ゼロ
シン(マテ)
「………あ」
東森 和沙(柳ゆらん)
「やった…のか…?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……シン!」 シンちゃんの元に駆け寄りたいです。
月嶋 旭(のぎ)
「シン…?シンは無事?みんなは?」
KP(マテ)
シンはその場にペタリ、と座り込んだ。
シン(マテ)
「……みん、な……」
東森 和沙(柳ゆらん)
「みんな無事…かな?」
シン(マテ)
「おわった、ね……」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……お疲れ様。すごく、いい歌だったよ」
シャーロット(わたのはら)
「——ぜー…ぜー…ウウ、怖かったデス…(スンスン」
シン(マテ)
「…ほん、と……?」
月嶋 旭(のぎ)
「シン!よかった、ありがとう、一生懸命唄ってくれてありがとう」
東森 和沙(柳ゆらん)
「(いきなりかよわく・・・?/シャーロットさん見ながら)」
シン(マテ)
「うん…みんな、いっしょ、だったから……いっしょうけんめい、うたえた…」
月嶋 旭(のぎ)
「歌、…完璧!」少し涙目で親指を立てます
シン(マテ)
「…ん!」 親指を立てる
シャーロット(わたのはら)
「ウゥッ、シン…頑張ったデスネ…ナイスファイトデス!」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「シンのおかげでみんな無事だし、化け物もいなくなった」 そっと頭を撫でたい。
東森 和沙(柳ゆらん)
「シン、頑張ったね」
KP(マテ)
四ツ谷さんはソッとシンの頭に触れた。
シン(マテ)
「……うん、がんばった……」
シン(マテ)
「いっしょう、けんめい、で……みんなのこと…みえなかった、けど…」
シン(マテ)
「みんな、も…いっしょう、けんめい、がんばってた、の…わかった、よ…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……無我夢中でよく覚えてないな……」 ※発狂
東森 和沙(柳ゆらん)
「…‥そうだろうね……」
シャーロット(わたのはら)
「シン…シンは本当に優しいですネ…こんな中でも、ワタシたちのこと気遣えるんデスカラ。」
シャーロット(わたのはら)
「きっと、おとうさまのやさしさのたまものデス」
シン(マテ)
「おとう、さま、の…?」
シン(マテ)
「…おとうさま、やさしかった、から…それを…わけて、もらったの、かも…」
シャーロット(わたのはら)
「Yes!だから…ツマリ…こういうの、シンのなかに、おとうさまは生きてる、っていうデス」
シン(マテ)
「!わたし、の…なか、で…おとうさま、が…」
東森 和沙(柳ゆらん)
「いいこと言うね、シャーロットさん」
KP(マテ)
シンはぎゅっと胸を抑える。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
(シャーロットさんみたいに何か良いこと……何か良いこと……) だがコミュ障は言葉が思い浮かばない。
シャーロット(わたのはら)
「フフフ。シンは一人前のレディーですカラ、当然のことを言ったマデです」
シン(マテ)
「ん、わたし、も…いちにん、まえの…れでぃ……」
KP(マテ)
ふと——
KP(マテ)
暖かい風があなたたちの顔をふわりと撫でる。
シン(マテ)
「……かぜ…」
月嶋 旭(のぎ)
「風…?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「…………?」 風が吹いた方に顔を向けます。
KP(マテ)
シンに言われて気づく。
東森 和沙(柳ゆらん)
「風…?」
KP(マテ)
風の中に混じるのは、君たちがこの世界に来てから一度も感じてはいない匂い—。
KP(マテ)
湿り気をはらんだ土の香り、草木の香り。微かな潮の香り。
KP(マテ)
それは、命の匂いだ。
シン(マテ)
「……むこう、から…」
KP(マテ)
シンは丘の向こうを指さした。
東森 和沙(柳ゆらん)
「丘の向こう…行ってみよう!」
シャーロット(わたのはら)
(息を大きく、吸い込んだ。胸いっぱい。)「…故郷の匂いがシマス」
月嶋 旭(のぎ)
「行ってみよっか?」シンに微笑みかけます
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「行こう」 シンの手を取りたいです。
シン(マテ)
「…わたし、も…、いっしょに…?」
シャーロット(わたのはら)
「行きたくない理由でも、あるデス?(ないよね、というように笑って)」
KP(マテ)
四ツ谷さんはシンの手を取る。
KP(マテ)
旭さんとシャーロットさんの笑顔にシンは少し恥ずかしそうに俯きながら小さくつぶやく。
