渚に届くラブレター (2021/01/30 - 2021/01/31)

SCENARIO INFO

Writer/ハッカあめ(配布元 ※有料配布)

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION

PLAYER

KP/梟
PC1/白瀬 亜紀(梟)
PC2/南條 優斗(ミナカミ)

INDEX

1日目1日目-22日目2日目-2アフタープレイ

6日目/海岸

KP(梟)
浜に降りて探してみれば、またしても瓶がひとつ、ひっかかっているのに気が付く。
確かにこの時期の海流は、正しく瓶を運んでいるのだろうと思う。
KP(梟)
開けてみますか?
南條 優斗(ミナカミ)
開けてみます!
KP(梟)
シークレットダイス
KP(梟)
中には同じ便箋が入っている。文面はこうだ。
親愛なる南條くんへ

どんなに大切なことでも、忘れてしまうことはきっと誰にでもある。
たまには一緒に写真を見たり、日記を読み返したりしてもいいかもしれないね。

前もこんなことがあった。つまりきみが、わたしのことを忘れてしまうってことが。
あの時は、思い出さないままでも、傍に居てほしいと思った。

今は違う。簡単には諦められない。

もし、君の傍に白瀬亜紀という人間が現れたら、できれば根気強く話を聞いてくれないかな。
あまり面白い人間じゃないけど、きみのことを大切に思っているから。

愛を込めて。亜紀
KP(梟)
貴方はこの手紙を読んで、これを書いたであろう誰かの好きだったことをぼんやりと思い出す。
その人は、写真を撮ることが好きだったように思う。
KP(梟)
貴方や猫や海辺を写真におさめては、それを飾っていた。そんなことをぼんやりと思い出した。
南條 優斗(ミナカミ)
「(あのフィルムや写真は……そうか)」 ぼんやり思い出して、納得する
南條 優斗(ミナカミ)
「(もし現れたらって何回も書いてるけど、そう思うならさっさと出てこい)」 ふう、と小さくため息をついた。ガラス瓶と便箋を持って帰りますね……
KP(梟)
では、先のふたつと同じようにこれも持ち帰る。
KP(梟)
冬の冷たい風が吹く。日が陰り出した海辺は少し寒かった。拾ったものを抱えて、貴方は家に戻るだろう。

6日目/海辺の家

KP(梟)
家に戻れば、ハクが落ち着かなさそうに家の中をパトロールしていた。貴方が帰ってきたのを見ると、玄関にトトトと駆け寄ってくる。
南條 優斗(ミナカミ)
「ただいま」 ハクさんをワシャっと雑に撫でた
KP(梟)
撫でればぐるぐると喉を鳴らした。ひとしきり撫でてもらうと、トコトコ離れてまた家の巡回に戻る。
KP(梟)
家に戻ったところで、時刻は夕飯時くらい。何かやりたいことがあればできますし、特になかったら時間を進めることもできます。
南條 優斗(ミナカミ)
買ってきたパンを夕飯として突っ込んで、あとは書斎で写真や便箋、日記を読み返して、思い出せるものがないかウンウン唸るくらいですかね
KP(梟)
夕飯を済ませたあとは、家の中にあるものを見返してみる。
KP(梟)
しかし何度読み直しても、実感として彼女を思い出すことはなかった。
KP(梟)
貴方は自分の手帳に残った「白瀬亜紀」という名前や彼女の容姿のことも見返した。写真の彼女がそうなのだろうと、情報では理解できる。
KP(梟)
実感は湧かない。違和感だけが残った。それ以上、そこから探れることはなさそうでした。
南條 優斗(ミナカミ)
「(いくら探っても思い出せねえ。街の奴らも亜紀のことは忘れてる)」 手帳をぱたんと閉じた
南條 優斗(ミナカミ)
「(今どこにいるんだ、アンタは)」 なんとなく窓の外を眺めた。
南條 優斗(ミナカミ)
調査はお手上げ気味かな……てことで時間を進めていただきたく
KP(梟)
OK では進めましょう
KP(梟)
なんとなく眺めた外は、もうすっかり暗くなっていた。貴方は一旦探るのを切り上げて、今日はもう寝支度をしてしまおうと思う。
KP(梟)
お風呂に入ったりなんだりして、寝室に向かった。明け方と同じように、やや広いベッドが貴方を迎える。
KP(梟)
なんとなく、広すぎると思った。寝転んでみても、寝付きにくさをを感じる。
KP(梟)
昨日の夜、自分の隣で眠っていたらしい誰かは、どこに行ってしまったのだろう。
手を伸ばしてみると、冷たいシーツが指に触れた。
KP(梟)
焦燥感ばかりが募り、眠れそうにない。溜息をついて目を閉じようとした。
KP(梟)
その時だった。
KP(梟)
ふと、窓の外の夜空が目に入った。よく晴れた空には、星が瞬いている。
その中に、きらり、と流れ星が見えた。
KP(梟)
ちょうど海岸の上の空だ。
KP(梟)
そう思ったのも束の間、その光は見る間に眩しさを増し、こちらに近づいてくる。
その白く輝く激しい光は、まるで隕石かロケットが墜落するようだった。
KP(梟)
ドン! バリバリ…。
KP(梟)
激しく弾ける光に、窓ガラスが震えた。今のは一体なんだろうか?<SANチェック 0/1>
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=71 正気度 Cthulhu:(1D100<=71) > 64 > 成功
KP(梟)
では減少なし
KP(梟)
では案外冷静だった。
流れ星が落ちた?海岸の方だったなと思う。
南條 優斗(ミナカミ)
「(なんだ……?)」 窓の外をじっと見て、それから家を出て海岸の方に行ってみましょう。自警団への連絡など忘れた。
KP(梟)
では適当にひっかけて外へ出る。

