シェルター
KP(みちを)
陽が沈むより早く、シェルターに入ることができました。
KP(みちを)
風がないぶん外よりはいくらか暖かく感じることでしょう。
KP(みちを)
オッ 金庫に鍵を試したい?
雪城 陸(ミナカミ)
試します~!
KP(みちを)
陸くんの持っていた鍵は……金庫にピタリと合います。
KP(みちを)
中には…
KP(みちを)
晴明!!!!!!!!
KP(みちを)
ではなく
KP(みちを)
『非常用の手回し発電機』と『未開封のビスケット』が入っていました。
雪城 陸(ミナカミ)
晴明!! 式神を2体も用意してくれたんだな!!
KP(みちを)
発電機はスマートフォンより一回り大きい程度のサイズ。
1 度回すと中で何度も回って発電するタイプのようで、手動の割には効率よく発電できそうです。
KP(みちを)
各種コネクタがついているので、コードとかがあればスマホ等の充電に使えそうです。また、懐中電灯的な機能もあるので照明にもなるでしょう。
KP(みちを)
ビスケットは、ちょっといい感じのビスケットです。おいしい。
雪城 陸(ミナカミ)
晩御飯じゃん やったね
雪城 陸(ミナカミ)
「発電機と……ビスケットか」 ぐるぐる回して懐中電灯を点けてみたりした
名霞 炬涼(みちを)
「あら、便利そう。 ……金庫にそれが入ってたということは、それが重要になるほどの極限状況だったっていうことかしら」
名霞 炬涼(みちを)
複雑な顔をした。
雪城 陸(ミナカミ)
「かもな。元々はあの人がここでサバイバルしてたのかも」
名霞 炬涼(みちを)
「長引いたら私達もいずれは」 言いかけつつ
名霞 炬涼(みちを)
「……食事にしない?」 自分の防災バッグから携帯食料出した
雪城 陸(ミナカミ)
「だな。とりあえず食べて、休んで、朝になるのを待とう」
KP(みちを)
サクサクと非常食を口にしたら、それぞれHP+1。スシではないが傷は(そのうち)治る。
system
[ 雪城 陸 ] HP:8 → 9
system
[ 名霞 炬涼 ] HP:9 → 10
雪城 陸(ミナカミ)
スシには及ばないが食による栄養摂取は効く
KP(みちを)
サクサク食べ進めながら、聞き耳どうぞ。
雪城 陸(ミナカミ)
ccb<=39 聞き耳 (1D100<=39) > 3 > 決定的成功/スペシャル
雪城 陸(ミナカミ)
?
KP(みちを)
なんなん!? チェックどうぞ!!
雪城 陸(ミナカミ)
その出目はクライマックスまで取っておいてくれ
名霞 炬涼(みちを)
ccb<=60 聞き耳 (1D100<=60) > 33 > 成功
名霞 炬涼(みちを)
ゾロ目だ。遊戯王的には正解
KP(みちを)
ではね。ふと、小さく地面が揺れたのを感じます。
KP(みちを)
ただ、すぐに収まります。それにどうやらかなり遠いようです。
KP(みちを)
陸くんはCLなのでより正確に、観覧車方面からの音であるとわかります。
名霞 炬涼(みちを)
「……!」
雪城 陸(ミナカミ)
「観覧車の方から……?」
名霞 炬涼(みちを)
「地鳴りがするって相当だけど……何か崩れた?」
雪城 陸(ミナカミ)
「瓦礫がどうにかなって、観覧車に行けるようになったんならいいけど」
名霞 炬涼(みちを)
「明日、また行ってみましょうか」 毛布にくるまりながら
雪城 陸(ミナカミ)
「湖も行けるようになってるか確認しないとな」 同じく毛布にくるまります
雪城 陸(ミナカミ)
このままおやすみかな(˘ω˘)
KP(みちを)
そうですね。今できることは眠るくらいです。
雪城 陸(ミナカミ)
じゃあおやすみしましょう スヤ……
KP(みちを)
すやぁ……
KP(みちを)
ドンッ
KP(みちを)
突然、衝撃音が頭上から割り込んできました。
KP(みちを)
ドンドン
KP(みちを)
ドンドンドンッ
KP(みちを)
ハッチが叩かれている。いや、殴られているといってもいいでしょう。
KP(みちを)
陸くんも炬涼も飛び起きるでしょう。
名霞 炬涼(みちを)
「…………!!!!」 目を覚ましつつ、固まって息を潜めた
雪城 陸(ミナカミ)
「(……ヤバい……!!)」 ハッチからなるべく離れて息をひそめます
KP(みちを)
衝撃音がシェルターに響き、耐え兼ねた空間はミシ、ミシと小さな悲鳴を上げています。
KP(みちを)
一体どれだけの力で殴られているのか
KP(みちを)
ドンッ ドンドン バン!!
