鶴亀ラボ
KP(からし)
「…の」
KP(からし)
「 、」
KP(からし)
あなた達3人は、仮眠室で目が覚める。
KP(からし)
時刻は3時頃を指していた。
KP(からし)
光は先に目を覚ましていたようで、困惑した様子で周囲を見回している。
綾坂 光(からし)
「… あ、」 目を覚ましたのに気付いた
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「……?」 まだ深夜だぞ……
綾坂 光(からし)
「ご、ごめんなさい、起こしちゃいました…?」 は…
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……綾坂さん?」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「綾坂さん!目が覚めたんですね」 ぱっと身体起こしちゃう
苫堂 八塩(ゆっけ)
「……」のそ…と起きて「…気が付いたんだな よかった」
綾坂 光(からし)
「!あれ?なんで私の名前…」 「ここは…?あなた達は…」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「ここは鶴亀ラボといって……」 廃墟だのの詳細は言わない 「あなたは昨晩、怪物に襲われていたところを保護されたんです」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「それで、ここで傷の手当てをして……大丈夫? まだ痛む?」
綾坂 光(からし)
「保護…そっか、私部活の帰りに襲われて…」
綾坂 光(からし)
「なんとか…。走ったりしなければ、大丈夫です」 落ち着いてきた。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「俺達はある人から、君の事を頼まれてな それでここまで連れて来させてもらったという訳だが…。」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「災難でしたね」 部活帰りか…… 「それは何よりです。数日間は安静に…」
綾坂 光(からし)
「ある人から…」 「はい。ありがとうございます…」 ほっ…
綾坂 光(からし)
「…あ、そうだ…あの、本を見ませんでしたか?」
綾坂 光(からし)
ちょっと神妙な様子だ
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「本」 2人をチラッと見た
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…大事な物なのか?」見たかは言わずに聞いてみよう
綾坂 光(からし)
「ええと、私の物ではないんですけど…その」
綾坂 光(からし)
「あれは…あの化け物がいたところから、持ち出したもので……」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「も、持ち出した!?」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「それは…大胆な事をしたな」
綾坂 光(からし)
「は、はい…無意識、だったんですけど…なんだか、あっちゃいけないものだと思って」 「中身も、変だったし…」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「あの廃工場から……」 ほう……
苫堂 八塩(ゆっけ)
「中身?どんな風だったんだ?」
綾坂 光(からし)
「えっと…英語だったかな?文字がたくさん並んでて…」
KP(からし)
光が話し始めようとした時、
KP(からし)
突然轟音が響き渡り、建物が大きく揺れた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「(英語……? 私が見た時は真っ白だったはず……)」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「………文字が、たくさん?」「…?」はて という顔したらっ!?
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「ッ! なに!?」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「!?」
KP(からし)
けたたましい警報音が施設内に鳴り響き、その警報音に混じって避難指示の音声が流れている。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…!」
綾坂 光(からし)
「…!?」 音の方を見
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「話は後で、まずは避難を!」
綾坂 光(からし)
「は…はい、」
綾坂 光(からし)
よたよた…としてた
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「足、本調子じゃないでしょう!肩を貸すから…!」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
抱えたり……できます……?
苫堂 八塩(ゆっけ)
支えてあげないとだよな…
綾坂 光(からし)
「すいません、ありがとうございます…」
KP(からし)
抱えることもできますよ!
苫堂 八塩(ゆっけ)
ヒューッ!
八重樫 銀牙(ミナカミ)
ヒューッ! では抱えます!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ヒューッ!
KP(からし)
はい!ありがてえな
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……すみません、失礼します!」 ガバッと
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
じゃあ抱えてくれそうなのを見たら「お願い!」とパス
苫堂 八塩(ゆっけ)
頼んだぞ、と視線だけくれつつ…さてどうしよう
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
先に仮眠室から出て外の様子確認します!
KP(からし)
はい。
苫堂 八塩(ゆっけ)
確認ついていこう!
KP(からし)
廊下でも警報が鳴り響き、災害用の赤い照明が灯っていて、切迫した雰囲気だ。
KP(からし)
既にそこには薄く煙が立ち込め、
KP(からし)
施設の至る所が崩落していた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「一体何が……!」 廊下に出て左右確認きょろきょろ 煙まずい!!