6日目/海岸

KP(梟)
外に出てみれば、海岸沿いに少し行った岩場の陰で、何かが明滅しているのが見える。
まさか、本当に流れ星が落ちてきたのだろうか。
KP(梟)
<聞き耳>どうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=75 聞き耳 Cthulhu:(1D100<=75) > 21 > 成功
KP(梟)
ではその光のほうから、機械的な信号音のようなものが断続的に聞こえてくるとわかる。
KP(梟)
以前聞いた信号音よりも、ずっと強く、はっきりとした音だった
南條 優斗(ミナカミ)
「(例のUFO……か……?)」 気を引き締めてから、現場に向かってみます
KP(梟)
では岩場を回り込んで現場に向かう。陰になっているところを覗き込むと、“流れ星”の正体が明らかになった。
KP(梟)
それは、巨大な球体だった。
家ほどもあろうかという、鈍色の球体が波打ち際に鎮座している。
KP(梟)
周囲の岩は砕け、砂浜には綺麗な円形の小さいクレーターができて海水が流れ込み始めている。
KP(梟)
今しがた墜落したものはこれに違いないだろう。だが、これはなんだ?
KP(梟)
球体はそれ自体が、切れかかった電球のように、チカチカと明滅していた。
未知の物体との遭遇に<SANチェック 0/1d3>
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=71 正気度 Cthulhu:(1D100<=71) > 94 > 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
1d3 Cthulhu:(1D3) > 3
南條 優斗(ミナカミ)
めっちゃびっくりしてる……
KP(梟)
ヒイ ヒイ では-3
system
[ 南條 優斗 ] SAN:71 → 68
KP(梟)
さらに描写を続けます。
KP(梟)
驚きつつも注意深く見つめてみれば、球体は墜落の衝撃で破損したらしく一部が砕けている。
KP(梟)
その断面からは何かの機械や断熱材らしきものが見えている。
この球体は何かの機械なのだ。本当にUFOというやつかもしれない。
KP(梟)
そんなことを考えていると、球体の砕けた部分から、動くものが這い出てきた。君は目を疑う。
KP(梟)
それは一人の人間だ。
KP(梟)
彼女は球体から抜け出すと、砂浜への着地に失敗して盛大に転んだ。
KP(梟)
墜落の影響か、ふらついている。そして顔を上げて、不意に貴方の方を見た。
KP(梟)
貴方は彼女の顔を、写真で見たことがあった。
KP(梟)
彼女は、貴方の家で一緒に暮らしていたらしい、あの写真の知らない誰かだ。
???(梟)
「─── 南條くん、」
KP(梟)
彼女は貴方の顔を見て、驚いたように貴方を呼んだ。
KP(梟)
その響きは、なぜだか酷く懐かしいものだった。
南條 優斗(ミナカミ)
「……亜紀……?」
南條 優斗(ミナカミ)
「……なんで、そんなところから出てきた。つーか怪我してんのか」
KP(梟)
彼女は声をかけた貴方に返事をしようとするが、眩暈にでも襲われたのかその場にうずくまった。
???(梟)
「きみ、なんで、ここに…」
KP(梟)
俯いたまま、絞り出すような声が問うた。
南條 優斗(ミナカミ)
ちっ、と小さく舌打ちをした 「なんでもクソもあるか。安眠妨害しやがって」 亜紀ちゃんを抱えあげて家に連れ帰って看病とかできます?
KP(梟)
では彼女をなんとか立ち上がらせ、次の行動を起こそうとした時だった。
KP(梟)
貴方たちは、すぐ傍の球体からさらに人影が姿を現すのを見る。
KP(梟)
1、2、3人…。否、それらは人影と呼ぶには、あまりに異形であった。
KP(梟)
人間のようなシルエットだが、頭が妙に大きく、手足のバランスがどう見ても人間のそれとは異なっている。
KP(梟)
広い額の下につり上がったアーモンド型の眼、申し訳程度の小さな口。
KP(梟)
よくSFものなどに登場する宇宙人の姿に、それらは酷似していた。
<SANチェック 1/1d6>
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=68 正気度 Cthulhu:(1D100<=68) > 98 > 致命的失敗
南條 優斗(ミナカミ)
???(梟)
CCB<=54 SANチェック Cthulhu:(1D100<=54) > 86 > 失敗