KP(みちを)
衝撃音が絶え間なくシェルター内に響く。その隙間を縫うようにして、地を這うようなうめき声が聞こえてきます。
KP(みちを)
いる。間違いなく、あの化け物がすぐそこにいる。
KP(みちを)
ハッチが破られてしまったその先を、嫌でも想像してしまうだろう。
KP(みちを)
SANチェック【0/1】です
雪城 陸(ミナカミ)
ccb<=41 正気度 (1D100<=41) > 40 > 成功
名霞 炬涼(みちを)
ccb<=76 SAN (1D100<=76) > 29 > 成功
KP(みちを)
頑丈であった。
KP(みちを)
そして……よくよく耳を澄ましてみれば、うめき声が人の言葉のように聞き取れる。
怪物(みちを)
「ぁ、ア”、……ろ、ろ…、カッ…………あえ…ろ………あえろー………」
KP(みちを)
ろれつの回らない舌で、懸命に語りかけているようでした。
雪城 陸(ミナカミ)
おねえちゃん……
KP(みちを)
しばらく声を殺していると、次第に音は止んでいきます。
KP(みちを)
やがて……重い足音が遠ざかっていくのが聞こえる。
どうやら、難を逃れることが出来たようです。
雪城 陸(ミナカミ)
「…………」 遠ざかってからも暫く静かにして、それからふーっと息を吐いた 「……どっか行ったみたいだ」
名霞 炬涼(みちを)
「驚いた……」 ふう……胸に手を当てて息を吐いた。ふー
雪城 陸(ミナカミ)
「帰ろうって言ってたけど……あの手帳を書いた、弟を気にかけてた人がああなったのかな……」
名霞 炬涼(みちを)
「……帰ろう、帰ろう…………ね」 神妙
名霞 炬涼(みちを)
「……寝ましょ。私達は、帰らないと」
雪城 陸(ミナカミ)
「……ああ」 改めて毛布にくるまって目を閉じました
KP(みちを)
それからは静かなもので。改めて休むことができるでしょう。
KP(みちを)
そして、この日の最後にひとつ。
KP(みちを)
それぞれ眠りにはつくものの、体力は寒さによって確実に奪われていきます。
KP(みちを)
夜の寒さレベルは14。そこから工夫や状況に応じて緩和が入ります。
KP(みちを)
毛布で-1ってとこかな。ですので13との対抗です
雪城 陸(ミナカミ)
寒さ対策ほぼ何もしてないもんな 13了解です
雪城 陸(ミナカミ)
resb(12-13) (1d100<=45) > 55 > 失敗
名霞 炬涼(みちを)
RESB(10-13) (1d100<=35) > 94 > 失敗
名霞 炬涼(みちを)
さっむ
雪城 陸(ミナカミ)
おしい
KP(みちを)
夜間の失敗でそれぞれ1d3の寒さダメージ入ります!
雪城 陸(ミナカミ)
1d3 (1D3) > 1
雪城 陸(ミナカミ)
風の子
名霞 炬涼(みちを)
1d3 (1D3) > 2
名霞 炬涼(みちを)
準風の子
system
[ 雪城 陸 ] HP:9 → 8
system
[ 名霞 炬涼 ] HP:10 → 8
KP(みちを)
おそろになりつつ、2人はなんとか夜を乗り越えることができました。
KP(みちを)
翌朝、2人は目を覚まします。
KP(みちを)
身体が重いのは寒さのせいか、疲れのせいか。
KP(みちを)
厳密にカウントする必要がないのでざっくりですが、朝普通に目覚めるくらいの時間です。7時とか8時とか。
雪城 陸(ミナカミ)
おけおけ 目を開けて起き上がって伸びをして、それからくしゃみをしました
雪城 陸(ミナカミ)
「名霞さん、おはよう」 起きてるかな……
名霞 炬涼(みちを)
「……ん。おはよ……」ねおき声。2ダメージを負った声です
名霞 炬涼(みちを)
「眠れた?」 むくり……
雪城 陸(ミナカミ)
「名霞さんこそ。あんまり元気じゃなさそうだけど」
名霞 炬涼(みちを)
「体が重くて。やっぱり、ぐっすりとはいかないわね」ねむねむしつつちょっと笑ってみせた
雪城 陸(ミナカミ)
「この状況でぐっすり寝れるのは馬鹿か大物だろ」
雪城 陸(ミナカミ)
ハッチはなんというか……無事です?
