ヘリポート
KP(語)
では、もはや海面から直立の立っているような状態の船の上だ。貴方たちがいる場所が船の最上部に位置する。ほぼ壁の状態の甲板をイグが駆け上がってくる。
KP(語)
頭上にはヘリ、真下には荒れ狂う1月の北海道の海である。天候は嵐。
KP(語)
ヘリは彷徨うようにホバリングするのが精いっぱいで貴方たちを積極的に助けることはできない。投げ落とされた鉄の梯子だけが、蜘蛛の糸というにふさわしい。
KP(語)
その重厚な梯子ですら、強風に煽られて右往左往している。誤って頭とかにあたると死にそうだ。
KP(語)
桜は、なんとか、ヒトミを誘導しながら梯子にしがみつくことに成功した。ヘリに乗り込んで安全を確保したわけでは、まだ、ない。
KP(語)
だが逆に言えば、牛沼が<跳躍>を振るのであれば失敗時に50%の確率で助けることができる位置だ。
KP(語)
牛沼は小沢を抱えて梯子を掴むことにチャレンジするのであれば、幸運-30。小沢を諦めるのであれば、幸運-20。
KP(語)
失敗時は跳躍を振るか、イグの猛攻を耐えて再チャレンジに備えることもできる。
KP(語)
どうするか。まだ時間が欲しいようであれば、いくらでも待とう。
牛沼 誠(ミナカミ)
前回、幸運チャレンジはイグの猛攻を耐えてからって話だった気がしますが、この時点でもう一度幸運チャレンジいけるんですか?
KP(語)
跳躍を振るか、イグの猛攻を待つか、という話でしたね失礼
牛沼 誠(ミナカミ)
お待たせしました 跳躍チャレンジします!
KP(語)
では跳躍を振る。どういう理屈か知らないが、飛ぶ分には小沢を抱えているマイナス補正はない。決死のパワーというやつなのだろう。
KP(語)
どうぞ
牛沼 誠(ミナカミ)
ccb<=25 跳躍 (1D100<=25) > 54 > 失敗
牛沼 誠(ミナカミ)
おしいぜ!!
KP(語)
失敗。牛沼、僅かに梯子に手が届かない。桜、助ける場合は50%で手を伸ばすことができる。
桜 一貴(ゆっけ)
助けます!チャレンジ!!
KP(語)
では、どうぞ
牛沼 誠(ミナカミ)
姐御ーーー!!
桜 一貴(ゆっけ)
1d100 (1D100) > 65
桜 一貴(ゆっけ)
だーーーーーーーーーーーーーーー;;;;;;;;;;;;;;;;
牛沼 誠(ミナカミ)
おしいぜ!!!!
KP(語)
では、牛沼。
KP(語)
桜が伸ばした手も間に合わず、貴方は小沢を抱えたまま暗く冷たい海に吸い込まれるだろう。まるで間延びしたスローモーションのように時間の流れが遅く感じる。
KP(語)
死ぬことを、覚悟してもいい。生きたいと足掻いていもいい。牛沼のRP、その後、桜のレスポンスRPをどうぞ
牛沼 誠(ミナカミ)
桜の指先が己の指先を掠める。その手を掴むことは出来ず、暴れる梯子に殴られて桜との距離はぐんと離れてゆく。
牛沼 誠(ミナカミ)
タブードライバは……間に合わない。全てが手遅れであることを悟る。
牛沼 誠(ミナカミ)
まだ組のやつらを見返してないなとか、桜にもしもの時の遺言を残しておくべきだったなとか、あの件の取り立てまだだったなとか、心残りはあるが、執着はなかった。
牛沼 誠(ミナカミ)
「(……そんなことよりも、今しておくべきことは……)」 桜の目をまっすぐに見据えて、
牛沼 誠(ミナカミ)
笑顔で手を振った。それが恐らく、彼女の心にしこりを残しそうな表情だと思ったから。
桜 一貴(ゆっけ)
大きな声で何かを叫んでいた気がする。風の音、波の音、崩れていく船の音 全部にかき消されても声を張りあげ続けていた。
桜 一貴(ゆっけ)
そうすることで、もしかしたらまだ、届くのかもしれないと思ったのかもしれない。けれど、彼の最後の…
桜 一貴(ゆっけ)
────最後?馬鹿な。何故。どうして最後にそんな顔をするのです。
桜 一貴(ゆっけ)
自然と喉から出る声が止まっていた。牛沼との距離は離れていくばかりなのに目が離せない。自分はどんな顔をしていたのだろう …あぁきっと、
桜 一貴(ゆっけ)
彼が望む表情(それ)だったに違いない
+ |
一方雑談窓では |
桜 一貴(ゆっけ) この男~~~~~~~~~~!!!!!!!!!