KP(梟)
南條さん1d6+1、亜紀1d6でいきましょう
南條 優斗(ミナカミ)
1d6+1 Cthulhu:(1D6+1) > 1[1]+1 > 2
???(梟)
1d6 Cthulhu:(1D6) > 3
南條 優斗(ミナカミ)
KP(梟)
? つよいぞ
KP(梟)
では南條さん-2、亜紀-3
system
[ 南條 優斗 ] SAN:68 → 66
system
[ ??? ] SAN:54 → 51
KP(梟)
ではまだ正気は保っている。続けて描写します
KP(梟)
貴方は不意に、彼らのうち一人と“目が合った”と感じた。
KP(梟)
その途端、自身の意識がくらりと融け出しそうになるのを感じる。
KP(梟)
自分は今どうすればいいのだろう。
KP(梟)
あの異形に従属すればいい?
それとも、あの球体に乗り込めばいい?
KP(梟)
貴方は自分のすべきことがわからなくなる。
KP(梟)
───その瞬間、彼女が貴方の腕を強く引いた。
???(梟)
「───見ないで、逃げて!」
KP(梟)
球体に向かって一歩を踏み出そうとした貴方は、その声で我に返った。
KP(梟)
彼らは何か恐ろしいまやかしの力を持っているらしかった。
KP(梟)
我に返ったところで、彼らは貴方たちを捕まえようとこちらへ歩み寄ってくる。逃げなければならない。
KP(梟)
あの宇宙人めいた人影は意外に素早く、二人を捕まえようと砂浜へ降りてくるだろう。
KP(梟)
<DEX*5>に成功で逃走することができます
南條 優斗(ミナカミ)
亜紀ちゃんの手を引いて一緒に逃げることはできますか?
KP(梟)
はい、できます。彼女の手を引いて逃げる場合は貴方のDEXで判定になります。
KP(梟)
またその場合、貴方か彼女どちらかの成功で、二人とも逃走できることとします。
南條 優斗(ミナカミ)
よし……では二人で逃走したいです、ということでDEX*5振りますね
KP(梟)
どうぞ
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=(11*5) DEX*5 Cthulhu:(1D100<=55) > 88 > 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
こらーーーーーーー!!!!!
KP(梟)
おっしい
KP(梟)
ではこちらも振ってみましょう どうかな
南條 優斗(ミナカミ)
ゾロ目なのは合ってる
???(梟)
ccb<=(11*5) DEX*5 Cthulhu:(1D100<=55) > 84 > 失敗
???(梟)
近いなあ出目が
南條 優斗(ミナカミ)
出目仲良し
KP(梟)
では逃げようと試みたものの、砂を踏む足は次第に重くなる。
KP(梟)
そうだ、戻らなければならない。何故かそんな気がして、ゆっくりとあの明滅する球体へと戻ろうとしてしまう。
KP(梟)
二人は<POW*3>を振る
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=(12*3) POW*3 Cthulhu:(1D100<=36) > 41 > 失敗
???(梟)
ccb<=(12*3) POW*3 Cthulhu:(1D100<=36) > 68 > 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
惜しいなあ……
KP(梟)
では
KP(梟)
二人とも呼ばれるようにして、球体と彼らの前まで歩み出た。
意思の光の消えた虚ろな瞳で立ち尽くすだろう。
KP(梟)
宇宙人の一人がおよそ地球のものではない言語でブツブツと呟くのに、従順に頷いている。
彼らは貴方たちに向けて手を招いた。
KP(梟)
しかしその時、不意に悲鳴が上がった。
KP(梟)
それはおよそ人間に聞き分けられるような発音ではなかったかもしれないが、貴方はぼんやりしつつも、直感的にそれを「悲鳴だ」と思う。
KP(梟)
あの宇宙人らしきものが発したものだろうか。隣に居た彼女が、反射的にそちらに視線を向けた。
KP(梟)
それは異様な光景だった。宇宙人らしき異形の一体が、何かに襲われている。
KP(梟)
それは獣のようなシルエットだが、貴方の知るどの生き物とも似ていなかった。
KP(梟)
球体が明滅し、君たちは青い膿に覆われた体と、鋭い眼光を目にした。なぜかその異形に“猟犬”という印象を受ける。
KP(梟)