名霞 炬涼(みちを)
「それは……そのどちらでもないことを喜んでいいのかしら」 ふふふ…
KP(みちを)
ハッチ無っ事ステーション!
KP(みちを)
無事です。開閉も問題ないです。
雪城 陸(ミナカミ)
やったー!
KP(みちを)
2日目の探索に出られます!
雪城 陸(ミナカミ)
「今日は……湖と、観覧車に行けたらいいな」 水をちょっとだけ飲んで荷物をまとめて探索に向かいましょう
雪城 陸(ミナカミ)
毛布も持っていってケープみたいに羽織っていきます
名霞 炬涼(みちを)
水と携帯食料を少し。サクッ
名霞 炬涼(みちを)
炬涼も真似しよう。
KP(みちを)
いいですね。毛布を持っていくことで、寒さレベルは1軽減できるでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
わあい
雪城 陸(ミナカミ)
手回し発電機とビスケットもリュックに突っ込んで、まず湖から見に行きます
KP(みちを)
君を乗せてみたいな陸くん。ハッチを開けて外に出ると
KP(みちを)
外はうっすらと明るくなっています。相変わらず霧は濃く、視界も悪いですが。
外
KP(みちを)
行ける場所は、1日目に足を運んだ範囲を変わりはしません。
KP(みちを)
しかし、何か変化が起きているところもあるかもしれない。
KP(みちを)
湖に行く…ということで了解ですが、その前にね。
KP(みちを)
出発して間もなくの道中、人が倒れているのを発見できます。
雪城 陸(ミナカミ)
お……お前は!
雪城 陸(ミナカミ)
「…………!」 警戒しながらゆっくり近づいていきます。死んでそうだけども……
名霞 炬涼(みちを)
「……!昨日はこんなところに人は……」陸くんといっしょに近寄っていく
KP(みちを)
近くでよく見てみれば、昨日の襲撃者だとわかるでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
やはりその……モツが……?
KP(みちを)
男はピクリとも動きません。手足は奇妙な方向に折れ曲がっています。
KP(みちを)
モツもないでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
「……駄目だ。やられてる」
KP(みちを)
フランク・ウエストにやられたということではないですが。
名霞 炬涼(みちを)
「ずっと外にいたのね……」
KP(みちを)
ということで、湖への障害は消えました。
KP(みちを)
行きますか?