牛沼 誠(ミナカミ) 😁
桜 一貴(ゆっけ) これが牛沼さんの味、ね
桜 一貴(ゆっけ) 恨み言よりエンタメを取るのか・・・・
牛沼 誠(ミナカミ) なんか……恨み言言うより桜さんに傷を残したいって言ったから……
牛沼 誠(ミナカミ) 桜さん;;;;;
桜 一貴(ゆっけ) ”””傷”””ンなった
牛沼 誠(ミナカミ) 牛沼!! お前桜さんになんてことを!!!!!(往復ビンタ)
桜 一貴(ゆっけ) なんちゅう男と相乗りしちまったんだ (PLは、ありがとう)
牛沼 誠(ミナカミ) ポリス&ヤクザ、とんでもねえことになってしまった
桜 一貴(ゆっけ) 牛沼誠~!!アンタってひとは~!!
牛沼 誠(ミナカミ) 桜ネキ、牛沼を乗り越えて強く生きてくれ
桜 一貴(ゆっけ) グオオオオオオオオ・・・・
|
KP(語)
では、牛沼は死ぬ覚悟をし、桜はそれを見送る。それでよろしいですね
牛沼 誠(ミナカミ)
はい……!
桜 一貴(ゆっけ)
ぐうううう、できることなら諦めたくありませんが…!!そんな顔されたら動きとまっちゃう はい…って答えになりますね…。
KP(語)
では、牛沼は小沢と共に嵐の海面に消えた。そこは暗い。嵐とヘリの音のせいで着水音すら聞こえない。まだ生きているのではないか、そんな希望すら抱きそうになる。
KP(語)
「そのまま上昇!!!」無情にもヘリの隊員の声が聞こえる。梯子にぶら下がって堪えている貴方たちをそのままにヘリが高度を上げる。
KP(語)
桜とヒトミは、そうしてこの悪夢を脱出した。……となるには、まだ早かったのだ。
KP(語)
ヘリの隊員たちが焦って機体を上昇させた理由はすぐに分かった。モンスターがいる。
KP(語)
ものすごい勢いで直角の甲板を飛び上がってくる。その跳躍力は、当たり前だが人間のそれではない。
KP(語)
飛び上がろうとするヘリに向かって巨体が跳躍を行う。正真正銘のエネミーサイドのラストダイス。お祈りください。
KP(語)
跳躍を振ります。成功率70%
イグ(語)
ccb<=70 跳躍 (1D100<=70) > 46 > 成功
KP(語)
成功。
KP(語)
イグはものすごい勢いでヘリにしがみついた。梯子ですらない。強大な、純粋な暴力が、ヘリを落とそうとしている。
KP(語)
「上がれ!くそ!早く!アイツを落とすんだ!」ヘリの中から明らかになんらかの軍服を着ている男が身を乗り出すと、梯子ごと貴方とヒトミをヘリの中に引きずり込んだ。
KP(語)
「武器は出来るか?何か持っているか!?」
桜 一貴(ゆっけ)
「、っ」目を白黒させながら、「っこれを、…!!」
拳銃をごと、《純白の拳銃(残弾3)》出します!