シン(マテ)
「…いきたくない、りゆう…ない…」
月嶋 旭(のぎ)
「ふふっそうこなくっちゃ」シンちゃんのもう片方の手をとりたいです
東森 和沙(柳ゆらん)
微笑ましい様子に思わず笑が出てきますね
KP(マテ)
旭さんは空いている方のシンの手を取る。
シン(マテ)
「………。」
KP(マテ)
手を握ると、シンはちゃんと握り返してくる。
シンと共に、風が吹いている方向へと丘を進む。
次第に風が強くなると同時に命の香りは強くなる。
徐々に強くなる風は砂を巻き上げ、振り返るたびにその姿を隠してゆく。
いつしか、それは砂嵐のごとき激しさとなる。
視界の利かない中、いつまで続くとも知れぬ道を歩き続け、やはり帰れないのではないかと思われた時——
目の前に、光がはじける。
東森 和沙(柳ゆらん)
「…これは(歌を歌う…現世が蘇る…まさかあの資料は…)」
???
…
…
…
髪を梳く、やわらかい風。
頬を焼く、日差しの暑さ。
さわさわと揺れる葉の、音—。
ゆっくりと目を開けると、もう二度と見ることはないと思っていた世界が目の前にあった。
東森 和沙(柳ゆらん)
「……戻って…これたのか…?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……帰って、きた……?」
シン(マテ)
「……!」
月嶋 旭(のぎ)
「色がある………」
シャーロット(わたのはら)
「…夢デシタ~とか…ナイですヨネ?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……ほっぺたつねってもらっていいですか?」
東森 和沙(柳ゆらん)
「頬をつねれば、わかるんじゃないかな?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
発想が同じでじわじわくる
シャーロット(わたのはら)
「(ぎゅむむむむむ)(四ッ谷さんのほっぺたつねる)」
東森 和沙(柳ゆらん)
そしてこのコント感
月嶋 旭(のぎ)
「(ベチン)…んぅ」自分で自分ひっぱたきました
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「いだいいだいいだいいだい!!!!!!」
KP(マテ)
ギチギチ…
KP(マテ)
痛い。夢ではないようだ。
東森 和沙(柳ゆらん)
「…」
シャーロット(わたのはら)
ギリギリ…
月嶋 旭(のぎ)
「帰ってきたぁ…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「つねるにしても……もう少しお手柔らかに……」 解放されたら自分の頬をちょっと撫でた。
シャーロット(わたのはら)
「(ぱっ)ど、どういうことなのか…は…ヒトマズ置いておきマショウ…」
KP(マテ)
自動車の走る音、鳥の囀る音、蝉の声……
KP(マテ)
どれもこれもが本物だ。
シン(マテ)
「……わあ…」
KP(マテ)
シンは空を見上げ、
KP(マテ)
感嘆の声をあげる。
東森 和沙(柳ゆらん)
「…(そうか、この景色は…)シン、”外の世界”はどうだい?」
シン(マテ)
「…きれい」
KP(マテ)
そう言って、シンは微笑む。
KP(マテ)
それはあなたたちが初めてみた、彼女の笑顔だった。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……気に入ってもらえたみたいで、よかった」
KP(マテ)
鮮やかな光に照らされたシンの目は穏やかな幸福に満ち溢れていた。
月嶋 旭(のぎ)
「綺麗でしょう?見せてあげられてよかった」
シャーロット(わたのはら)
「…シンが喜んでくれて良かったデス」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「花とか、星とか、海とか、綺麗なものは他にもいっぱいあるよ」
KP(マテ)
目の前には林が広がっていた。
KP(マテ)
強い木漏れ日があなたたちを容赦なく照らす。
KP(マテ)
空は快晴だ。後ろには狛犬を配した小さな建物がある。
KP(マテ)
背の高い木々に囲まれ、昼なお薄暗いその建物には——
KP(マテ)
「月讀神社」と名が掲げられていた。
シン(マテ)
「…おはな…ほし…うみ……」
シン(マテ)
「わたし……」
シン(マテ)
「みんなと———」
KP(マテ)
シンは言葉の途中で急にその場に崩れ落ちる。
東森 和沙(柳ゆらん)
「———シン!?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「シン!?」
月嶋 旭(のぎ)
「ちょっと!」
シャーロット(わたのはら)
「ど、どうしたデス!?」
東森 和沙(柳ゆらん)
駆け寄って容態見ますが!!!!!!!!