雪城 陸(ミナカミ)
行きましょう
KP(みちを)
あ、ちょいと出し忘れたものを補足。男は、ノートの 1 ページをちぎったような紙を持っていました。
KP(みちを)
『門の発見』について書かれているものです。加えてその下に「鍵が必要」という文言が走り書きされている。
雪城 陸(ミナカミ)
おっと兄ちゃんいいもん持ってんじゃねえか……ヘッヘッヘ
雪城 陸(ミナカミ)
回収してよみよみしますね
▼『門の発見』(基本 p290)
コスト/1MP と 1d3 の正気度
不可視の『門』の存在を認識できるようになる。
※本セッション内に限り、メモを所持していれば使用可能とする。
KP(みちを)
というもの。しかし、どうやらこれだけでは完全ではないようです。
男がしきりに喚いていた鍵とは、一体なんのことなのやら……
雪城 陸(ミナカミ)
やはりガサ入れを進めるしか……
雪城 陸(ミナカミ)
「門……? なんだろ、出口……?」 首を傾げた
KP(みちを)
気を取り直して、湖としゃれこみましょう。
雪城 陸(ミナカミ)
はぁい
KP(みちを)
妨害もなく、2人は湖のほとりにたどり着くことができました。
湖
KP(みちを)
湖は凍っていて、氷はそれなりの厚さがあるようです。体重をかけても割れそうな雰囲気はありません。
KP(みちを)
目星が可能です。
雪城 陸(ミナカミ)
ccb<=83 目星 (1D100<=83) > 33 > 成功
名霞 炬涼(みちを)
ccb<=71 目星 (1D100<=71) > 7 > スペシャル
名霞 炬涼(みちを)
一晩寝てすっきりした出目
KP(みちを)
では、氷上に血を引き摺ったような跡を見つけられます。それは水辺から中央へ向かって続いているようです。
KP(みちを)
陸くんはこれを辿ることもできるし、辿らないこともできる。
雪城 陸(ミナカミ)
怪物いそうじゃん……とりあえずやめとこ……
KP(みちを)
なお、湖はさっき死んでた男を除くとこれだけです。
雪城 陸(ミナカミ)
じゃあ……観覧車の様子見に行くか……
名霞 炬涼(みちを)
「……何にも……なさそうね」 血痕は見つけつつも
雪城 陸(ミナカミ)
「……湖の奥に何かいたらヤバい。他を当たってみよう」
名霞 炬涼(みちを)
「そうね。ここまで来てなんだけど。何もなさそうだっていうことがわかったならそれでいいわ」 くわばらしつつ。
KP(みちを)
では観覧車ですね。
観覧車
KP(みちを)
そこそこ険しい道を乗り越えて、今再びの観覧車。
KP(みちを)
なんと、行く手を阻んでいた瓦礫の山は崩れ、先に進むことが出来るようになっていました。
KP(みちを)
坂道を登っていけば、観覧車に辿り着くことができるでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
やったぜ。ずんずん進んで行きましょう 「進めるようになってる」
名霞 炬涼(みちを)
「まるでブルドーザー……捕まったらまず逃げられないトルクだわ」
KP(みちを)
ずんずん進んでいく。
KP(みちを)
観覧車は、4 階建の建物ほどの高さしかありません。観覧車としては小さい部類ですね。
KP(みちを)
カラフルに彩られたゴンドラが 5 つぶら下がっています。
不意に通り過ぎた強い風がゴンドラを揺らせば、錆びた金具がギイと呻くでしょう。
KP(みちを)
少し離れた所から目星ができます。
雪城 陸(ミナカミ)
ccb<=83 目星 (1D100<=83) > 91 > 失敗
雪城 陸(ミナカミ)
ヨシ!
名霞 炬涼(みちを)
ccb<=71 目星 (1D100<=71) > 48 > 成功
雪城 陸(ミナカミ)
ヨシ!!
KP(みちを)
現場ミナカミ!!
名霞 炬涼(みちを)
「……待って。誰かいる……?」 立ち止まりつつ陸くんを腕で制した
名霞 炬涼(みちを)
「ゴンドラの中……」
雪城 陸(ミナカミ)
「ゴンドラの中に……?」 言われてゴンドラの方に目をやった
KP(みちを)
言われて見てみるのなら、陸くんは、乗り場に隣接している現状で唯一調べられそうなゴンドラ内に、動かない人影があるのが見えました。
雪城 陸(ミナカミ)
「動かないけど……生きてる、のか……?」
KP(みちを)
細かいことは近寄ってみないとわかりませんが、動いてないことは確かです。
雪城 陸(ミナカミ)
周囲も警戒しつつ、ジリジリと近づいてみましょう
KP(みちを)
地上に一番近いゴンドラの中を覗き見ると
KP(みちを)
中には少年が座っていました。その足元には、なぜか女性ものの靴が転がっています。
KP(みちを)
少年の肌は白く粉拭き、キラキラと輝いています。
俯いた姿勢のまま、まるで時間が止まったかのように、静かにそこに佇んでいる……
KP(みちを)
身体は氷のように冷たく、死亡していることは明らかです。
雪城 陸(ミナカミ)
弟君……?
雪城 陸(ミナカミ)
「……死んでる」
名霞 炬涼(みちを)
「みたい……ね。かわいそうに」 しゅん……
雪城 陸(ミナカミ)
死体もしくはゴンドラを調べられますか?