KP(語)
「拳銃か!それで構わない、ありったけ撃ってくれ!」
KP(語)
叫びながら軍服の男もアサルトライフルを構えてイグに向ける。
KP(語)
純粋な合計ダメージ15点以上でイグは落下する。純白の弾丸着弾地には余剰効果を期待していいだろう。15点以上与えられなかった場合はヘリが落ちる。
KP(語)
ヘリが落ちた場合は全員仲良くロストであると思ってほしい。
KP(語)
アサルトライフルの命中率は70% ダメージは2d6。こちらは折角なので牛沼PLが振る。setよろしいでしょうか
KP(語)
拳銃は桜の拳銃技能。ダメージは1発1d10だ。
KP(語)
二人とも3回振る。準備はオーケイ?
桜 一貴(ゆっけ)
はい!!!
牛沼 誠(ミナカミ)
はい!!
KP(語)
では、Ready …
KP(語)
Steady …
KP(語)
GO。振ってどうぞ
桜 一貴(ゆっけ)
CCB<=20 拳銃 (1D100<=20) > 23 > 失敗
牛沼 誠(ミナカミ)
ccb<=70 アサルトライフル(1回目) (1D100<=70) > 44 > 成功
桜 一貴(ゆっけ)
CCB<=20 拳銃② (1D100<=20) > 62 > 失敗
牛沼 誠(ミナカミ)
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
牛沼 誠(ミナカミ)
ccb<=70 アサルトライフル(2回目) (1D100<=70) > 53 > 成功
KP(語)
技能だけ続けてどうぞ
桜 一貴(ゆっけ)
CCB<=20 拳銃③! (1D100<=20) > 65 > 失敗
桜 一貴(ゆっけ)
グーーーーーーーーーーーーーーー
牛沼 誠(ミナカミ)
ccb<=70 アサルトライフル(3回目) (1D100<=70) > 17 > 成功
桜 一貴(ゆっけ)
えらーーーーーい!!!!
KP(語)
では、牛沼4d6
牛沼 誠(ミナカミ)
4d6 (4D6) > 16[1,5,6,4] > 16
KP(語)
オーケイ
牛沼 誠(ミナカミ)
オリャーーーーーーーーー!!!!!!!
桜 一貴(ゆっけ)
牛沼さーーーーーーーーーーん!!!!!
牛沼 誠(ミナカミ)
傷を抱えて生きな……
桜 一貴(ゆっけ)
グウッウッウッ ウウッゥ
KP(語)
合計22.白い弾丸は全て逸れて行ったが、桜の心証的には仕方ないのだろう。
KP(語)
きらめく白銀は花のように海面に散った。火薬の香りは牛沼に似合いの餞別かもしれない。
KP(語)
さて
KP(語)
「ゴボ・ゲレボ・ベビガダ・マ……!!!!」 それは嵐をかき消すほど呪いに満ちた言葉だった。人間すべてを呪う言葉を吐いて、銃弾を浴びながらイグはついにヘリを離した。
KP(語)
ビリビリとヘリを揺らすほどの咆哮が響き渡り、それはイグの落下に伴って小さくなる。荒れた灰色の水間に、水柱が立って、それが海へ落下したことを貴方は理解するだろう。
KP(語)
貴方はヘリコプターで命からがら救出された。そこに牛沼も小沢もいない。ヘリには運転手の他に、先ほどの軍服姿の男が居る。彼は無線で話している。
KP(語)
「こちらヨーナス。ターゲットの一部と研究対象を保護した。博士は全滅だ。ミッション終了。オーバー。」
KP(語)
どう聞いても民間人を保護しに来た救助隊のやりとりではない。
KP(語)
無線を終えると、彼はあなたに向き直る。銃口と共に。
KP(語)
「よく生き残ってくれた。小沢技術顧問を保護しようと奮闘してくれたことも感謝しよう。結果的に残念なことにはなったが…。……我々は秘密結社F.A.N.G」
