事務所
知人である、仮名太郎からの電話。
「金を払うから頼みごとを聞いてほしい」
「詳しくは直接会って話したい。取り敢えずザックリした概要を説明する」
■其の一、依頼
「人を探してほしい。最悪、遺体の発見でもいい」
「…遺体は冗談だ、とにかく情報を集めてほしい」
■其の二、経緯
「俺の連れの記者が行方不明になった」
「とある地域を調査していたのが最後だ」
「そこへ行って情報を集めてくれ」
■其の参、方法
「《霊能者》と偽って潜入しろ」
「詳細はあった時に説明するって言っただろ」
「打ち合わせ場所はあとでメールする」
「あ、ところでお前…」
「昆虫博士の噂って知ってるか?」
昆虫博士の噂
蛾と踊る
KP(そら)
話があった数日後、2人の元にメールが届く。
KP(そら)
指定された住所は事務所。
指定の場所に向かうと、入り口には「なんでもヤリマース」という、恐らく店名だと思われる看板が掲げられている。入口前に自分以外の来客者がいるようだ。
KP(そら)
仮名太郎は自分以外に協力者がいると言っていた。
同じ時刻にこの場所に来ているという事は、この人物がその協力者なのだろう。
マグと虎松が顔を合わせることとなる。▼
マグダリン(語)
「OH!セーシロ、あなたも呼び出しデースカ!」既知なんだな~
虎松 清司郎(ミナカミ)
「こんにちはー……って、マグダリンさんじゃないですか。一億年ぶりです」 既知なんだなあ
マグダリン(語)
「ツキヒなんとか川のごとくデースネ。タローいますか」ノックノック
虎松 清司郎(ミナカミ)
「仮名さーん、今月の家賃いい加減払って下さいよー」 適当なことを言いつつノックノックを見守る
KP(そら)
一億年ぶりに会った二人のノックを聞き中から仮名が現れる。
仮名 太郎(そら)
「随分と仲が良いな?知り合いか」「まあ、いい入ってくれ」
KP(そら)
しばらくのやり取り後、仮名太郎が端から現れて中に案内される。
室内はあまり使われてないのか、若干埃っぽい。
仮名 太郎(そら)
「そこのソファーに座ってくれ」「紅茶とコーヒー…あとメロンソーダどれがいい?」と飲物を机の上に並べている▼
マグダリン(語)
「イエース。お話早くてラッキーですタロー。メローンソーダにバニラアイス盛ってプリーズ」のしのし。 ▽
マグダリン(語)
部屋の中もキョロキョロしちゃう
虎松 清司郎(ミナカミ)
「メロンソーダにアイスクリーム乗せてください」
虎松 清司郎(ミナカミ)
要求がかぶったのだわ 遠慮など知らねえ
仮名 太郎(そら)
「遠慮がないな!?」そういいながらアイスを盛っている。
「ほら、どうぞ」お飲み……
虎松 清司郎(ミナカミ)
「ありがとうございまーす。で、話って何でしたっけ」
マグダリン(語)
ちゃんと盛ってくれる。やさし。
仮名 太郎(そら)
「あぁでは本題に入ろう」
仮名 太郎(そら)
「依頼について、人を探してほしいって話したと思うが…」「まあ俺の話を聞いてくれ」と前置きする。少し長めに話します▼
マグダリン(語)
センキュー!といってバニラアイスから食べ始める。盛った意味はあまりない(にぎやかし) お願いします!
虎松 清司郎(ミナカミ)
お話聞きます! バニラアイスうめえ
仮名 太郎(そら)
「人を探して欲しいと伝えていたが、知り合いのオカルトの記者が行方不明なんだ。」
仮名 太郎(そら)
「記事の取材か…調査をしている間に消えたみたいなんだよ」
仮名 太郎(そら)
「【○○県○○市田興石町(たこおいしちょう)】って地域に根付いた都市伝説…まあ噂みたいなもんだな。それを調べてたようなんだが」
マグダリン(語)
「OH、オカルト記者タイテーろくなことなりませーん」にぎやかし
虎松 清司郎(ミナカミ)
「蛸が名産なんですかね」
仮名 太郎(そら)
「どんな噂かはしらない。俺が知ってるのは「昆虫博士の噂」という単語だけだ」
「蛸が名産なんだろうか…」あまり知らないらしい
仮名 太郎(そら)
「すまないがそのオカルト記者を探してほしい。大抵ろくでもないことになったのかもしれない」「手がかりだけでも構わない。」
KP(そら)
そうあなた達に頼んでいる。聞きたいことがあれば聞いてみても良いだろう▼
マグダリン(語)
「タローがその記者探す理由、なんででーすか?ポリスたのむどーです?」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「探すにしても、名前とか写真がないと」
仮名 太郎(そら)
「勿論警察に捜索願は出している…が動いてもらえるかは判らない…」CoCなので
マグダリン(語)
なるほどな?