KP(マテ)
シンに声を掛けても反応はない。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「せ、先生!」
KP(マテ)
ゆすっても、軽くたたいても、電池が切れた機械のように動かない。
東森 和沙(柳ゆらん)
「わ、わからない…反応がないんだ……」
KP(マテ)
東森さんには「生命として死亡している」というよりは「動作を停止した」ように感じられるだろう。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……反応がないなんて、そんな……! これからなのに!」
東森 和沙(柳ゆらん)
「……そうか、今までが異常だったんだ。仮初の人形が動くわけない…」
東森 和沙(柳ゆらん)
「むこうの世界で”何か役割があったから”、動けていただけで…役割を終えた今…彼女は、」
シャーロット(わたのはら)
「じゃ、じゃあ!元の場所に戻せばいいデスカ!!」
月嶋 旭(のぎ)
「そんな!…そんな…」
シャーロット(わたのはら)
「研究所に戻ったら、また…(めそめそ)」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「役割があったからとか、そんな酷い話があるの!? 少し、調子が悪くなっただけかもしれない!」
東森 和沙(柳ゆらん)
「研究所…研究所に行けば、なにかわかるかも…」
シャーロット(わたのはら)
「(ハッ)そ、そうデス!急いで行くデス!」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……シンのお父さんに診てもらえば直る。研究所に行こう」
月嶋 旭(のぎ)
「行こう!」
KP(マテ)
動きを止めたシンは微動だにしない。
KP(マテ)
あなたたちはシンを連れて、研究所へと向かう——。
壱岐研究所
KP(マテ)
高台にある研究所へとやってくる。当初の目的だったはずの場所だ。
KP(マテ)
研究所では慌ただしく人が動き、至る所で声が飛び交っている。
KP(マテ)
あなたたちは仕事をすっぽかしていた訳だが、それを咎める者は誰もいない。
KP(マテ)
研究所に動かなくなったシンを連れて行くと、たちまち騒ぎになる。
KP(マテ)
あなたたちは白衣の研究員に、半ば強引な形で研究室内に押し込められる。
KP(マテ)
その研究室のある建物にも見覚えがあるだろう。
KP(マテ)
とある部屋の前で待つよう指示され、待つこと数分。
KP(マテ)
あなたたちに声が掛かる。
???(マテ)
「……あなた方が…。」
KP(マテ)
声を掛けてきた人物にあなたたちは見覚えがあるだろう。
KP(マテ)
男性はあなた方が連れている少女をみて、目を丸くする。
???(マテ)
「…シン……!」
シャーロット(わたのはら)
「アーーッ おとうさま!!!」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……佐古さん、ですね」
???(マテ)
「え…?!」
東森 和沙(柳ゆらん)
「シャーロットさん、少し落ち着こうね」
月嶋 旭(のぎ)
「…あの…佐古さん…」
???(マテ)
「は、はい…僕は佐古、ですが…」
シャーロット(わたのはら)
(おすわりを言いつけられた犬の如く)
佐古 玲嗣(マテ)
「…どうして…あなた方がシンを…?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「どうしてというと……うーん……」
佐古 玲嗣(マテ)
「と、とにかく…中へどうぞ…」
KP(マテ)
佐古は研究室の扉を開け、中に入るよう促した。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
ホイホイ招かれましょう。
東森 和沙(柳ゆらん)
中へ入りましょう
月嶋 旭(のぎ)
てってこ入ります
シャーロット(わたのはら)
そそくさと続きます
KP(マテ)
あなたたちが部屋に入り、ふと、部屋の隅をみると——
KP(マテ)
そこには、美しい人形が静かに座っていた。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……シン……」
シャーロット(わたのはら)
「シン…!!」
月嶋 旭(のぎ)
「あー…(そうかこちらのシンは未来のシンか…)」
東森 和沙(柳ゆらん)
「…‥」
佐古 玲嗣(マテ)