死臭に似た、鼻につく臭いが周囲に漂っている。<SANチェック 1/1d10>
南條 優斗(ミナカミ)
ccb<=66 正気度 Cthulhu:(1D100<=66) > 1 > 決定的成功/スペシャル
???(梟)
CCB<=51 SANチェック Cthulhu:(1D100<=51) > 60 > 失敗
南條 優斗(ミナカミ)
なに?
KP(梟)
では南條さん減少無し 亜紀1d10
???(梟)
1d10 Cthulhu:(1D10) > 10
???(梟)
オホホ
南條 優斗(ミナカミ)
亜紀ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
南條 優斗(ミナカミ)
1CTだし減少量もうちょっと……やさしく……つきませんか……
KP(梟)
1CTだからな…言うこと聞こうか 減少量いくつがいい?
南條 優斗(ミナカミ)
メチャクチャ欲張ると1が良いです
KP(梟)
choice[いいよ,じゃあね…] Cthulhu:(CHOICE[いいよ,じゃあね…]) > じゃあね…
KP(梟)
じゃあ南條さんの1CTを消費して、南條さん通常成功、亜紀の失敗を通常成功、という処理でいかがでしょうか
南條 優斗(ミナカミ)
それでお願いします!!
KP(梟)
OK ではありがたく恩恵をいただきます。
system
[ 南條 優斗 ] SAN:66 → 65
system
[ ??? ] SAN:51 → 50
KP(梟)
貴方たちは正気こそ失わなかったものの、そこに居る明らかな異形に脳が警鐘を鳴らしている。
KP(梟)
宇宙人の一人は獣の何かの器官で胸を貫かれている。
彼らはブツブツと焦ったような声をあげ、球体の中へその仲間を運び込んだ。
獣の異形がそれに追い縋ろうと走る。
KP(梟)
次の瞬間、球体は目を開けていられないほどに輝いた。あの目を焼くような白光だ。
KP(梟)
貴方たちが思わず目をつぶり、そして目を開けた時には、球体は光の放物線を描き、宙へと急上昇していた。
KP(梟)
そして、落ちてきた時の逆再生のように、瞬きの間に、星空へと紛れ消えてしまった。
KP(梟)
そうして後には、貴方たちだけが残った。宇宙人も、球体も、獣の異形もない。
KP(梟)
海水の溜まった正円のクレーターと砂にまみれた二人の靴以外、この場にほんの数秒前までの異変の痕跡を見つけることは難しい。
夜の静かな空には、満天の星が瞬いている。
南條 優斗(ミナカミ)
「……消えた……?」
???(梟)
「終わったの…?」 呆然と呟いた
KP(梟)
不安そうに空を見上げた彼女は、自分を引っぱった貴方の手をぎゅ、と握りながら呟いた。
南條 優斗(ミナカミ)
「…………」 手を見て、それから顔を見た。 「……アンタ、亜紀……だよな」
???(梟)
「……!」
???(梟)
「……わたしのことがわかる?」
白瀬 亜紀(梟)
「亜紀だよ。白瀬亜紀。」
白瀬 亜紀(梟)
「きみ、思い出してくれたかな」
白瀬 亜紀(梟)
「ね、…南條くん」
南條 優斗(ミナカミ)
「写真とか、便箋とかで見た。実感は……」 ないんだろうな……
KP(梟)
では
KP(梟)
貴方の呼んだその名前。彼女の呼んだ貴方の名前。
KP(梟)
それぞれの名前を聞いた、その瞬間。
KP(梟)
靄がかかっていたような記憶が、じんわりと体温で氷の融けるような速度で晴れていく。
KP(梟)
その短い言葉によって、貴方は彼女についてのすべてを思い出していく。
彼女の名前は、白瀬亜紀である。
かつてはあの小さな白い家で、白い猫と一緒に貴方を待っていた。
それから貴方をあの家に迎え入れて、一緒に暮らすようになった。
よく笑うその表情も、海の色を映したようなその目も。
穏やかに語るその声も、白い指先が貴方に触れる感触も。
何もかも、貴方は知っている。
彼女は、この数日貴方の胸にあった喪失感の正体。
忘れてしまっていた、貴方の大切な恋人だ。
KP(梟)
貴方はすべて思い出した。目の前の彼女が白瀬亜紀であるという、その実感がある。
握った手を伝う温度が、その実感を強めた。
南條 優斗(ミナカミ)
「……いや、分かる。亜紀、アンタは亜紀だ」
南條 優斗(ミナカミ)
「クソが。心配かけさせやがって。どっか行くにしても海岸程度にしとけ」
白瀬 亜紀(梟)
「……ごめんね。どこに行ってたのか、わたしもあんまり覚えてないんだけど」
白瀬 亜紀(梟)
「心配させちゃって、ごめんね…」