虎松 清司郎(ミナカミ)
「まあ警察も色々忙しいですからね。私もこうやってメロンソーダを飲むのに忙しいわけですし」
仮名 太郎(そら)
「おっと名前と写真、それは重要だな」といってごそごそと何かを探している
マグダリン(語)
「ワレワレ高くつくことだけショーチであればカマイマセーン」にぎやかし
仮名 太郎(そら)
「名前は磯部と云う」「年は31歳、男性だ」と云って写真をだしますね▼
マグダリン(語)
「タコにイソでーすね」
仮名 太郎(そら)
「磯部との電話は『面白い記事が書けそうだ』って話と、『昆虫博士の噂を知ってるか?』ってやり取りをしただけだ。まさかその後に消えちまうなんてな」と少し寂しそうだ▼
マグダリン(語)
「ゆくえふめーいつからデスノ?」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「へえ。わざわざ全財産を出してまで探そうとするなんて、よっぽど仲の良いご友人なんですね」
仮名 太郎(そら)
「君たちに遠慮がないのは判った…まあ俺達の付き合いだそれなりの報酬は支払おう」いいつつね
仮名 太郎(そら)
「行方不明になったのはおそらく数日前だ、最初はそれほど気にも留めてなかったんだが…」と云っている正確には判らないとのことですね▼
マグダリン(語)
「ツッコミ数多ありまーすが、とりあえずタローがミーたち呼んだ、なんのつもり聞きたいデース」 ▽
マグダリン(語)
「われわれ、どこで何する期待でーすか?」
仮名 太郎(そら)
「磯部を見つけて欲しいと云うのが、君たちへの依頼だ」
マグダリン(語)
「探すだけ、タローでもデキマース。われわれ必要、ホワイ?」これは相槌
虎松 清司郎(ミナカミ)
「電話でもそんなこと言ってましたね。トンチキな潜入方法も言ってましたけど」
仮名 太郎(そら)
「田興町まで行って調査をしてきてほしい」いいつつね二人に応えましょう
仮名 太郎(そら)
マグさんには「俺はちょっと動けないのでこうして頼んでるんだ」「諸事情あるんだ、詮索しないでくれ」と云う
仮名 太郎(そら)
虎松さんには「あぁその件、《霊能者》と偽って潜入しろって言った件だ」
仮名 太郎(そら)
「言葉のまま、数日の間、霊能者と偽って潜入調査してほしい。」と二人に云う。▼
マグダリン(語)
「OK。タローは痔核がひどいでーしたね」ごめんね詮索して ▽
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(ほら、身を潜めないとヤクザの追手が来る、みたいなアレですよ)」 などとマグさんに耳打ちしつつ
虎松 清司郎(ミナカミ)
「なんで霊能者なんですか?」
マグダリン(語)
「それもありまーしたね」相槌 「オモシロソーな話ではあります。詳細聞きたいデース」
仮名 太郎(そら)
「その疑問はごもっともだ、まあまあ聞いてくれ」
仮名 太郎(そら)
「手がかりは、そいつが調べていたことを追えば見つかると思うが…。なにせ人が一人消えてる。」「警戒するにこしたことはない」
仮名 太郎(そら)
「いきなりよそ者が来ていじくりまわしてると、磯部と同じ運命をたどるかもしれないからな」
仮名 太郎(そら)
「なんかうまいこといく方法ねぇかな~と調べてたらさ、道路を通すのに土地のお祓いをしたいからって霊能者を募集してたんだよ」
マグダリン(語)
ズゾゾー(ソーダをすする音)
仮名 太郎(そら)
「何名かに募集をしているらしい」「お祓いに必要な調査だと云えば、根堀り葉掘り、遠慮なく調査できると思う」と云っている。▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
「はあ。それで胡散臭さが服を着て歩いている私とマグダリンさんに白羽の矢が立ったと」
マグダリン(語)
「hummm…あんまりピンとこないでーすが、セーシロの言葉にイロンないでーす」自覚アルヨ ▽
マグダリン(語)
「オハライボシューしてる会社、土地の持ち主、なんもわからんでーすね?」
仮名 太郎(そら)
虎松さんには無言でニコ…と笑ってる
仮名 太郎(そら)
「近いうちに、説明会があるらしい」「こちらで調査するよりも実際に行って貰った方がはやいだろう」
仮名 太郎(そら)
「まあ、霊能者としての履歴書的なものは俺が作成して提出済みだけどな!」ハハハと笑ってる
仮名 太郎(そら)
「お前たちは一緒に活動している霊能者コンビにしてある」
「経歴もそれっぽくしておいたから安心してくれ」▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
「霊能者を集めての説明会ですか。そのまま霊能バトルトーナメントが始まったら盛り上がりますね」
マグダリン(語)
「OH、そこはイチからthinkさせてくださーい」残念 ▽
マグダリン(語)