「……彼女…そちらの…シンは、……動いて…ませんか。」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……先程まで、元気に動いていました」
月嶋 旭(のぎ)
「動かなくなったといいますか…」
佐古 玲嗣(マテ)
「……そう、ですか……」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「なので、どこか調子が悪いところがあるはずです。それを治してもらえればと」
佐古 玲嗣(マテ)
「………。」
佐古 玲嗣(マテ)
「彼女も…」
KP(マテ)
といって、佐古は座っている人形の頭をなでる。
佐古 玲嗣(マテ)
「…ほんの数日前までは、生きていたんですよ。動いて、話して……。」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……どうして過去形なんですか」
佐古 玲嗣(マテ)
「…あなた達がどうして…シンを連れているのかは…存じ上げません…」
佐古 玲嗣(マテ)
「ですが、……おおよそことは理解しているんじゃ…ないでしょうか…」
佐古 玲嗣(マテ)
「…"ゼロからの叫びが止みました。"」
KP(マテ)
佐古は小さくつぶやくと、あなたたちの方をじっと見つめた。
月嶋 旭(のぎ)
「!」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「確かに、それはそうですが……それが、シンと何か関係があるんですか」
東森 和沙(柳ゆらん)
「…(つまり、あの歌は成功した…?」
シャーロット(わたのはら)
「…理解したらギブアップスル、それがサイエンティストの役割なんデス?(ムムム)」
佐古 玲嗣(マテ)
「…それと同時期に…この子も…動かなくなってしまったんです……。」
東森 和沙(柳ゆらん)
「…役割を終えたから、ですか」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……治せますよね。シンを作ったあなたなら、治せますよね?」 縋るような声かもしれません。
佐古 玲嗣(マテ)
「………。」
月嶋 旭(のぎ)
「治してもらえますよね」うつむきながら呟きます
KP(マテ)
その問いかけに、佐古は俯いた。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「約束をしたんです。花畑を作るって。綺麗な風景を見に行くって」
佐古 玲嗣(マテ)
「…シンと、ですか…?」
シャーロット(わたのはら)
「ワタシの故郷にも来てくれるっテ…」
月嶋 旭(のぎ)
「彼女と…です。約束なんです」
佐古 玲嗣(マテ)
「……そう、ですか…。シンが…、あなたたちとそんな約束を……」
佐古 玲嗣(マテ)
「……すみません。今の僕には…シンを…どうすることも……」
KP(マテ)
佐古はなんとも言い難い、少し歯がゆいような表情をする、
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……どうしてですか! どうして、シンを……!」 佐古さんにぐっと掴みかかりますが、すぐにその手を離してその場にへたり込みます。
シャーロット(わたのはら)
「…足りないものがあったら、言ってクダサイ…ワタシタチに、できることがあったラ…(めそめそ)」
佐古 玲嗣(マテ)
「………僕だって…彼女に、まだ……」
佐古 玲嗣(マテ)
「教えてないことや世界が沢山あったんです……」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……一人ぼっちでいて、僕達のために危険を冒してくれて、一生懸命でいたのに、その報酬があの少しの時間だけだった……?」
KP(マテ)
佐古はあなた方の様子をみて、小さく声を発した。
東森 和沙(柳ゆらん)
「…こちらの…未来の彼女は、こちらの世界を一瞬でも見れて嬉しいと言っていましたよ」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……どうして……」 ぼろぼろと涙を零しました。
シャーロット(わたのはら)
「シンは…この、シンは、一人前のレディでシタ!リッパにオルフェに乗って、歌も歌って、優しくテ…」
佐古 玲嗣(マテ)
「……シンと、仲良くしてくださったんですね。」
佐古 玲嗣(マテ)
「あなた方の知るシンは、…どんな子でしたか。」