白瀬 亜紀(梟)
「きみのこと、待たせて、…」
白瀬 亜紀(梟)
「……ごめんね」 もう一度囁いた
南條 優斗(ミナカミ)
おおきくため息をついた 「……まあ、こうやって戻って来たんならいい。UFOに捕まるとか流石に予想外だった」 亜紀ちゃんの涙を袖でぐいっと拭った
白瀬 亜紀(梟)
「ん。…」 されるがままに拭かれている
白瀬 亜紀(梟)
少し呼吸を整えて、もう一度貴方を見上げた。
白瀬 亜紀(梟)
「……手紙、みつけてくれたんだね」
南條 優斗(ミナカミ)
「海岸に行けってアピールされたからな。何通くらい出したんだ」
白瀬 亜紀(梟)
「それで行ってくれたんだ」ふふ、と笑って
白瀬 亜紀(梟)
「どのくらいだったかな。四通とか五通とかかな」
南條 優斗(ミナカミ)
「じゃあ拾ってないのがあるな。まだその辺を漂ってるか、遠くに行ったかだ」
南條 優斗(ミナカミ)
「顔も知らねえ誰かに読まれるかもしれねえぞ」
白瀬 亜紀(梟)
「そうかも。しばらくは拾いに行くのを日課にしようかな」 冗談めかして言った
白瀬 亜紀(梟)
「きみはいくつ見つけてくれたんだろう。…本当に行ってくれるか、結構悩んでたから」
「見つけてくれて嬉しいよ」
南條 優斗(ミナカミ)
「確か3つ、だったかな。同棲してた誰かを探すのにロクな手掛かりがなかったし、行ってみるしかねえだろ」
白瀬 亜紀(梟)
「……やっぱりさ、きみは優しいよ」
「こう言われるの、あんまり…どちらかと言えば、嫌いなんだろうってのも知ってるけどさ」
白瀬 亜紀(梟)
「…きみはそう言われるの嫌かもしれないけど、でもわたしは、きみのそういうところも好きなんだよ」
白瀬 亜紀(梟)
控えめにそう告げた。少し伝えるのを怖がっていたようにも思う
南條 優斗(ミナカミ)
「……こんなもん、優しいのうちに入んねえだろ」
南條 優斗(ミナカミ)
「状況証拠からして恋人だったヤツをいきなり忘れて本人も消えたなら、これくらいは普通じゃねえの」
白瀬 亜紀(梟)
「言い方が職業病だよ」 苦笑しつつ
白瀬 亜紀(梟)
「きみは十分優しいよ。わたしのことを気にかけてくれてるってわかる。ちょっと言い方がぶっきらぼうだなって思うときもあったけど」
白瀬 亜紀(梟)
「…きみが優しくなかったら、わたしはきみにハクさんのこと頼まなかった。今こうやって二人で話してなかったと思うよ」
白瀬 亜紀(梟)
「…納得はしなくていいよ。でも、わたしがそう思ってるのは、知っててくれると嬉しいな」
南條 優斗(ミナカミ)
「あれは仕事として当たり前の……」 言いかけてやめた。こういう時は何を言ったって意見を曲げないのはよく知っている。
南條 優斗(ミナカミ)
「……別に嬉しくもなんともねえけど、頭の隅に置いとく」 「でも言われる度にムカつくからあんまり言うなよ」
白瀬 亜紀(梟)
「わかったよ」 返事はした
南條 優斗(ミナカミ)
「返事だけは良いんだよな……」
白瀬 亜紀(梟)
「だけはって…ひどいな」 ヒント:日頃の行い
白瀬 亜紀(梟)
「…怒らせたいわけでもないから。言わないようにはするよ。無意識でぽろっと言うかもしれないけど」
南條 優斗(ミナカミ)
「手のかかる猫みたいな無意識をどうにかしてくれ」
南條 優斗(ミナカミ)
夜空を見上げた 「ずっとここにいても冷えるだろ。アレが帰ってこられても困るし、そろそろ帰るか」
白瀬 亜紀(梟)
「そうだね、帰ろうか」
白瀬 亜紀(梟)
「きみはもう寝るところだった?冷えちゃったな」 手を伸ばして貴方の頬を撫でた。その手もやっぱり冷たい
南條 優斗(ミナカミ)
「何か温かいもんでも飲むか。そんで、亜紀に何があったか教えてくれ」 頬を撫でた手を掴んで、そのまま手を引いていきます。
白瀬 亜紀(梟)
手を掴まれると、ちょっとだけ目を見開いた。それからすぐに細めて、うんと頷く。
白瀬 亜紀(梟)
「ちょっとだけ夜更かしだね」 と笑って居る。引かれた手はちゃんと繋ぎ直して、ぎゅ、と握った
南條 優斗(ミナカミ)
「夜更かしは慣れてるだろ」 亜紀ちゃんの冷えた手をゆっくりと温めていく。自身の胸中もじんわりと温かくなるのを感じながら、帰りましょう。
白瀬 亜紀(梟)
「ふふ、そうだね。こんな晩だと星が綺麗だよ」
白瀬 亜紀(梟)
ゆっくりと温まる指先、手のひら。その温度に目を細めながら、貴方の隣を一緒に歩いていく。
夜の海風は冷たいが、握った手は温かだ。貴方はそれを知っている。きっと、それだけでいいのだろう。