「ジャー履歴書と違うことはなせませーん。コピーくださーい」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「霊能者コンビですか。どういう感じに仕上げてるんです?」
仮名 太郎(そら)
二人の反応にうむ…と頷き
「霊能者は異名を必ず持っているらしい。だからお前らの異名も俺が勝手に決めといた」
仮名 太郎(そら)
「名乗る際は異名か、本名以外で名乗ってくれ。芸名みたいなもんだろ」
仮名 太郎(そら)
「どういう能力?を使うかどうかもふわっとさせといた。『持ち前の霊能力』みたいな書き方だ」
マグダリン(語)
「ナルホッド?」
仮名 太郎(そら)
「他に霊能者がいると思う。そいつらを参考にしていい感じに話合わせて誤魔化してくれ」
マグダリン(語)
「全体的に話がフワフワスフレでーすね」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「高度な柔軟性を維持しながら臨機応変に対応する、みたいな」
マグダリン(語)
「自由度の高い職場 個性的な仲間 初心者大歓迎、現場の雰囲気良好デース」
KP(そら)
ここで二人は1d100を二回振って下さい▼
マグダリン(語)
1d100 (1D100) > 15
マグダリン(語)
1d100 (1D100) > 48
虎松 清司郎(ミナカミ)
1d100 (1D100) > 92
虎松 清司郎(ミナカミ)
1d100 (1D100) > 69
KP(そら)
ではマグの異名は「悠久のパワー」として提出され、虎松の異名は「浮上する森羅万象」として提出されたとのことでした。▼
マグダリン(語)
「OH……fantastic…」 気に入りました
虎松 清司郎(ミナカミ)
「強そうですね……」
仮名 太郎(そら)
「…まぁ、それっぽく振舞ってくれ」
マグダリン(語)
「ヨロシクデース、バンショー」セーシロのことよ
虎松 清司郎(ミナカミ)
「任せてください。高校時代の好きな子が演劇部でした」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「よろしくお願いします、パワーさん」 握手よ
マグダリン(語)
「めっちゃ心強いデース!」握手
マグダリン(語)
「OH、いけません。霊能者、上下関係だいじでーす。貴方、バンショー先生。ミーは助手でーす」
仮名 太郎(そら)
「2人とも問題なく潜入できそうだな」うむうむと満足気
虎松 清司郎(ミナカミ)
「まあこちらは森羅万象ですからね……」 納得した 「助手のパワー君、ということになりますか」
マグダリン(語)
「イエース。先生いざという時に出てくるでーす」そんな感じで。先生お願いします、と言ってみたい
仮名 太郎(そら)
「先生と助手、良いコンビじゃないか」
「では二人とも調査の進歩連絡とか、磯部が見つかった場合についてだが」「随時報告はしなくていい。連絡ばかりしてると勘ぐられる可能性がある。」
仮名 太郎(そら)
「磯部が見つかったら連絡してくれ。すぐに迎えを送る」「死んでた場合も、だ。勿論これは冗談だ」
マグダリン(語)
「オケーイ。タローはしっかり身を隠して療養して金を用意するでーすよ」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「進捗報告は不要、磯部さんが見つかった時だけ連絡ですね」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「痔は大変ですからね……お大事に……」
仮名 太郎(そら)
「あぁ、そうだ、よろしく頼む」と云いつつ「お前ら…俺を何だと……」と横目で見ている。
仮名 太郎(そら)
「お前らが消えちまっても俺は手を尽くして探すぜ…あ、これはフラグじゃないぞ」
「ミイラ取りがミイラになるようなことはやめてくれよ」と云って虎松に紙が渡される▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
「? なんですこれ」 紙を見ます
マグダリン(語)
「ナンデスノ?」紙を覗き込む
KP(そら)
それは、説明会の日時と田興石町役場の住所が書かれた紙だった。
仮名 太郎(そら)
手を包みこむ込むように握手され「頼んだぞ」と声をかける。
虎松 清司郎(ミナカミ)
「手汗すごいですね」 頼まれました
マグダリン(語)
なんとなく更に上から手をソッと重ねた
マグダリン(語)
「タロー、他に言い残したことは無いでーすか?」
仮名 太郎(そら)
「え、何…殺される…?」「最後のセリフは云わせてやる的な…?」とビビりつつ
KP(そら)
何もなければ手汗まみれの仮名と別れることになります。大丈夫ですか?▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
こちらは大丈夫かな
マグダリン(語)
まー タローに聞くのはこれぐらいかな。調べたいことはあるけど
KP(そら)
はーい了解でございます!