月嶋 旭(のぎ)
「私達のこと、おにーさんおねーさんって慕ってくれました」
月嶋 旭(のぎ)
「無垢で、一生懸命で。
月嶋 旭(のぎ)
…お父さんのことも大好きな心優しい子です」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「…………」 泣いてて佐古さんの問いには答えられる状態じゃないですね……。
東森 和沙(柳ゆらん)
「…とても思いやりのある子で、あなたのことをおとうさまと慕って、信じ続けて、前を見続ける子でしたよ」
東森 和沙(柳ゆらん)
「それに救われたことも、何度もありました。それは僕だけじゃない。ほかの、みんなだってそうです」
KP(マテ)
佐古は貴方たちの話を、穏やかな表情で真剣に受け止める。
東森 和沙(柳ゆらん)
四ッ谷くんの背中さすってあげよう…
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
ウッ……先生……
シャーロット(わたのはら)
「妹ができたみたいナ…感じでしタ(スンスン)」
佐古 玲嗣(マテ)
「………。」
佐古 玲嗣(マテ)
「…ありがとうございました…。シンと仲良くしてくれて…」
佐古 玲嗣(マテ)
「…できることならもう一度…シンに目覚めてほしい…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
あの、KP。
KP(マテ)
はい!
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
ボイスレコーダーってまだシンの手元にありますか?
KP(マテ)
あります。
KP(マテ)
ポケットに、四ツ谷さんがくれたビスケットと一緒に入ってますね。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
歌を録音してましたよね。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
それを流したいです
KP(マテ)
…はい。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
あ、録音はしてなかったか……?(解釈違いだったらすみません)
KP(マテ)
録音は、していますね。
シャーロット(わたのはら)
小さい音で流してましたしね
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
してた。
KP(マテ)
四ツ谷さんはICレコーダーに録音されていたシンの歌を流す。
KP(マテ)
美しく、小さな歌声がレコーダーから流れてくる。
佐古 玲嗣(マテ)
「…それは…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……シンの、歌です……」
佐古 玲嗣(マテ)
「…シン、の——…」
東森 和沙(柳ゆらん)
「シンは…彼女は、未来の世界で、この歌で”ゼロからの叫び”を止めてくれました」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……僕達は、シンの歌に文字通り救われました。だからその、あなたも聞いた方が良いかな、と……」
東森 和沙(柳ゆらん)
「信じてもらえるかはわかりませんが…僕らは、彼女の歌で救われたんです」
月嶋 旭(のぎ)
「また…シンの歌が聴きたい」
佐古 玲嗣(マテ)
「……………この、歌は…。」
佐古 玲嗣(マテ)
「……僕が、はじめてシンと出会った時の…。」
佐古 玲嗣(マテ)
「ありがとうございます…貴方たちのおっしゃること…信じますよ…」
佐古 玲嗣(マテ)
「いえ…信じないわけがない…」
KP(マテ)
佐古は貴方たちの連れるシンに向き直る。
佐古 玲嗣(マテ)
「そうか…、君は…生きていたんだね。」
佐古 玲嗣(マテ)
「自分の欲が言えるようになったり、前を向き続ける勇気を持つようになったり…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……生きて、いた……」 過去形の言葉にまた少し泣きそうになります。
KP(マテ)
佐古は自ら言葉を出すたびに涙をこぼし始める。
シャーロット(わたのはら)
「シンはいつも、おとうさまの…あなたのことを思ってたデス」
佐古 玲嗣(マテ)
「…ありがとうございます。…伝えてくださって…」