KP(からし)
早く逃げなければ煙や火に巻かれ、あるいは瓦礫の下敷きになってしまうだろう。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「ここにも来たのか……!? どこか安全なところは……!」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
マジで変身した方がハエーなって思ったんですけどここは変身できるシーンですか?(ぶっちゃけ質問しちゃうクソPL)
KP(からし)
ここは地下だからね。地上に出るしかない!
KP(からし)
お任せしますよ!
苫堂 八塩(ゆっけ)
「このままでは生き埋めだな…地上を目指そう」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
なるほど! イヤッなしでも行けるならいいんだ 急いで地上に行く!
KP(からし)
もちろん光にみられますが!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
それな
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「うん!」 苫堂さんの言葉に頷いて地上へダッシュダッシュだ
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
光ちゃんを抱えてる八重樫くんに先立って、苫堂さんと協力してドア開けたり瓦礫避けたりしつつダッシュ!
苫堂 八塩(ゆっけ)
「頭上と足下に気をつけろ、姿勢は低く保つんだ!」とかいいつつね ダッシュダッシュ!
KP(からし)
あなた達は地上を目指し、走る。
KP(からし)
急いで廊下を進んでいると、前から歩いてくる人物がいる。
KP(からし)
それは、喪服のような漆黒のスーツに身を包んだ男。
KP(からし)
あなた達はその男に、覚えがあった。
KP(からし)
そして────八重樫さんに抱えられた光はその男性を見て、驚いたように目を見開く。
綾坂 光(からし)
「渋崎…さん…!?」
次回 ”ヒーローアーズ” 第4話『救済の手』
To Be Continued…
鶴亀ラボ
KP(からし)
さて、
KP(からし)
光の声に、あなた達は思わず立ち止まるでしょう。
KP(からし)
何しろ、彼が知人らしいこと…それに「救済の手」の総裁の名が、あなた達の見覚えのある姿と一致したわけですから。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「渋……崎……?」 立ち止まっちゃうな……
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「渋崎……さん?」
綾坂 光(からし)
「…お父さんの大親友です」 「私が会ったのは、小さい時だけど…」
綾坂 光(からし)
「でもどうして、こんなところに…」
KP(からし)
渋崎、と呼ばれた男は光の呟きには応じず、口の端をにやりと歪めたかと思うと、
KP(からし)
指をぱちん、と鳴らした。
KP(からし)
途端、男の背中側から黒い影のような触手が数本伸び、
KP(からし)
4人の横をすり抜けて、その背後にあった天井を崩し、来た道を塞いでしまった。
KP(からし)
さらに渋崎自身が歩いてきた方の道も同じように天井を崩し、
KP(からし)
地下の廊下は密室のような空間となった。
KP(からし)
渋崎は改めて語りかけ始める。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「……! ちょっと……何を……!」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「!」
渋崎 蓮(からし)
「紛い物のヒーロー諸君────よくもこれまで私の計画の邪魔をしてくれたな」
渋崎 蓮(からし)
「これ以上邪魔されては困るんだ。…トワイライトがいない間に、君たちから始末させてもらおう」
綾坂 光(からし)
「…!?」 「逃げ道が…」
綾坂 光(からし)
「渋崎さん、何を言って…」
綾坂 光(からし)
あなた達と 交互に見た
渋崎 蓮(からし)
「……ああ、上の階にいた邪魔な老人は……排除しておいたよ」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「!!!!」 博士ェ!!!
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……!? 博士を……!?」
KP(からし)
渋崎は手に持っていた何かをあなた達の方へと投げ捨てる。
KP(からし)
足元に落ちたそれは、
KP(からし)
真っ赤な血が付いた、鶴亀博士の着ていた白衣────その切れ端だった。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「―――!!」
綾坂 光(からし)
「っ…!?」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「……っ」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……どうしてこんなことを」
渋崎 蓮(からし)
応えず、ただ目を眇めた。
渋崎 蓮(からし)
「…さあ、最後の戦いを始めようじゃないか。紛い物のヒーロー諸君!」
KP(からし)
戦闘ラウンドへ移行…前に。
KP(からし)
変身しておきますか!!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ハッッッ!!