KP(語)
貴方は思い出すかもしれない。あの船の中で散々蛇に纏わる者たちと敵対してきたが、それはどうやら事故であり、そもそも貴方たちはあの船に拉致をされてきたのだ。
KP(語)
あの船から発信された救助信号を受け取ったのは、貴方たちを拉致した組織のものたちである。
KP(語)
「君は、人類の存亡に関わる極秘事項について知りすぎてしまった……そして、その技術を使えてしまった。…そして、彼女に至っては人間ではない」ヒトミを指さしている。ヒトミはおびえたように縮こまっている。
KP(語)
反論や主張がある場合はどうぞ
桜 一貴(ゆっけ)
「…クッ、なんてこと…」歯噛みして、「っ、待ってください…まさか、だからって彼女に危害を加える気ですか。まだ、何もしていないのに!?」「私だってそうです、こんな…知りたく知った訳じゃない…ッ」拳を床に悔し気に打って→
桜 一貴(ゆっけ)
考える 相手は武器を持っていて、こちらは…あったものは全て使い果たしてしまった。しかも手負い、銃器を相手に白兵戦を挑むことの無謀さは、よくわかっている ………
桜 一貴(ゆっけ)
両手を上げる。「……ッ、頼みますから、…命だけは助けて下さい。私達を生かすことは貴方方にとっても不利益ばかりでは無いはずです。適合者を捜すために、わざわざ私達を拉致したんでしょう…!?」
桜 一貴(ゆっけ)
「貴方方、おそらく人類の存亡を賭けて戦っているのだとお見受けします。なら、……この力は 欲しいはず…!!」自分は貴重なサンプルなのだと主張しつつ→
桜 一貴(ゆっけ)
ヒトミちゃんを庇うみたいに抱えて「彼女にしたってそうです、ひとならざる者だというなら、善良な彼女の存在は役立てるべきだ…!!…賢明な判断をしてください!」2人とも貴重なので殺さないで…!と主張します…!
KP(語)
貴方に抱えられて、ヒトミは身重の苦しさと緊張のピークから気が緩んだのか、ボロボロと泣き出して、嗚咽以外の言葉を吐くことができない。
KP(語)
「………さて。……小沢技術顧問が生きてさえいれば、君達の価値も図りやすかったのだが。」FANGの男が口を開く
KP(語)
「しかし、繰り返しになるが小沢技術顧問を保護しようとしたこと、そして貴重なアーティファクトだけでも持ち帰ってくれたことは感謝しなければならないのだろう」
KP(語)
「だが、これ以上の譲歩はできない。選択をして欲しい、君」
KP(語)
「我々の存在を知ってしまった今、……君は、我々と共に異星人らと命を懸けて戦い続けていく…日常には二度と戻れない未来を選ぶか」
KP(語)
「多少の後遺症は残るが、血液をろ過してアンノウンに纏わる遺伝子を排した上で、ここであった記憶の全てを忘れて日常に戻るか…。」
KP(語)
「命を助ける場合、君が選べるのはこの二択だ。……選んでくれ」
桜 一貴(ゆっけ)
「……二度と日常には…それは……家族にも、もう会えないということですか」
桜 一貴(ゆっけ)
「すべてを忘れるというのは…ここでの出来事から人物から全てということですか…」
問いかけというより口に出して確認してるみたいに…言い…
桜 一貴(ゆっけ)
「…………っ」強く目を瞑って 葛藤
KP(語)
「……。君が家族をも巻き込みたいというのであれば、組織はある程度の話は聞くだろう。…譲れる範囲で、だが」
KP(語)
「忘れる場合に関しては、そうだ。君が身柄を拘束されたところからすべて忘れて、何もなかったことになる」
桜 一貴(ゆっけ)
「…………そう、ですか」
桜 一貴(ゆっけ)