月嶋 旭(のぎ)
「佐古さんの支えがあったからシンは強く在れたんだとおもいます」
佐古 玲嗣(マテ)
「はは…僕は…全然強くなんか…ないのに…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「佐古さんの教えを、よく覚えて守っていましたね」
東森 和沙(柳ゆらん)
「強いですよ。あなたに似て、シンは強かったのだから」
佐古 玲嗣(マテ)
「…シンも…きっとあなた方の存在があったからこそ…ゼロを止めるに至ったのだと思います。」
佐古 玲嗣(マテ)
「…僕や他の研究員にできないことをあなた方はしてくださった。」
佐古 玲嗣(マテ)
「……あなた方とシンの約束を守って差し上げられなくて…申し訳ありません…」
シャーロット(わたのはら)
「…(ふるふると首を振る)…いちばんつらいの、おとうさまのあなたデス…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……あの、佐古さん。凄く身勝手なことかもしれませんが……」
佐古 玲嗣(マテ)
「……なんでしょうか…?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「シンを、連れて帰っても良いですか?」
佐古 玲嗣(マテ)
「………!」
KP(マテ)
四ツ谷さんの言葉を受け、佐古は目を見開く。
月嶋 旭(のぎ)
「!びっくりして四ツ谷さんを見ます)」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「花畑とか、海とか、星とか、綺麗な風景が見える場所に連れて行きたいんです。僕のエゴでしかないんですけど」
東森 和沙(柳ゆらん)
「四ツ谷くん…」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「シンだって佐古さんと一緒にいたいかもしれない。本当に、僕のわがままです」
KP(マテ)
しかし、すぐに表情は穏やかになり、四ツ谷さんをじっと見つめ返した。
佐古 玲嗣(マテ)
「……彼女の存在は、極秘なんです。」
KP(マテ)
目線を落とすも、ふと、顔を持ち上げる。
佐古 玲嗣(マテ)
「——でも」
佐古 玲嗣(マテ)
「……僕も、できることならそうしてあげたかった。」
佐古 玲嗣(マテ)
「………そこまで、シンのことを思ってくださっているのなら」
佐古 玲嗣(マテ)
「どうか、彼女に世界を教えてあげてください。」
佐古 玲嗣(マテ)
「彼女のしたかったこと、見たかったものを僕の代わりに見せてあげてください」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「佐古さん……」
シャーロット(わたのはら)
「シャーロットも協力するデス!」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「ありがとうございます。……本当に、ありがとうございます……」 声を震わせながら、佐古さんに頭を下げました。
佐古 玲嗣(マテ)
「僕のほうからなんとか…上に許可は取りますから…」
佐古 玲嗣(マテ)
「いえ…こちらこそ……本当にありがとうございました。」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「……シャーロットさんが付いていれば百人力ですね」
シャーロット(わたのはら)
(フフーン)
月嶋 旭(のぎ)
「その時は私も連れてってくださいね~…なんて。佐古さん(改めて佐古さんの方を見ます)ありがとうございます」頭を下げる
東森 和沙(柳ゆらん)
「僕も連れてってくれるかな?」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「月嶋さんと東森先生も一緒なら無敵なのでは」
佐古 玲嗣(マテ)
「すみません、最後に…"シン"にお別れを言ってもよろしいでしょうか?」
KP(マテ)
佐古は四ツ谷さんの腕の中にいるシンを見つめた。
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「どうぞ。……ああでも、セキュリティの問題で研究所にシンを連れて行くことが難しければ、いつでも僕の家に来てください」
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