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「光さん、何が何だか分からないと思いますが……ここは下がって、少しの間目を閉じていてください」
綾坂 光(からし)
「…!?で、でも…」
綾坂 光(からし)
いいつつ おろしてくれるなら従いますね
八重樫 銀牙(ミナカミ)
ハッ抱えたままだった そっと降ろしますね
KP(からし)
はい。ではおろされた光は後ろの方に静かに引っ込みます。
KP(からし)
自分は足を引っ張るかも…とは察している。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…挑発のつもりか… それなら効果は覿面だったな」白衣の切れ端を見てから、すうと息を吸って
苫堂 八塩(ゆっけ)
「貴様は此処で倒す」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……かかってくるなら、応えるまで。いきます!」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「紛い物、紛い物って……言わせておけば」 白衣の切れ端を見やって、苦し気な顔をしてから渋崎を睨みます
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「あなた……私たちに最初に会った時、『ヒーローになれ』と言っていましたね。その時は邪魔が入って、そのままだったけど……」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「あなたの言うヒーローは、あの怪人なの? 街を壊す怪人を作り上げて、それを真のヒーローだと言うのですか!」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
言いつつ おこです 変身します!
KP(からし)
はい。では、
KP(からし)
あなたたちがドリームドライバーで変身しようとすると、
KP(からし)
強烈な違和感に気付く。
KP(からし)
────ドリームドライバーに、見覚えのない大きなヒビが入っているのだ。
KP(からし)
そのまま音を立ててヒビが広がっていったかと思うと、
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
なんだって!!!!!
KP(からし)
次の瞬間、ドリームドライバーは見るも無残に砕けてしまった。
刹那、背筋が凍りつくような抗いようのない恐怖と────
自分たちが冒涜的な存在の前に対峙していることを、改めて実感する。
顔を上げると、そこには渋崎がいた。
────しかしその姿は、ドリームドライバーをつけていた時とは、まるで違う姿だった。
そこにいたのは、漆黒の影に包まれながら狂気の笑みを浮かべる、心が壊れた男。
背中からは歪んだ腕の形をした無数の触手が伸び、
そのどれもがこの世のものとは思えない混沌とした黒色をしていた。
触手が揺れる度に目が霞み、これ以上見ていたくない、と本能的な防衛思考が働く。
ヒーローとしての力を失ったこと、そして人の力では脱出不可能な地下に閉じ込められた状況で、
あなたがたはどうすることもできない。
KP(からし)
SANC【1D4/1D8】をどうぞ。
苫堂 八塩(ゆっけ)
CCB<=83 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=83) → 69 → 成功
苫堂 八塩(ゆっけ)
1d4
Cthulhu : (1D4) → 4 → 4
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ccb<=69 SAN
Cthulhu : (1D100<=69) → 49 → 成功
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
1d4
Cthulhu : (1D4) → 3 → 3
八重樫 銀牙(ミナカミ)
ccb<=45 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=45) → 49 → 失敗
八重樫 銀牙(ミナカミ)
1d8
Cthulhu : (1D8) → 5 → 5
綾坂 光(からし)
1d100 SANC
Cthulhu : (1D100) → 43 → 43
八重樫 銀牙(ミナカミ)
八重樫銀牙のSANを5減少 (45 → 40)
KP(からし)
やえがしさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!
苫堂 八塩(ゆっけ)
苫堂 八塩のSANを4減少 (83 → 79)
KP(からし)
アイデアをどうぞ…
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
69→66 ああっやっくん!!
八重樫 銀牙(ミナカミ)
ccb<=(11*5) アイデア
Cthulhu : (1D100<=55) → 89 → 失敗
KP(からし)
え えら
八重樫 銀牙(ミナカミ)
よし
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
えら!!!!!!!!!!!!!!!
苫堂 八塩(ゆっけ)
えらい!!!!!!!!!!!