(……すべてを忘れる なら、…牛沼さんのこともか)最後の顔を思い出して 眉間に皺を寄せる ……
桜 一貴(ゆっけ)
(それはできない。──嫌だ。)無かったことになるだなんて。顔を上げて
桜 一貴(ゆっけ)
「……分かりました。選びます 私を…貴方達組織の一員にしてください。」「あのような化け物との闘いは、…今回が初めてではありません。きっと役に立つと約束します」→
桜 一貴(ゆっけ)
「ただ……」「…私の、…夫には。事情を説明したい。そして彼女の命の保証を可能な限り約束してほしい ……お願いします。」頭を下げた
KP(語)
では、間を置いて、分かった、と返事があった。
KP(語)
「誠実な返事を、ありがとう。こちらも善処しよう。今はゆっくり休んでくれ」
KP(語)
「正直なところ、組織のかなめである小沢技術顧問が喪われた状態で、君を迎え入れている場合ではないのかもしれないが。逆を言えば、少しでも人手が欲しいという状況でもある」
KP(語)
「君、得意分野は?配偶者は技術系だったりしないか?」などと、貴方を乗せたヘリの中で、貴方が緊張が解けて気絶するまで彼は話しかけてくるだろう。
桜 一貴(ゆっけ)
ほっ…と安堵して、ヒトミちゃんに寄り添って体温をわけつつ「私はもっぱら身体を使うことが得意というか…それしかなくて。彼は……どうだったかな、今は現役じゃないから…」アリガトファングくん…
KP(語)
そうして言葉を交わしていると、空はいつの間にか晴れていた。貴方は陸地に到着し…
KP(語)
様々な過程を経て、与えられた日々に浸っていくのだった。
エピローグ
KP(語)
桜がある日、FANGの訓練場で身体を鍛えていると、最中に声がかかる。
KP(語)
「おい桜隊員 、D-4 の模擬戦データが欲しいんだ、手伝ってくれないか。なに、彼と一戦交えてくれればいい。小沢博士が開発したD-2を改良したD-2Ⅲが完成したんだ。プロテクトタイプの戦闘スーツが量産できたら戦闘員も増やせる」
KP(語)
あなたがFANGに入ってから知ったことだが、ここの所属員たちは、戦闘がとんでもなく強かった。そもそも科学者であるはずの小沢ですら型落ちのD-2 でイグ相手に時間が稼げていたんだから、弱い訳はない、…ないのだが。困ったことに、全体的にやや好戦的でもあった。
KP(語)
それだけに、あの船の内部で小沢チームと早乙女チームの仲間割れのような真似が起こって、蛇人間たちに後れをとっていたことが本当に残念でならなく思える。
桜 一貴(ゆっけ)
「はい、すぐに。思い切りやらせていただきます、私にもいい機会だ。」こいつも大概だった。「…しかし本当に、どうして仲間割れなんかしてしまったのか」
KP(語)
「小沢博士と早乙女博士のやり方がほんと合わなかったみたいで。小沢博士はライドシステムの適合者を探していただけだけど、早乙女博士は集めた適合者をタブードライバのために使い捨てにしてたからなあ」
KP(語)
「三上さんだって、小沢博士は保護して研究に協力してもらうだけのつもりだったのが、早乙女派が実験動物並みの扱いをしてたらしいとか、色々あったみたいでさ」
KP(語)
「あ、三上さんといえば、無事出産したそうだよ。後で見に行くかい?」
桜 一貴(ゆっけ)
うーむ…と難しい顔をしていたけどそれを聞いてハッ!「!なんと、そうでしたか…!」
桜 一貴(ゆっけ)
「勿論です。直接お祝いやらなにやら、言いたいですし」ありがとう教えてくれて
KP(語)
「じゃあ、急いでデータ取らないとな!」がんばろうね、と言いながら貴方たちは変身後用の訓練室に向かう。とてもいい汗をかいたに違いない。