KP(そら)
では固い握手が潤ったとこどで、後日、仮名太郎が手配したタクシーに乗ってその場所を訪れるのでした。
【悠久のパワー・浮上する森羅万象】田興石町へ……
マグダリン(語)
「A-HA!コーインヤノゴトシでーす!!」冒頭のことわざを今頃思い出した
マグダリン(語)
調べ物できますかね~すぐ移動かな
KP(そら)
そうですね、すぐにタクシーで移動になりますが、タクシー内で出来るのであれば調べものが可能です▼
マグダリン(語)
<磯部について><行方不明事件について>
<興石町について><噂について>
あたりかな ▽
マグダリン(語)
情報出るものだけでいいです。調べられそうであればお願いしたい
KP(そら)
はーい了解です!では田興石町に付いて調べることが可能です。
図書館どうぞ▼
マグダリン(語)
ほいさ
マグダリン(語)
CCB<=95 図書館 (1D100<=95) > 91 > 成功
マグダリン(語)
でめぇ
虎松 清司郎(ミナカミ)
95の安心感
KP(そら)
成功
●田興石町について
県の北部に位置する市町村。人口は3000人ほど。キャッチフレーズは「羽ばたこう田興石」。
町の中央には羽を広げたような形のムシ山がある。田興石町を挟むように2本の県道が並列して通っている。
基本的にアパートや一軒家を中心とした住宅地が広がっているベットタウン。
幼稚園・小学校・中学校という教育施設や、医院、商業施設も一通りそろっている。
KP(そら)
インターネットではこれくらいの情報だ。
もっと詳しく知るには、現地で調べるしかなさそうだ。▼
マグダリン(語)
では調べた画面を日本語つたないのでセーシロさんに見せますね
マグダリン(語)
「セーシロ、ムシ山ってなんでーすか」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「カブトムシ取り放題の木しかない山ですよ」 と適当なことを言いつつ画面を見せてもらって説明しますね
マグダリン(語)
「なーるほど。昆虫博士いそうでーすね」納得しました ▽
マグダリン(語)
「そういえば博士の噂聞きそびれたデース」タローに電話繋がるかな
虎松 清司郎(ミナカミ)
「昆虫博士ってなんなんでしょうね」
KP(そら)
仮名に電話をかけると留守番センターにつながる。忙しいのかもしれない。
KP(そら)
時刻は昼頃、県道をタクシーでしばらく走っていると
『ようこそ!田興石町!!』と大きな蝶のイラストが描かれた看板が見えてくる。
虎松 清司郎(ミナカミ)
「仮名さん生きてました?」
マグダリン(語)
「*****!」悪態 「セイシフメーでーす」
KP(そら)
マグの悪態にタクシーの運転手がビクッとなっている。そんな運転手に声を掛けられる。
KP(そら)
「お客さんら、もしかして霊能者さん?」
「実は今日ね、同僚が霊能者を田興石町に運んだって自慢されちゃってね~」
「俺も本物の霊能者にあったの初めてだよ!」▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
「こら、私の助手とあろう者がそんな汚い言葉遣いをしてはいけませんよ」
マグダリン(語)
「OH!よくゴゾンジ!こちらこそ、かの有名な浮上する神羅万象先生でーす!」かぶりより ▽
マグダリン(語)
「オー、MEとしたことが。先生すみませーん、修行不足デース」てへ
虎松 清司郎(ミナカミ)
「やれやれ。静かに過ごしたいところですが、やはり雰囲気でバレてしまうものなんですね……運転手さん、どうかこのことはご内密に」
KP(そら)
運転手はやっぱり!!!!と云う顔をして「いやあ、会えてうれしいよ!後でサインくれます!?」と興奮気味だ
「そうですよね、やっぱり霊能力者様たちは特殊なお人だから…秘密にしないとですね…」と真剣な顔だ
KP(そら)
運転手としばらく会話をしたあと、タクシーは停車した。田興石町役場に到着したようだ。運転士に見送られながら役場内へと向かう。
虎松 清司郎(ミナカミ)
運転手さんの手帳に筆ペンで達筆なサインをしたためました 役場いきます!