雪城 陸(ミナカミ)
「さっきの人みたいな怪我がないのは良いけどな……」
KP(みちを)
はい。というか、ゴンドラ自体に何かあるということもないので遺体が主になりますが。
KP(みちを)
まず他の死体と比べて状態が良いことから、彼の死因が凍死だったことが見て取れます。
KP(みちを)
ポケットの中を調べるなら、スマートフォンが見つかるでしょう。
同じポケットからは、グシャグシャに折りたたまれた何かのメモも。
KP(みちを)
他のポケットからは充電コード、モバイルバッテリーを発見できました。
雪城 陸(ミナカミ)
おっとこいつの出番か?(手回し充電器) と思ったけどモバイルバッテリーもあるか……とりあえずメモから見ます
KP(みちを)
メモからですね、
KP(みちを)
メモについては、紙の端はギザギザと乱れており、ノートの 1 ページを無理矢理ちぎったもののように見えます。
KP(みちを)
広げれば『聖像前で』『52 光年先より来たるあなた様へ』と書かれている。
KP(みちを)
加えて『門の発見』についての記述を見つけられます。これについては、さっき死んだ男から入手したものと同じもの。
KP(みちを)
これらの記述の筆跡は、やや乱れています。急いで書いたのだろうか、文字は震え、インクが所々掠れていることがわかります。極度の緊張状態の中で書き記されたのでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
「聖像前、52光年先より来たるあなた様へ……」 メモを炬涼ちゃんにも見せましょう
名霞 炬涼(みちを)
「呪文? というか、合言葉……かな」 ほう
雪城 陸(ミナカミ)
「合言葉にしても脱出のためなのか、そうでないのか、よく分かんねえけど」
雪城 陸(ミナカミ)
後はスマートフォンか……充電コードでモバイルバッテリーと繋いでみたいです
KP(みちを)
スマートフォンは、バッテリーが切れているのか動きません。
KP(みちを)
モバイルバッテリーも、充電がからっぽのようです。
雪城 陸(ミナカミ)
やはり……コレの出番のようだな……(手回し充電器)
KP(みちを)
そいつをぐるぐるすれば充電できるぞ!
雪城 陸(ミナカミ)
わあい ぐるぐるします
KP(みちを)
厳重に保管されていた手回し発電機でぐるぐるして、スマートフォンを起動させることができました。
KP(みちを)
まず電波は圏外です。
アプリも、プリインストールっぽいものばかり。
KP(みちを)
見るとして、カメラロールとメモ帳くらいでしょう。
雪城 陸(ミナカミ)
「お、ついた。人のスマホを勝手に見るのは悪い気もするけど……」 ごめんな、と少年の遺体に言ってカメラロールとメモ帳を順番に見ていきます
KP(みちを)
カメラロールを見ると、景色の写真ばかりがある中で1枚だけ、人物の写った写真がありました。
少年本人と、それより年上の少女……家族なのでしょうか。隣同士、笑顔で写っているものです。
KP(みちを)
メモ帳を開くと、中には日記が書かれていました。
▼少年の日記
カード抜かれた、ゲームも消された。ただの板じゃん。
電波で脳がおかしくなるって、バカじゃん。
そもそもこっちに来てから電波ないのに。
そう言ってやったら、また叩かれた。身体がいたい。
今日も叩かれた。
父さんも母さんも、他の信者の大人も、これをしつけだっていう。
神様に好かれる人間にするために必要なことだっていう。
バカだ。絶対に納得しない。絶対こんなことに屈さない。
ねえちゃんだって、そんな辛そうな顔するくらいなら戦えばいいのに。
そんなこと言えないけど。
おかしい。こんなの絶対おかしい。おかしくないわけない。俺は負けない。
最近ねえちゃんがおかしい。
聞いてもなんもないって言うだけだけど。うそばっかだ。
なんでなんにも言ってくれないんだろう。
儀式についての説明をされた。
俺と、子どもが何人か。ねえちゃんはいなかった。
大人といっしょに先に聞いてたんだと。
なんだそれ。なんで教えてくんないんだよ。
なんだよ信託者って。いっしょに逃げようって言ってくれればいいじゃん。
俺もいっしょに頑張るじゃんか。
俺が子どもだから。
俺が先に生まれればよかったのかな。
俺が大人ならよかったのかな。そしたら一緒に逃げれたのにな。
帰り方もわかんないや。
父さんも母さんも嬉しそうだ。気持ち悪い。
クソ!クソ!クソ!!