KP(語)
……
KP(語)
貴方は彼女の病室に入る。そこには、可愛く無邪気に笑う赤ちゃんと対照的に強張った慣れない笑顔を見せる彼女の姿があった。
KP(語)
イグが冷たい海に沈み眠ったことで、子を産んで死ぬという呪いから解き放たれた彼女は、アンノウンとしての身に苦しみながら、髪を半分白くして、それでもここの研究員たちに助けられて、無事に出産を終えたのだった。
三上 ヒトミ(語)
「あのね、桜さん…あかちゃん、うまれたの。あかちゃんがね、……うまれたの」
KP(語)
彼女は目に涙を溜めながら、ぎこちなく笑ってそう言っている。
桜 一貴(ゆっけ)
「三上さん……」うん、うんと頷いて彼女の手に手を重ねる
桜 一貴(ゆっけ)
「本当に…よく頑張りましたね。辛かったでしょう でも、貴方たちが無事でとても…とても、嬉しいです。」「ありがとう…諦めないでくれて」
三上 ヒトミ(語)
「そうかな…私……そう言って貰って、いいのかな…。……船の中で、私、じぶんが何なのかも忘れて、助けてもらって……」
三上 ヒトミ(語)
「う…牛沼さんも……死んじゃって……私、あのとき……私が人間であることを諦めて、時間を稼いだら……牛沼さんも生きてたんじゃないかって……思って、でも……死にたくなくて」
三上 ヒトミ(語)
「生き残って、この子を産んで……それで、いいのかなって……。……でも、あかちゃん、かわいいの…」
桜 一貴(ゆっけ)
「…。」手を擦る 「……そうですね。私は彼ではないので…いいんだよ、と言ってあげることはできません。でも、そう…誰も答えを出すことはできないから」
桜 一貴(ゆっけ)
「……せめて忘れずに、抱えて生きていきましょう。苦しいかもしれないけれど、それこそ貴方はもう1人じゃないのですしね」「……ふ。本当に、かわいいな。」赤ちゃんを見
桜 一貴(ゆっけ)
「私も、そうして生きていきます。」…彼は勿論、あそこには他にも救うべき多くの人がいた。
桜 一貴(ゆっけ)
「…たまに2人でお話しましょう。あぁ、いや、3人かな。」赤ちゃんに指をちょっとだけ近づけて 「…名前、もう考えてたりします?」ふふ
三上 ヒトミ(語)
「あの、それなら……そう……それで……私…」貴方の返事で、ヒトミの顔色は少し明るくなったようだ。
三上 ヒトミ(語)
「この子ね…男の子なの…。……私、…私、………なまえ、もらってもいいかなあ…『誠』って」
桜 一貴(ゆっけ)
「え。ん、ん~……」誠。彼の下の名前だ、…何というか、そう 不思議な人だった。というかちょっと失礼だった。脳筋って言いましたよね私のこと?忘れてませんから。→
桜 一貴(ゆっけ)
でも、そうだな。と思って
桜 一貴(ゆっけ)
「それが三上さんなりの、忘れない という事なら。……良いと思いますよ、あの人はどんな顔するか分かりませんが」フフ
三上 ヒトミ(語)
「うん。…どんな顔…ふふ、そう思うと、ちょっとおもしろい。…でもきっと、強い子になるよ。……ね、まこと」
KP(語)
そういってヒトミは赤子に顔を近づけている。そこにはただ明るい命があった。
KP(語)
日常は遥か後方へ過ぎ去り、過去は貴方の影となるだろう。貴方は戦いの最中に立った。貴方は戦士となる、しかし、たぶん、孤高ではない。
KP(語)
貴方は確かに、誰かの命を守るヒーローである。
KP(語)
…
KP(語)
クトゥルフ神話TRPG 壊胎、これにて終了です、お疲れ様でした。
桜 一貴(ゆっけ)
お疲れ様でしたーーーーーーーーーー!!!!
牛沼 誠(ミナカミ)
お疲れ様でしたーーー!!