KP(そら)
「霊能者さんガンバレ…!俺、霊能者さんたちのこと忘れないよ…!」小さい声で叱咤激励をしている。▼
マグダリン(語)
「先生はやはりケンキョがナイト級デース!」とはしゃぎながら斜め後ろをついていくです
KP(そら)
では役場へ
役場
KP(そら)
役場内に入り、総合案内口に申し出ると二人は会議室に通される。
KP(そら)
会議室には自分たち以外にすでに4人の人物が座っていた。
全員から一斉に視線を向けられる。
KP(そら)
着物を身にまとった50代ほどの男性、スーツ姿の30代ぐらいの眼鏡の男性、
KP(そら)
真っ黒のワンピースに真っ黒のスカーフを頭巾のようにしている恐らく女性、
KP(そら)
ピンク髪ピンクシャツピンクジーンズにメンズメイクをした若い男…
マグダリン(語)
視線に対して、うちの先生すごいんだぜ、という笑みをいちいち向けておきます
虎松 清司郎(ミナカミ)
ニコリと微笑を浮かべて会釈します
KP(そら)
そんな面々を確認したところで後ろから「あ、どうぞ空いているところにお座りください」と声を掛けられる。
振り返ってみると、分かり易く『代表者!』と書かれた名札を胸に付けた男が立っていた。
KP(そら)
二人が席に座ったことを確認すると、代表者と男性1名が会議室のホワイトボードの前に立つ。
KP(そら)
「初めまして、田興石町の代表者です。」
「この度は霊能者さま皆様、遥々お越しくださり誠にありがとうございます」
KP(そら)
「こちらは秘書の有田です。」
「皆様のサポートは彼がさせていただきます」
KP(そら)
有田と紹介された堅物そうな男性が一礼する。そして続けて話始めた。
有田(そら)
「依頼している除霊について、改めて詳しくご説明いたします。」
「質問はすべての説明が終わった後にお願いいたします」
マグダリン(語)
一応助手なのでメモ取るポーズなどしてます(埴輪手帳
有田(そら)
「簡単な説明は先にしていたと思うのですが…」
有田(そら)
「現在この町に県道を通す計画があるのです」
「町内にあるムシ山を切り崩し、新しく県道を通す予定です」
有田(そら)
「現在は並列するように2本の県道がある。それぞれ先は北南正反対に進んでいる。」
有田(そら)
「県道間は住宅地が広がっていて道も広くなく、片方の県道に出たいときの利便性が悪い。また県道から住宅地に入った車の交通事故が多く問題になっています」
有田(そら)
「現在ある県道間のアクセスが上手くいくように、町民の安全性を考えて、2本の県道を繋げる大きな道を通したい。これが『3本目の県道計画』となります」
有田(そら)
「しかし山を切り崩すという点に不満を持って抗議する人々がいて…」
「その方々を納得させるために皆さんをお呼びしました」
有田(そら)
「私は詳しくはないのですが、どうやらムシ山に昔から伝わる伝承があり、それを守るために山に手を付けるなと云われているんです」
有田(そら)
「凄腕霊能者さま方にキチンとお祓いなど、然るべき処置をしてもらえば、彼らも納得してくれるかもしれないと考え、皆様をお呼びした次第です」と云って一呼吸置いている
マグダリン(語)
(ムシ山isナニ でーすねぇ)これは耳打ち
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(伝承が分からないと何とも言えませんね)」 耳打ち
有田(そら)
「このムシ山と云うのは低い山になります。範囲は広いですが、頂上へは気軽に登れます。高齢者もよく散歩がてら登っているようです」
有田(そら)
「また反対している人々ですが」「反対しているのは、伝承に詳しい高齢者が多いです」
「特に『八矢さん』という方が中心になって強く反対しています」
・元々3本目の県道は、住宅地に通す予定だった。しかしそれでは何件かの住宅に立ち退きをお願いしなくてはいけなかった。