「これで最後とか寂しいと思いますし」
佐古 玲嗣(マテ)
「……そうですね…。時間が、あればぜひ」
KP(マテ)
佐古はシンに歩み寄る。
KP(マテ)
動かなくなったシンを抱え上げ抱きしめる。
佐古 玲嗣(マテ)
「…おかえり、シン」
佐古 玲嗣(マテ)
「…いってらっしゃい」
佐古に見送られ、あなたたちは研究所を後にする。
——シンを連れて。
これから、何をしようか。
どこへ行こうか。
何を見に行こうか。
貴方たちとシンの旅は、これからもこの色のある世界で続ていくだろう。
もしかすると、いつか、どこかで、
シンが再び目を開けることもあるかもしれない。
歌が、聞こえた気がした。
美しく優しい
"歌"が———。
——————————————————✧✧✧✧✧—————————————————————
クトゥルフ神話TRPG
白夜の歌
エンディング B-1
——————————————————✧✧✧✧✧—————————————————————
PC:四ツ谷柳一
ミナカミ
PC:東森和沙
ゆらん
PC:月嶋 旭
のぎ
PC:シャーロット・レベッカ・ラッジ
わたのはら
KP マテ
——————————————————✧✧✧✧✧—————————————————————
KP(マテ)
SAN報酬
KP(マテ)
◆B-1 少女と共にツクヨミを退け、現世に帰還した
KP(マテ)
<2D10+5>
KP(マテ)
クトゥルフ神話技能:+10%
KP(マテ)
「お疲れ様でした。」
KP(マテ)
「素敵な旅をありがとうございました」
KP(マテ)
「最後はちょっと予想外」
KP(マテ)
「でも」
KP(マテ)
「みなさんの優しさがとてもよく感じられました」
KP(マテ)
「選択に間違いはなし!どうか、その子をよろしくおねがいします」
KP(マテ)
「これからも、色鮮やかな世界を歩いて行ってね!」
東森 和沙(柳ゆらん)
ED B-1!?
シャーロット(わたのはら)
Aを逃している————ッ(大の字
月嶋 旭(のぎ)
Aだったらシンちゃん起きたーーー?!
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
うるせえこれが俺たちのベストエンドだ!!!!!!(ごり押し)
シャーロット(わたのはら)
四ツ谷さんとシンちゃんの結婚式ED…
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
あっBはブライダルのB?
シャーロット(わたのはら)
ブライダル-1
東森 和沙(柳ゆらん)
ブライダルwww
東森 和沙(柳ゆらん)
お祝いしなきゃ
月嶋 旭(のぎ)
四ツ谷さん( ◜▿◝ )
KP(マテ)
お疲れ様でした!シンお持ち帰りエンド!
東森 和沙(柳ゆらん)
>>お持ち帰りエンド<<
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
お疲れ様!!! でした!!!!!!
シャーロット(わたのはら)
やっぱりブライダルEDやったんや
東森 和沙(柳ゆらん)
お疲れ様でした!!!!おめでとう四ッ谷くん!
シャーロット(わたのはら)
お疲れ様でした!!!!!!
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
なんか流れでついやっちゃいました(テヘペロの顔)
月嶋 旭(のぎ)
お疲れ様でした!!!ブライダルend
KP(マテ)
シナリオにもない流れでワタクシハワワ
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
持ち帰り許可ありがとうKP……
KP(マテ)
後日談やる?!
シャーロット(わたのはら)
バッバッ
東森 和沙(柳ゆらん)
結婚式?>後日談
KP(マテ)
エッ!?( ˘ω˘ )
月嶋 旭(のぎ)
んふふwwww
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
結婚式とかちょっとまだ心の準備がというか保護対象であってーッ!(頭を抱える四ツ谷の図)
シャーロット(わたのはら)
じゃあシャーロットがもらいうけますね!!!!
KP(マテ)
じゃあなんか、しめのRPでもやりましょうか。
KP(マテ)
なんかメインに書き込むので頑張って合わせてください!
シャーロット(わたのはら)
キャッキャッ
四ツ谷 柳一(ミナカミ)
キャッキャ
月嶋 旭(のぎ)
キャッキャ