KP(からし)
頭がぐちゃぐちゃになった なにこれなにこれ…
KP(からし)
さて、全員目星をどうぞ。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「ッ……貴様、なんだ、その姿は…!!」顔が引きつる 引き攣りつつ
八重樫 銀牙(ミナカミ)
ccb<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 62 → 成功
苫堂 八塩(ゆっけ)
CCB<=80 目星
Cthulhu : (1D100<=80) → 64 → 成功
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ccb<=80 目星
Cthulhu : (1D100<=80) → 27 → 成功
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「なん……これ、な、なに……?」
KP(からし)
えらいぞ。
KP(からし)
あなた達は、ヒビが入り今にも崩れそうな天井に気がつく。
KP(からし)
この場所も間もなく崩落するだろう。
KP(からし)
そうなった場合、自分たち────特別な力を持つ渋崎以外の生還は絶望的だ、と
KP(からし)
あなた達にはわかる。
KP(からし)
戦闘ラウンドへ移行します。
戦闘/Round1
KP(からし)
通常の戦闘ルール通り、回避や受け流し専念は可能です。
KP(からし)
する方はR最初、宣言をお願いします。なければ「へ」!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「……ッ、天井、が……ここも、もう……」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
逃走は~って言おうとしたけど全部塞がれてるんだった(顔覆い)
綾坂 光(からし)
「…!!」 言葉に 目を上に向けた 「そん、な」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
正気度ゴリッといったしなあ……これはビビって回避専念かな……
苫堂 八塩(ゆっけ)
「(…詰んで、いるな)」
KP(からし)
はい、銀牙さん了解しました。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「(……出口が、ない……こんなの、どうしたら……! せめてみんなだけでも……)」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…だが、やる事は…変わらん」「…生き延びてみせる…!!」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
せめて せめてあの 光ちゃんを瓦礫や攻撃から守るような位置にいさせてください
苫堂 八塩(ゆっけ)
回避専念します!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
やることは回避専念、で!
KP(からし)
ふむふむ わかりました!では渋崎の手番へ。
渋崎 蓮(からし)
1d3
Cthulhu : (1D3) → 1 → 1
渋崎 蓮(からし)
SCCB
KP(からし)
渋崎は背中から伸びる影のような腕を使い、立ちはだかるともえさんを掴もうとしてくる。
KP(からし)
回避をどうぞ。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ccb<=75 回避
Cthulhu : (1D100<=75) → 44 → 成功
KP(からし)
えらいぞ!!!!!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
よし!!
KP(からし)
影の触手は狙いを外し、壁にすさまじい勢いでめり込む。
渋崎 蓮(からし)
「……。」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「(今の、当たってたら……)」 どうにか避けて、震えそうになる足を叩いて、動く!
戦闘/Round2
KP(からし)
2R目。全員回避専念しますか?
八重樫 銀牙(ミナカミ)
回避専念します!
苫堂 八塩(ゆっけ)
回避専念します!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
回避専念で!
KP(からし)
はい!ではまた渋崎の手番。
渋崎 蓮(からし)
「…弱い人間よ。絶望するがいい」
渋崎 蓮(からし)
1d3
Cthulhu : (1D3) → 1 → 1
渋崎 蓮(からし)
またか!?
渋崎 蓮(からし)
SCCB
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ふふ
苫堂 八塩(ゆっけ)
可愛いもんね
八重樫 銀牙(ミナカミ)
各個撃破を狙っている
八重樫 銀牙(ミナカミ)
あっそういう趣味?
苫堂 八塩(ゆっけ)
んもお~~~~~
KP(からし)
攻撃は再びともえさんへ。回避をどうぞ!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ccb<=75 回避
Cthulhu : (1D100<=75) → 20 → 成功
KP(からし)
えらいなあ!
苫堂 八塩(ゆっけ)
えらい!!!!!!
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
ハアッハアッ……!!