・町民のことを考えて3本目の県道を通そうとしているのに、それじゃ意味がないと違うルートを探した。
・すると誰も立ち退きしなくていいルートを見つけることができた。それがムシ山を切り崩すルートだった。
KP(そら)
そう有田は説明をする。
有田(そら)
「確かに伝承は大切です。しかしそれに縛られ続けて町民が我慢を強いられるのはおかしいと思うのです」
有田(そら)
「また、伝承とは別に『昆虫博士の噂』というものが流行っていて、その噂話も反対意見や抗議に拍車がかかっているようです」
有田(そら)
「昆虫博士の噂については地元の小学生や中学生が詳しいと思います」
有田(そら)
「ではこちらからの説明は以上です、何か質問がある方は…」と有田が質問を切り上げようとすると
KP(そら)
??「おい兄ちゃん!この土地の細かいことは自分たちで調べるやりなんなりするからよぉ~儂一人じゃなくてなんで他の奴等も呼んでんだ」
KP(そら)
??「確かにこんな大人数集まること初めてです…」
KP(そら)
??「一人だと不安だからじゃないでしょうか?ほら…偽物詐欺とかあるやもしれませんしね」カチャカチャ
KP(そら)
??「みんなめっちゃ急にヒナ如く喋るじゃん~!」
マグダリン(語)
「ソーデース。オハライならうちの先生一人で十分デース」乗っておく
虎松 清司郎(ミナカミ)
「まあまあ。伝承に適した祓い方というものがありますから、誰か1人だけに任せるのは不安だったんでしょう」 どうどう
KP(そら)
有田が質問を募ろうとした瞬間、次々と霊能者たちが声を上げ始める。
有田(そら)
「皆さんの事を疑っているわけではありません!ましてや軽んじているわけでもありません!!ただ反対している町民をより納得してもらうためにと考えて…」
KP(そら)
??「人数が多ければいいってわけじゃあねぇんだ!」
マグダリン(語)
先生に言われたのでマグは黙ります。「先生さすがクレバーでーす!」キャッキャ
有田(そら)
「申し訳ございません…」
KP(そら)
??「まぁええわ、それより同業者たちに自己紹介せんとな!」
着物姿のおじいさんが立ち上がる。
龍(そら)
「儂は『鬼が如く極(きわみ)・龍』っちゅーもんだ」
有田(そら)
「その拳1つで全てを浄化してしまうという強靭な能力…今回も頼りにしております!」
龍(そら)
「おう!まだ若いもんには負けてられんからな、任せとけ!」
KP(そら)
龍は拳を作り上にグッと突き上げた。
そして二人の方を見てフンっと鼻を鳴らした。▼
マグダリン(語)
初めて霊能者を見るのでがやも忘れて拍手しちゃいますね!ファンタスティックニポン!
KP(そら)
次に眼鏡をカチャカチャしながらスーツの男性が立ち上がる。
ジャッジメント(そら)
「はじめまして『審判を下す者・ジャッジメント』です」
マグダリン(語)
(名前が二重に被ってるでーす)小声
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(なんかSNSの個性的な集団を見ているような気持になってきました)」 小声
有田(そら)
「前職が凄腕弁護士だったと存じております!法廷で幽霊の声を聞き様々な事件を裁いたという…!」
ジャッジメント(そら)
「10割中9割は相手にされませんでしたよ! 前職は弁護することでした、しかしこの能力は役に立つ時と真逆の時もありましてね。今は霊能者として人々の役に立ちたいと思い転職しました」
KP(そら)
ジャッジメントは眼鏡をカチャカチャし、よろしくとそれぞれに会釈した。▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
にこやかに会釈を返します
マグダリン(語)
釣られてお辞儀してしまう。そりゃ、法に霊能力はミスマッチなのだ
KP(そら)
次に、黒いスカーフで表情の見えない女性が立ちあがる。
