ)
「今回のことの説明ではなくて?」
星文 輝(夜螺)
「あなたが今の、この現状を、全て、理解しているかどうかがわからない」
怪物(ミナカミ)
「今回のことの説明、ですか……? それは、逆行時計が手違いであなたの元に渡っただけのことでは……?」 怪物はわずかに触手を傾げます。
NPC(ミナカミ)
「何か他に説明することが?」 状況を静観していた幹部の男も訝しげにしています。
雀部 優鳥(モニカ)
「肝心なことを説明されていませんわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「その、手違いで渡った、逆行時計のこと」
雀部 優鳥(モニカ)
「そもそも、それは、一体なんですの?」
雀部 優鳥(モニカ)
「教団が奇跡と言ったかと思えば、貴方はこれを実験と言った」
雀部 優鳥(モニカ)
「よくわかりませんわ。さっっっぱりわかりませんわ」
怪物(ミナカミ)
「逆行時計は若返りをもたらすものとして私が製作した道具です」
星文 輝(夜螺)
じっと聞いている。全体の反応を伺うように。
怪物(ミナカミ)
「ですが、それは不完全なもの。そのため実験を重ねて不具合を直す必要がありました」
怪物(ミナカミ)
「残念ながら私がいる時代には友好的な方はいなかったので、こうしてあなたがたがいる時代に接触して、教団の方と協力関係を結びました」
怪物(ミナカミ)
「私は逆行時計の実験を。教団の方はそれを若返りの奇跡として宣伝して同志の拡大を。単純な利害関係の一致ですよ」
雀部 優鳥(モニカ)
怪物相手に心理学は触れますか…!?(!?)
KP(ミナカミ)
心理学いいですよ。どんな感じのことを探りたいのかな。
雀部 優鳥(モニカ)
うーん うーーーん いまの台詞の中の 利害関係の一致について 嘘はないでしょうか
KP(ミナカミ)
わかりました。
KP(ミナカミ)
シークレットダイス
KP(ミナカミ)
では、イスカさんは「怪物の今の言葉に嘘はない」と強く確信します。
雀部 優鳥(モニカ)
「(ビビッときましたわ!嘘はついていないようですわ!!!)」そうかな
星文 輝(夜螺)
「……」むむ いすかちゃんを見る。
雀部 優鳥(モニカ)
「……、」「もし、もし、順番が前後しましたが、貴方のお名前をお伺いしてもよろしくて?」怪物に
星文 輝(夜螺)
は、としたような表情をした。
怪物(ミナカミ)
「私の名前、ですか。個体名は持ち合わせておりませんが、教団の方と話をする際は便宜上必要とのことなので、『イズン様』と呼ばれておりますね」
雀部 優鳥(モニカ)
「あら、あら。貴方がイズン様」
星文 輝(夜螺)
目を瞬かせる。
雀部 優鳥(モニカ)
「ではイズン様、時計の完成は貴方にとって、どんな利益を齎すのです?」
雀部 優鳥(モニカ)
「教団側の利益については、想像できますが」「貴方とわたくしたちとは、言葉こそ通じますが、価値観が違うように思えてなりませんわ」
星文 輝(夜螺)
定期的に 幹部さんの表情などに変化があらわれないかどうかを見ている。
怪物(ミナカミ)
「単純な話です。私自身の肉体を若返らせることで、より長く生きて後世に残すものを作ることが出来る。それだけのことです」
KP(ミナカミ)
幹部は特に動揺することなく静かに話を聞いていますね。
雀部 優鳥(モニカ)
「あら、イズン様。貴方も老いるのが怖いのね」ほほえんだ
雀部 優鳥(モニカ)
「神様の名前で呼ばれているのに、なんだか不思議ですわ」
星文 輝(夜螺)
それから 内心いすかちゃんの言葉にはらはらしている 気がする。
怪物(ミナカミ)
「怖いと言うよりも、より多くのものを後世に残したいだけなのですが。自身の死は既に見えておりますので」
雀部 優鳥(モニカ)
「あら、そう。貴方も死ぬのですね」
雀部 優鳥(モニカ)
「死も老いも怖いですわよね~~~~~」
雀部 優鳥(モニカ)
「教団もイズン様も、黄金の林檎を探しているわけですわね。なるほど」
怪物(ミナカミ)
「便宜上、神の名をあてがわれているだけですから。私はあなた方のいる時代よりも過去に生き、そして滅ぶ運命にあるものです」
雀部 優鳥(モニカ)
「(老いもせず、死にもしない人生なんて)」
雀部 優鳥(モニカ)
「……あらあら……」「(わたくしはまっぴらごめんですわ)」
星文 輝(夜螺)
言葉に耳を傾けている。
星文 輝(夜螺)
「おわりが見えている」 「……」
雀部 優鳥(モニカ)
「滅ぶ運命があるからこそ、見えている終わりを先延ばしにしたい。至極単純で理解しやすいですわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「それで、その時計なのですわね。なるほどなるほど、ですわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「……これは興味本位ではありますが、」