八重樫 銀牙(ミナカミ)
えらえらのえら
KP(からし)
数本の触手を、咄嗟にかわす。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「(…薬來山さん…!!)」目で追う事しかできない…ぬう…
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「ッ……!!(私ばっかり……!!)(いや、他の3人に行くよりは!)」
渋崎 蓮(からし)
「………。」 天井を見上げた
KP(からし)
見上げた天井からは、ぱらぱらと石の欠片が降ってきている。
渋崎 蓮(からし)
触手を背にして、
渋崎 蓮(からし)
あなた達へと歩み寄る。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「…………!」 びくっと半歩後ずさりします
鶴亀ラボ
KP(からし)
警報だけが鳴り続けている廊下の中、
KP(からし)
こつこつと革靴の音がよく響く。
KP(からし)
後退りするも、そこは行き止まりだ。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「(……なんのつもりだ)」全ての音がやけに遠く聞こえる…
KP(からし)
彼はあなた達と少し離れた位置に止まると、
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「光さん…!」 せめて、と光ちゃんを庇うような位置にいます
綾坂 光(からし)
「…!」
KP(からし)
……静かに笑いながら、あなた達の方へ手を差し伸べてくる。
KP(からし)
あの時と同じように。
渋崎 蓮(からし)
「ここから脱出するにしても、戦うとしても…力が必要だ。」
渋崎 蓮(からし)
「そう────生きるためには、力が必要だ」
渋崎 蓮(からし)
「戦うためには力が必要だ」
渋崎 蓮(からし)
「正義を実行するためには力が必要だ」
渋崎 蓮(からし)
「力なき者に生きる資格などない。力なき者に、何も救えはしない。」
渋崎 蓮(からし)
「さあ、力を手に取れ。」
渋崎 蓮(からし)
「お前たちは────ヒーローになるのだ。」
KP(からし)
…漆黒を纏った影の手が、目の前に差し出される。
KP(からし)
その手の甲には、紋章が浮いている。
KP(からし)
これを手にすれば、異形の化け物と同じ存在に成り果て、正気を失ってしまうだろう。
KP(からし)
────二度と戻れない、狂気の果て。
KP(からし)
しかしこの力を今手にしなければ、ここに埋もれるか、あるいは目の前の渋崎に殺されるか。
KP(からし)
いずれにしろ、待っているのは死だ。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「ヒーローに、なる……だって……?」
渋崎 蓮(からし)
「…力を持つ者こそ、ヒーロー足り得る。違うか」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「あなたの言うヒーローが薔薇島や化野姉妹、霧峰のことをいうのなら……」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……そんなの、お断りだ」
渋崎 蓮(からし)
「……ほう」
渋崎 蓮(からし)
「己の信じる正義に殉じると。」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「そんな大層なものじゃない」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「ここで死ぬか、あなたの言うヒーローになって暴れまわってねーちゃんにしばかれるか、どっちか選べって言うのなら、ヒーローにはならない」
渋崎 蓮(からし)
「……」 目を細めた
苫堂 八塩(ゆっけ)
では…目を閉じて、深呼吸をひとつ。それからゆっくり口を開いて、こう言いましょう。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…力なき者には生きる資格が無い」「ああ そうかもな…貴様の言う事は、正しいと言える」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「だが」「だとしても」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…俺は苫堂八塩」「自らの命を盾に、誰かを守る家に生まれた男だ」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「人々を脅かす怪物に成り下がるくらいなら――死んだ方がマシだぜ!!」
綾坂 光(からし)
「っ…!」 戸惑った様子で 見ていた
渋崎 蓮(からし)
「… 愚かな…」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「…………」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
今ここに、さっきまであったヒーローの力があれば。ドリームドライバーがあれば。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
数メートルの壁なんて易々と乗り越えて、重い瓦礫を、軽々と持ち上げて。あっという間に、ここにいる人たちを助けられた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
だが、それはもう、無い。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
目の前の男から力をもらわなければ、死んでしまう。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
分かっている。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
分かって、いるのだけれど。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
違うのだ。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
思った瞬間、震える口が動いた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「嫌」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「あなたが言っているヒーローは、ヒーローなんかじゃない」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
男は恐ろしい。声も震える。だが、声に出せば出すほど心のつっかえが分かる。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
震えが取れていく。声に力が戻ってくる。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「あなたから力をもらって、今ここを生き残っても、私本来の心を失って、化け物になってしまうくらいなら」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「化け物になって……お父様やお母様に、お兄様……それに八重樫さんや苫堂さん、光さん。沢山の、今を生きている人たちを手にかけてしまうかもしれない、くらいなら」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「そんな禍々しい力、要らない!!」 最後は張り上げた声で
綾坂 光(からし)
「……」 「皆さん……」
渋崎 蓮(からし)
ふう… と 息を吐いた。
渋崎 蓮(からし)
「…ならばここで死ぬがいい。無力な人間たちよ」
KP(からし)
渋崎の背から再び… いや、今度はあなた達全員を覆い尽くすほどの触手が、伸びていく。
KP(からし)
目前まで迫るそれが、身体を貫く────瞬間。
KP(からし)
突如、廊下の側面、あらぬ方向の壁が蹴り破られ、何者かが飛び出してくる。
KP(からし)
そのまま渋崎に対して強烈な蹴りを見舞うと、渋崎の身体は反対側の壁を破り、別の部屋へと吹き飛ばされた。
KP(からし)
瓦礫や砂埃が舞い上がり、周囲は騒然とした空気に包まれる。
KP(からし)
そこにいたのは、少し煤に汚れているトワイライトだった。
トワイライト(からし)
「間一髪、か…!」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「――!!」「………三度目、だな…これで。」力が少し抜けた
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……トワイライトさん!」
綾坂 光(からし)
「 、お母さんっ…!?」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「トワイ……ライトさん……!!」 一気に安堵の笑みが
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「お母さん!!?」 でもあっ、写真!そうか!ってなる
トワイライト(からし)
光には、わずかに微笑んで。
トワイライト(からし)
「…博士は途中で私が逃がした。安心しろ」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「お母……!?」 ハッ……
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「え、あ、博士生きてるんですか!?」
トワイライト(からし)
頷いた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「博士……!」 よかった……!