零子(そら)
「私は『深夜のしらべ・零子』と申します」
有田(そら)
「謎のベールに包まれた女性霊能者…!まるで鈴の音のような声色だとお伺いしておりましたがまさにその言葉通り…!」
KP(そら)
零子は恥ずかしそうに口元へ手を持っていき「照れますわね」といった後、深々と会釈してイスに座りなおした。▼
マグダリン(語)
(すごいでーす。霊能力についてノータッチでーす)小声
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(謎のベールに包まれた美女……いいですね……)」
マグダリン(語)
セーシロさんを正気に戻すべくゴッゴッと肘うちしています
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(痛い、痛いです)」
KP(そら)
最後に、全身ピンクが椅子を鳴らしながら勢いよく立ち上がる。
ケイ(そら)
「はいは~~い!別に自分で名乗っているわけじゃないけど『桃色悪魔・ケイ』って呼ばれてんの!」
ケイ(そら)
「まじ桃色悪魔ってなんだよ笑(ワラ)!よろしく!!」
有田(そら)
「確か100体の虎の幽霊を持ち前の霊能力で成仏させたとか…」
マグダリン(語)
(オー、これは本物っぽいでーすよ。すごい逸話デース)小声
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(100体の虎の幽霊が出る状況が謎ですが……)」
ケイ(そら)
「いやまじビビったけど?正直猫とそう変わんなかったわけ!てか何処から湧いたんだよこの数~っておったまげだったんだけど相手はいわゆるゴーストで、実態ねぇし触れねぇ~ってなっちゃって絵本で読んだ一級坊主一休ちゃんの言葉思い出し…」
有田(そら)
「あれ、100体の猛獣っていうと…」
KP(そら)
よくしゃべるケイの言葉を遮って、有田が虎松とマグの方を向く。
有田(そら)
「あなた方も過去に『100体の猛獣の幽霊を成仏させた』と履歴書にありますね」
ケイ(そら)
「ま~~じ?ウチと同じじゃん猛獣って何?よく吠える子犬100匹とかだったら腹抱え込んで笑っちゃうんですけども、てか仲良くしよ★ 頼(ヨロ)!!!」
KP(そら)
ケイがピースし、また全員の視線が集まる。
マグダリン(語)
「ザッツライ!!!」よくきいてくれました!!!とばかりに(σ ◔ω◔)σ ▽
マグダリン(語)
立ち上がってセーシロさんを両手で紹介しますね「こちら、妖刀を使い込ナース『浮上する神羅万象』先生デース!その神通力留まるところを知らず、まさにご本人が神羅万象!」 ▽
虎松 清司郎(ミナカミ)
「いくら浮上とはいえ持ち上げすぎですよ、パワー君」
マグダリン(語)
「もはやearthといって過言ナーしでーす!猛獣!それは!様々な猛獣霊が合体したキメラですのーで!?虎!ハッ!チャンチャラ小物でーすね!」 ▽
マグダリン(語)
「OH、先生すみませーん。ついエキサイティングしましーた」てへ ▽
マグダリン(語)
「ミーは先生の助手の悠久パワーでーす」
虎松 清司郎(ミナカミ)
「あれは……人間の業が生み出した悲しい霊体でしたね……人食い鮫とキラートマトとゾンビ寿司の合一体……」
マグダリン(語)
「まあ、ミーの古霊(ハニワ)との対話能力と先生の神通力が合わさればこわいものありませーん」髪ファサッ…
KP(そら)
あちらこちらで、おお……と感嘆の声が聞こえる
虎松 清司郎(ミナカミ)
「どのような怪異であっても、古来より魔を払ってきた我が日本刀と、パワー君の古霊対話能力を用いれば対処できるでしょう」
マグダリン(語)
よろしくおねがいします、とそこだけはペコリとする
KP(そら)
では二人はバシッと自己紹介をきめた。ドドン
マグダリン(語)
どどん!
虎松 清司郎(ミナカミ)
どどん!