貴方も亜紀も、今回の一件についての記憶は、まるで悪い夢だったかのように曖昧になっていく。
彼女の一切を忘れてしまったこと、彼女が一時家から消えてしまっていたこと。街で聞いたUFOの話。いずれも時間が経つにつれ薄れていく。
ただ、あの時残した手紙や日記、手帳に書いたことは残っている。
届かなかったボトルメールも残っている。それらは数日、あるいは数年かけて、貴方たちの手元に届いたり届かなかったりする。
たまにそんな驚きを拾いつつ、貴方はこれからも彼女の傍で、静かな時間を重ねていくことだろう。


CoC《 渚に届くラブレター 》 ノーマルエンド 静かな暮らし
KP(梟)
生還で終了です、お疲れ様でした!!
南條 優斗(ミナカミ)
米津!!!!!!!!!!!!
南條 優斗(ミナカミ)
カットインこらーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
南條 優斗(ミナカミ)
なに……毛布被って夜空を見上げるシーン……? ありがとう………………
KP(梟)
お疲れ様でした………
KP(梟)
一年越しだなと思ったのでorion回収しました…
南條 優斗(ミナカミ)
Thank you……
KP(梟)
こちらこそ…おかえり…ありがとう…
南條 優斗(ミナカミ)
亜紀ちゃんもおかえり……無事で何より……
KP(梟)
無事無事 大丈夫…
KP(梟)
報酬とか確認してもってくるので ちょっと米津聴いてお待ちになって
南條 優斗(ミナカミ)
はぁい 米津聞いたりカフェ俺入れたりしてこよう
南條 優斗(ミナカミ)
また自己主張する
KP(梟)
カフェ俺入れてきて!こちらに出しとくので( 'ω' و)و "