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…俺の」「いや 俺達が信じるヒーローは…此処にいるぞ 渋崎」呟いて
苫堂 八塩(ゆっけ)
「!本当ですか」
トワイライト(からし)
「ああ。地上に避難している」 「…」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「よかったあ……てっきり渋崎にやられたものかと……」
トワイライト(からし)
「……ひとつ、お前達に訊きたい」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「ああ…フ、しぶといジジイだぜ…」一つ笑って言いつつ、トワイライトの方を見た
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「私たち、ドリームドライバーを……」 途中で切って話を聞きます
トワイライト(からし)
足下の欠片なんかを見て
トワイライト(からし)
何が起きたかは察したようだった。
トワイライト(からし)
「お前たち…あの力を手に入れて、本気でヒーローになれると思ったかい?」
トワイライト(からし)
「道具がなければ力も出せない、特別な能力もないお前たちが、」
トワイライト(からし)
「…本当に、ヒーローになれると そう思ったかい。」
KP(からし)
声に責める様子などはなく、ただ静かに問う。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……トワイライトさんも、ヒーローには力が必要だとお考えですか」
トワイライト(からし)
「…」 「いいや。」
トワイライト(からし)
首を横に振って 八重樫さんを見据えた
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「確かにぼくは道具がなければごく普通の一般人です。怪人には手も足も出ない。臆病で、守られてばかりで、昔からそうだ」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「でもあの道具をきっかけに怪人と戦えて、誰かを守れて、それはぼくに自信をくれて」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「だから……」「……なんていうのか、道具こそきっかけだったけど、ぼくの気持ちは今もヒーロー……に、限りなく近い、ような……気が……します……」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
最後の方は語尾がへにゃへにゃになった。
トワイライト(からし)
静かに 最後まで聞いていた。
苫堂 八塩(ゆっけ)
では銀牙さんの言葉を聞いて、しばらく考えていたけど、口を開いてまたゆっくりとこう云いますね
苫堂 八塩(ゆっけ)
「ずっと…俺は、力というものにずっと憧れてきた」拳をきつく握って
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…そして諦めた もうずいぶん前の事だ」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「だから 勘違いを…しそうになった。」
トワイライト(からし)
顔を向けた
苫堂 八塩(ゆっけ)
向けられた視線に視線を合わせ
苫堂 八塩(ゆっけ)
「だが いざ手に入れたそいつを失った時に分かりました」
苫堂 八塩(ゆっけ)
頭に浮かぶのは、…いつか助けた、老婦人の顔。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「俺は多分、とっくにヒーローだった。」
トワイライト(からし)
「… 、」 少し 目を丸くしていた
苫堂 八塩(ゆっけ)
「…気付いていなかっただけで。きっと。」だから…と、うまく言えないように視線を少し迷わせ、またトワイライトさんを見る。
苫堂 八塩(ゆっけ)
「あの力が無かったとしても、俺は戦いたいと思っています」なんとなく、決意を伝えた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
へにゃへにゃになった八重樫さんに肩ぽんしたり 八塩さんの方を見たりしてからトワイライトさんの方を見る
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「私……さっき、あの男に、力を……あの怪人になる力を寄越されそうになって」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「本気で、嫌でした」「怪人になって、誰かを傷つけるなんて心底イヤだって」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「同時に、思いました。私たちが使えていたのは借り物の力」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「本当ならば、こんなに簡単に手に入るものでもない。血が滲むくらいの苦労があってようやく手に入るもの」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「…………トワイライトさんも、きっと」 きっと……