雀部 優鳥(モニカ)
「このままこれを所持していたら、わたくしたち、どうなるんです?」
怪物(ミナカミ)
「まだ未完成の代物ですから、このままでは体は若返り続け、胎児以前の状態に戻り、この世から消滅します」
雀部 優鳥(モニカ)
「あらあらあらあらあら」
雀部 優鳥(モニカ)
「とんでもねえブツ、ですわね」
星文 輝(夜螺)
「……(先へと進まなければ)」 「(ただ戻り続けるだけ)」
星文 輝(夜螺)
「(一方方向)」
星文 輝(夜螺)
「……(時には進む方向のみを見て、視界の端にちらつく影を見抜けないこともある)」
星文 輝(夜螺)
「……イスカさん」くいくい
雀部 優鳥(モニカ)
「?」みた
星文 輝(夜螺)
「……伝えたいことがあるなら、」
星文 輝(夜螺)
「……、……」口をぱくぱくと 数回させてから。
星文 輝(夜螺)
首を振り、
星文 輝(夜螺)
「……言わなく、ちゃ、……です、から」いすかちゃんの隣に庇うように立ち、
星文 輝(夜螺)
死角になるように。
星文 輝(夜螺)
幹部さんの方を見て
星文 輝(夜螺)
「あなたは、どう、思いましたか」見上げた。
NPC(ミナカミ)
「今の話についてか? イズン様の事情も、逆行時計の今の仕様も、承知の上だ」
雀部 優鳥(モニカ)
「……、」輝くんが幹部に声をかけたのを見て
雀部 優鳥(モニカ)
その間に 死角からイズン様に メモを見せます
星文 輝(夜螺)
「あなたは、老いることについて」 「終わりがあることについて」 「どう思ってますか」
怪物(ミナカミ)
「…………」 怪物はメモの内容をじっと見て、
怪物(ミナカミ)
幹部の男を静かに指差しました。
NPC(ミナカミ)
「老いも終わり、も……!?」 輝君の質問に答えようとした幹部の男は、指差されると同時にびくんと一度大きく痙攣して倒れてしまいます。
怪物(ミナカミ)
「……失礼。話がややこしくなりますし、彼には少し眠っていてもらいます。それだけなのでご心配なく」
星文 輝(夜螺)
「わ」目をぱちぱち してから
雀部 優鳥(モニカ)
「……あら~……」ちょっと驚いてた
星文 輝(夜螺)
はあ と 大きく息を吐いた。
怪物(ミナカミ)
「……このメモの内容が本当ならば、度し難いことです」
怪物(ミナカミ)
「巻き込んでおいて申し訳ありませんが、あなた方に一つ頼みごとをしてもよろしいでしょうか」
星文 輝(夜螺)
くるり 怪物さんに向き直る。
雀部 優鳥(モニカ)
「まあ、頼み事。それは?」
星文 輝(夜螺)
「……話は、聞きます」
怪物(ミナカミ)
「今しがたお話しした通り、私はあなた方とは違う時代に生きています」
怪物(ミナカミ)
「映像を通じて幹部の方々と話し合うことはできても、彼らがその思想に至った原因を破壊することはできません」
怪物(ミナカミ)
「どうか、原因――おそらく書物の形をしたものでしょう。それを見つけ出し、処分してくれませんか。必要な武器はお渡ししますので」
怪物(ミナカミ)
「もちろん書物の処分は強制ではありません。あなた方を解放した後でも、書物を処分する手段はありますから。……私にかかるリスクはありますが、あなた方には関係のないことですし」
星文 輝(夜螺)
「本」
雀部 優鳥(モニカ)
「本」
雀部 優鳥(モニカ)
「書物の処分に武器というのもまた物騒な話ですわね。でも、イズン様がそう言うと、説得力がありますわ」
雀部 優鳥(モニカ)
「そうですわね。何か報酬はくださるの???」こいつ
星文 輝(夜螺)
「……」何かを考えている。
怪物(ミナカミ)
「報酬、報酬ですか」 触手をうねらせていますが、
怪物(ミナカミ)
「何かしら渡せるものを考えておきましょう」 と返します。
雀部 優鳥(モニカ)
「楽しみにしておりますわ~~~!(言ってみるもんですわね)」
星文 輝(夜螺)
「……それは、あってはならないもの、なんですよね」
星文 輝(夜螺)
「その、本とか、そういうの」
怪物(ミナカミ)
「この教団を無害化させることは容易いのですが、後々別の誰かが同じ思想に至る可能性があるものですね」
怪物(ミナカミ)
「そしてその思想を私は良しとしない。それだけの話です」
星文 輝(夜螺)
「それは、」息を大きく吐いて
星文 輝(夜螺)
「……、」
星文 輝(夜螺)
「僕も困る、と、思います」 「ので」
星文 輝(夜螺)
「……やって、みましょう、か」
雀部 優鳥(モニカ)
「……」ちょっといぶかしげにてるくんをみてから
雀部 優鳥(モニカ)
「ええ、ええ。そうですわね」
雀部 優鳥(モニカ)
「困るというか、嫌ですわ」「わたくしたちとイズン様は、利害の一致というよりか、思想の一致ですわね」
雀部 優鳥(モニカ)
「わたくしは手伝いますわ。任せてくださいまし」
怪物(ミナカミ)
「ありがとうございます。あなた方の善意に感謝を」
星文 輝(夜螺)
小さく頷いた。
雀部 優鳥(モニカ)
ふんすした