儀式が終わった。
俺は霧であんまり見えなかった。
それでもヤバいものが出てきたのはわかった。
前の方にいた大人は、何人かとち狂ったみたいになっていた。
それでも儀式は成功で、あのヤバいのが神様だったらしい。
ヤバいのが消えた後、ねえちゃんは、すぐどこかへ連れていかれた。
助けて。助けて。
ねえちゃんは今朝帰ってきて、また居なくなった。
なんでか泣きながら謝られた。わかんないよ。
あやまんなくていい。一緒にいてよ。
もうそれだけでいいから、どこにもいかないで。
また儀式をやるらしい。よくわからない。
みんなどんどんおかしくなっていく。
ねえちゃんがメモを渡してきた。
次の儀式が終わるまで会えないらしい。
聖像ってあれだよな。52光年~ってなに。
ねえちゃんが、
ねえちゃんが。
化け物になってしまった。
なんで、なんで、なんで なんで なんで ねえちゃんがなにをしたっていうんだ 俺たちがなにをしたっていうんだ 神様なんてクソくらえ クソ クソ ただふつうに学校行って、ふつうに ふつうに家族でご飯食べて いっしょにいたいってそれだけなのに お前の お前らのせいで みんな死ね 俺は 1 人で生き残る 生きて
帰る
道ふさがれてmどれなくなった。ねえちゃんかな。でんきれそう
さむい ねむい おなかすいた
さびしい
KP(みちを)
日記の内容は以上です。
雪城 陸(ミナカミ)
「…………」 日記を読み進めて険しい顔になっていった 炬涼ちゃんにも見せますね
名霞 炬涼(みちを)
「…………」同じく険しい顔になったでしょう。胸糞……
名霞 炬涼(みちを)
「探してるのかしら。未だに……この子のことを」
雪城 陸(ミナカミ)
「……かもな。それで、一緒に帰ろうとしてる」
名霞 炬涼(みちを)
「わかるのかしら……帰る場所とか」
雪城 陸(ミナカミ)
「弟と分かるかどうか、帰る手段をちゃんと覚えているのか……正直、もうわからなくなってると思う。気持ちだけが残ってるっていうか」
KP(みちを)
そんで観覧車は以上ですわよ。
雪城 陸(ミナカミ)
「…………」 子供の死体をじっと見て、それから自分達の体調や荷物を改めて確認した 「……難しいな」
名霞 炬涼(みちを)
「陸……そこまでできないわね。残念だけど」 やりたかったことを察した
名霞 炬涼(みちを)
「私達だけで行くしかない……」
雪城 陸(ミナカミ)
「……うん。生きて帰るだけで精一杯だ」
雪城 陸(ミナカミ)
スマートフォンをはじめとした少年の持ち物を元に戻した
雪城 陸(ミナカミ)
あと、金庫の中にあったビスケットってまだあります? 昨日食べちゃいました?
名霞 炬涼(みちを)
「……でも、そういう気持ちをなくさないのは大事ね。尊敬する」
KP(みちを)
少し残ってたことにしてもよかですよ
雪城 陸(ミナカミ)
ありがとうきぱ 少し残ってたビスケットを少年の膝の上にでも置きます
雪城 陸(ミナカミ)
少年に対して冥福を祈った後 「別に……大したことじゃないし」 ム……とちょっとだけ顔を逸らした
KP(みちを)
はい。せめてもの哀悼をすることができたでしょう。
名霞 炬涼(みちを)
「不器用さんね。それでいてそういう性格になったのは……陸のこと、よく理解してくれてる人でもいる?」
雪城 陸(ミナカミ)
さて……南西の建物……いくか……
雪城 陸(ミナカミ)
「まあ……多少は……姉貴とか」 あと幼馴染とか……
名霞 炬涼(みちを)
「そう。いいわね。じゃあ、陸くんをその人たちの所へ五体満足で帰さないとね」ふふふ
雪城 陸(ミナカミ)
「名霞さんもな」
KP(みちを)
南西の建物。教会ですね(ぶっちゃける)