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「それでも、これだけは事実なんです」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「八重樫さんも、苫堂さんも、私も」 そう 出会った最初の時を思い出す
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「誰かのために、身体が勝手に動くような人たちだからこそ、ここにいる」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「最初から、ヒーローだった……ふふ、言葉を借りるみたいですけどね」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「きっと誰でもヒーローになれる心がある それを大きくしてくれたのが、トワイライトさんだった」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「……ただの邪魔になるかもしれないけど、まだ私、何か手伝えることがないかって思考を巡らせちゃってますよ」
トワイライト(からし)
ともえさんに目を向けて
トワイライト(からし)
それから静かに、少しの間目を伏せた
トワイライト(からし)
少しだけ 口角をあげて。
トワイライト(からし)
「…言わなくても、わかってるんじゃないか。」
トワイライト(からし)
「大切なのは、”力があるか”どうかじゃない。」
トワイライト(からし)
「…お前たちが、ヒーローになるんだ。」
トワイライト(からし)
「お前たちは──── ヒーローになれる。いや、もう…そうなんだよ。」
KP(からし)
そう言って微笑むと、トワイライトは顔を戻し、
KP(からし)
渋崎が吹き飛んでいった方向を見据えた。
トワイライト(からし)
「…時間がない。私が通ってきた道から行きな」
苫堂 八塩(ゆっけ)
天井を見て、みんなを見て、またトワイライトさんを見て頷こう
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……トワイライトさんは?」
トワイライト(からし)
「…私は奴を追う」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「手伝えることが無いかって言ってるのに……」 足手まとい!ワカッテル!! 「でも、光さんを……娘さんを外に連れて行かないといけませんね」
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
天井を見上げて時間の無さを再確認しました もう絶対危ない
トワイライト(からし)
頷く。
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「……絶対、無理はしないでくださいね」
トワイライト(からし)
「ああ。…光を頼んだ」
苫堂 八塩(ゆっけ)
「俺達にできることをする…それが、貴方を手伝うことに繋がるのなら。」強く頷きましょう
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「はい!」 「……どうか、ご武運を」
トワイライト(からし)
聞き届けてから、土煙の向こうへ消えていく。
綾坂 光(からし)
「……大丈夫。あの人なら… お母さんなら、きっと」
KP(からし)
瓦礫の隅にいた綾坂光が、そう呟いた。
薬莱山 巴枝(ササニシキ)
「信じているんですね、お母さんのこと。……私たちも、信じます」
八重樫 銀牙(ミナカミ)
「そうですね。ぼくらも、ぼくらにできることをやりましょう」
苫堂 八塩(ゆっけ)
微笑んで、頷いた。
綾坂 光(からし)
「はいっ…!」 頷いた。
KP(からし)
その瞬間、頭上から嫌な音がした。
KP(からし)
今にも天井が崩れ、廊下を押しつぶそうとしている。
KP(からし)
状況を説明します。
KP(からし)
あなた達の前には、トワイライトが拓いた2つの道がある。
KP(からし)
渋崎が吹き飛んでいった方と、トワイライトが空けてできた方だ。
KP(からし)
足元には、武器になりそうな鉄パイプが落ちている。
KP(からし)
あなた達は、望むのであればトワイライトを追いかけることができるだろう。
KP(からし)
ただし、渋崎が飛ばされてできた穴の先は瓦礫が多く、脚を引きずっている綾坂光を連れていくことはできない。
KP(からし)
決断する時間は一瞬しかない。
KP(からし)
PL相談は大丈夫ですが、PC間での相談は出来ないものとします。
KP(からし)
決まりましたら次回の最終日の一番最初、KPへ『秘匿で』宣言をください。
渋崎を前に、粉々に散るドリームドライバー。
”ヒーロー”から”探索者”の世界へ戻ってきた探索者たちはそれでも、
”真のヒーロー”に他ならない、と想いを明かす。
────次回 ”ヒーローアーズ”
最終話『HEROARS』
To Be Continued…