有田(そら)
「あなた方は霊能者のコンビとして一緒に活動されているのですね。」
有田(そら)
「申し訳ございません、実はお二人の事は存じていませんでした。しかしこのような功績を残している方々がいるなんて…」
KP(そら)
100体の猛獣の幽霊を持ち前の霊能力で成仏させた…
3カ月飲まず食わずでも大丈夫…ちょっとした悪霊ぐらいだったら片手で十分…我らが揃えば向かうところ敵無し…と、有田は履歴書に書かれている文章を紹介する。
マグダリン(語)
(OH…だから履歴書ワタセ言うたでーすよ)小声
虎松 清司郎(ミナカミ)
「新進気鋭ですからね。インスタグラムやTiktokの一部界隈では有名ですよ」
マグダリン(語)
「先生はケンキョナンデース」うんうん
KP(そら)
他の霊能者たちはそれを聞いてなるほどなるほどと頷いている。
ケイはスマフォをたぷたぷして調べている。
KP(そら)
全員の自己紹介が終わると、代表者が立ち上がる。
KP(そら)
「ではさっそく問題のムシ山へお祓いを…」と案内をしようとすると、霊能者たちが声を上げる。
龍(そら)
「いやいや、いきなり儂らがぞろぞろ向かうとそれこそ失礼に当たってしまう」
ジャッジメント(そら)
「そうです、僕らはまだお相手様のこと詳しく知れていないですからね」
零子(そら)
「それにお祓いをするのなら明後日が一番いい日ですものね、みなさん」
ケイ(そら)
「そーそ!横から失礼って感じだけど、明後日は満月だから好都合じゃんってね!」
マグダリン(語)
いうまでもネーナ、って顔してますね。フフンス
虎松 清司郎(ミナカミ)
「そうですね。それぞれのやり方というものがありますから」
KP(そら)
どうやら霊能者たちが言うには、明後日は満月らしく、その日の夜に除霊を行うのが一番いいらしい。
KP(そら)
それまでにムシ山の事や、この土地について各自で調査しておいて当日に臨む…とのことだ。
KP(そら)
除霊ではなく人探しを目的にしている二人にとっても、探索期間が設けられるのは悪い話じゃないだろう。
KP(そら)
代表者が「承知しました」と頷く。
その後、代表者から施設の説明がされ解散の流れになるようだ。▼
マグダリン(語)
(磯部の話はオリを見るとして、噂と伝承については調べたいでーすね) 小声
虎松 清司郎(ミナカミ)
「(そうですね。まずはそこから調べていきましょう)」 小声
KP(そら)
二人に、田興石町の地図を渡される。
地図には主要施設だけではなく、反対の中心人物となっている「八矢さん」の自宅も記されていた。▼
マグダリン(語)
「OH、いいでーすね。Mr.ヤツヤからいきますかー?」地図みつつ
虎松 清司郎(ミナカミ)
「ですね。そこから当たっていきましょう」
有田(そら)
「本日はこちらで解散になります。本日は御疲れでしょうからホテルでゆっくり休まれてください」
「何か質問はございますでしょうか?」
マグダリン(語)
ふーむ
KP(そら)
有田へ質問があれば質問頂いてかまいません。特に質問なくても大丈夫ですよ▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
うーん 今の時点ではないかな……
マグダリン(語)
うーん 磯部について聞くタイミングではなさそう。大丈夫かな
KP(そら)
取りあえず大丈夫ですかね!了解です。
KP(そら)
改めて、代表者と有田から深々と頭を下げられ見送られた。
ぞろぞろと役場を出る霊能者と虎松たち。そうしていると、全員にジャッジメントが声を掛けてくる。
ジャッジメント(そら)
「目的は一緒なのでね、敵とかライバルとかそういうのはやめましょう」
零子(そら)
「もちろんです、協力関係でいましょう」
龍(そら)
「足を引っ張るなよ若造ども」
ケイ(そら)
「ねぇ~!みんなたち仲良くしてほしいんだけどやばみざわすごいの感じない?!もう全身のチキンオーディエンス沸き上がってるんだけど~」
KP(そら)
何か感じるといった雰囲気で、霊能者たちは夕焼け空を見上げている▼
虎松 清司郎(ミナカミ)
「ええ。仲良くしていきましょう」 同じように夕焼け空を見上げます
マグダリン(語)
じゃあ、なんかシルエットのバランスを考えて並んでおこうかな
KP(そら)
ではシルエットバランスが最強になったところで、全員で真赤な夕焼けを見上げたのだった…。
KP(そら)
このまま本日は解散となります。
探索は明日からとなりますので、本日はビジネスホテルに宿泊になります。
マグダリン(語)
はーい、ホテルいこー
虎松 清司郎(ミナカミ)
はーい。地元の美味しい居酒屋でご飯を食べたりしつつビジネスホテルにお泊りします 領収書は仮名さん宛で
マグダリン(語)
値段の書いてない寿司屋入りまーす
仮名 太郎(そら)
そのころの仮名「なにか…今……悪寒が…?」
KP(そら)
では居酒屋さんで美味しいご飯を食べたり寿司屋に行ったりし、わりと云いお値段の領収証を切りました。